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民家をリノベーションしたハンドメイドショップ「Atelier Chiroru」。

今年の7月、新潟市秋葉区の住宅街にハンドメイド作家・藤井優紀さんのアトリエ兼ショップ「Atelier Chiroru(アトリエチロル)」がオープンしました。どうして住宅街にオープンしたのか。どんなものを作って売っているのか。藤井さんにいろいろお話を聞いてきました。

 

 

Atelier Chiroru

藤井 優紀 Yuuki Fujii

1985年新潟市東区生まれ。2010年から新潟市秋葉区に住み始め、2013年よりハンドメイドのイベントに手づくりのベビー用品などを出展。今年7月にアトリエ兼ショップ「Atelier Chiroru」をオープンする。クラフトビールやラーメン、レトロアイテムを愛する。

 

アトリエ兼ショップは、リノベーションした借家。

——両側に同じ形の家が並んでいますよね。ここってもしかして平屋建ての借家だったんじゃないですか?

藤井さん: はい、その通りです。あまりに古くてボロボロだったので、新しい借り手を入れることができない建物だったんです。それで、大家さんから自分でリノベーションするんだったら使ってもいいと言われたので、アトリエ兼ショップとして使わせていただくことになったんです。

 

——そんなにボロボロだったんですか? 今見るとけっこうキレイですけど。

藤井さん:ありがとうございます(笑)。お金をかけられなかったので、トイレ以外は業者を頼まずに自分でリノベーションしたんです。

 

——ええっ? これ全部、藤井さんがリノベーションしたんですか? 

藤井さん:床板を張ったり壁を塗ったりして1〜2か月くらいかかりましたね。住宅として作られた間取りだったので、壁や押入を壊して開放感のあるスペースにしたんです。壊した廃材は捨てないで他のところで再利用しています。

 

——インテリアとして置いてある、古いミシンや箪笥といったレトロアイテムが室内の雰囲気とマッチしてますね。

藤井さん:私は古いレトロアイテムが大好きで、古道具屋さんや雑貨屋さんをのぞくのが趣味なんですよ。そういう好みが出ているのかもしれませんね。

 

自分の子どものために作った子ども服が、評判になって。

——どうしてアトリエ兼ショップをオープンすることになったんですか?

藤井さん:私はハンドメイド作家として布製品をはじめとしたアイテムを作っていて、ご縁をいただいた雑貨店や美容室、温泉で委託販売させてもらっているんです。今までは自宅で製作をしていたんですけど、だんだん自宅では収まらなくなってきたんですよ。それで作業場のスペースを探していたんですけど、どこも家賃が高くて、なかなか踏み出すことができなかったんです。そんなときにこの借家を紹介していただいたんですよ。

 

——藤井さんはいつからハンドメイド作家として活動されてるんですか?

藤井さん:もともと調理師をやっていたんですけど、21歳のときに結婚と出産をして、それからしばらくは家事や子育てをしてきました。そのときに、自分の子どもに着せる服を作っていたんですよ。子ども服って値段が高いから買うと大変なんですよね。そしたら私の作った子ども服が、まわりの人からとても評判がよかったんです。「もしかしたら売れるんじゃね?」って思い始めたんですよ(笑)。それで2013年にイベントに出展したのが、ハンドメイド作家としてのデビューでした。

 

——そのイベントではどんなものを販売したんですか?

藤井さん:ベビー用品やキッズ用品ですね。その後もハンドメイドのイベントに出展したり、ネットショップを立ち上げて販売したり、委託販売したりして活動してきました。

 

——以前は調理師だったんですよね。洋裁の知識や技術はどこで身につけたんですか?

藤井さん:実家がクリーニング店をやっていて、母が洋服の修繕をやっていたんです。その母から洋裁を教わりました。夏休みの自由研究には、教わりながらスカートを作ったりしていましたね。

 

子ども服を作っていたはずが、「がま口作家」と呼ばれることに?

——藤井さんの作品ではどんなアイテムが人気なんですか?

藤井さん:人気アイテムはがま口ですね。私なりに使いやすい厚さと深さを研究して作っています(笑)

 

——がま口。どうしてがま口を作ろうと思ったんですか?

藤井さん:ずっと子ども服を作ってきたんですけど、子ども服って作るのに時間がかかるんですよ。大量に作っていると飽きてきてしまうんですね。それで気分転換にがま口を作ってみたら人気が出てしまって、今では「がま口作家」なんて言われるようになってしまいました(笑)

 

 

——がま口作家(笑)。がま口以外の人気アイテムも教えてください。

藤井さん:4年前から作っている赤ちゃん用のかぼちゃパンツは人気がありますね。あと今年から作り始めたとんがり帽子も人気が出始めています。冬用の暖かそうな帽子を考えていたら生まれたんですよ。かわいくてインスタ映えするから、かぶった写真をInstagramに投稿してくれる人も多いんです。

 

 

——お店の真ん中に食器が並んでいますよね。あれも藤井さんが作ったんですか?

藤井さん:あれは私の作品じゃないんですよ(笑)。美濃焼の魅力を伝えたくて私がセレクトした食器を販売しているんです。もともと食器が好きで個人的に集めていたんです。とくに丈夫で使いやすくてリーズナブルな、三拍子揃った美濃焼が好きなんですよ。職人が手づくりしているからひとつひとつ形が違うし、料理を美味しく見せてくれるのも魅力です。

 

——おっと食器は半分趣味だったんですね(笑)。ところで作品づくりで心掛けていることってあるんですか?

藤井さん:自分がかわいいと思うものを、とにかく楽しんで作るようにしていますね。

 

ワークショップで作る楽しさを伝えたい。

——最後に、今後やってみたいことを教えてください。

藤井さん:実はこのスペースって、ワークショップをやるつもりで用意したんですよ。でも新型ウイルスのせいでワークショップを開けなくなってしまって、今はショップとして利用しているんです。落ち着いたらワークショップを開いて、作る楽しさをたくさんの人に伝えていきたいですね。あとレトロなアイテムが好きなので古物商もやってみたいです(笑)

 

 

「Atelier Chiroru」の店内は、少し前までは人が住めないくらいボロボロだったと思えないくらい、お洒落で心地よい空間でした。素人の藤井さんがリノベーションしたとはとても信じられないです。そのスペースに並べられている人気のがま口、かぼちゃパンツ、とんがり帽子といったアイテムも独創的で、エモかわなものが好きな人には特におすすめなお店ですよ!

 

 

Atelier Chiroru
〒956-0024 新潟県新潟市秋葉区山谷町2-1-11
090-3006-2444

10:00-15:00

不定休

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