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僕らのソウルフード。新潟土産としていつでも買って送れる「ポッポ焼き」。

お祭りのときに限らず、いつでも食べれるようになったポッポ焼き。

新潟の人にはおなじみの「ポッポ焼き」。発祥地といわれる新発田市では「蒸気パン」の名前で親しまれています。お祭りの縁日の思い出の中に、あの甘く香ばしいポッポ焼きの匂い、漂っていませんか。ただ、残念なことにこのポッポ焼き、お祭りでしか買えないことが多く、食べたいときに食べられずに歯がゆい思いをすることもあります。そんなポッポ焼きをいつでも買えるようにしたのが、今回ご紹介する「あやめコーポレーション」です。社長の清倉さんに、なぜポッポ焼きを売る会社を立ち上げたのか、いろいろとお話を聞いてきました。

 

 

株式会社あやめコーポレーション

清倉 淸一 Kiyoichi Seikura

1950年阿賀野市(旧安田町)生まれ。長年警察官として勤め、最終的な階級は警部。逮捕術の全国大会では武道館に2度立った経験がある。山登りが趣味で冬山にも登り、新潟県内の山はだいたい登り尽くしているとか。「山に登ると下界の煩わしさを忘れることができる」と語る。

 

アルビレックス新潟ホームゲームで新潟名物ポッポ焼きを販売。

——ポッポ焼きの懐かしい匂いがしますね。「株式会社あやめコーポレーション」さんはアルビの試合でポッポ焼きを販売するところからスタートされたんですよね?

清倉さん:アルビレックス新潟のホームゲームをビッグスワンスタジアムでやるときって、いろんな飲食ブースが出店してるわけ。ところが県外からもサポーターが来てるのに、新潟のご当地グルメを売ってる店って当時はまだなかったんですよ。それで「新潟市民に馴染み深いポッポ焼きはどうか」ってことになって、権利を持っている人に交渉したんです。2年くらいかけて話し合いをして、最終的には私が責任を持って売るということで無条件で製造販売の承認をもらったんです。2010年2月に創業しました。

 

——そのタイミングで「株式会社あやめコーポレーション」を立ち上げたんですね。

清倉さん:アルビレックス新潟と契約するために法人化する必要があったんですよ。2010年の3月からビッグスワンに出店してポッポ焼きを売り始めました。でも、ビッグスワンでのホームゲームって年間20試合しかないんですよね。とてもそれだけでは商売としてやっていけないから、店舗販売をしなきゃダメだってことになって、それで万代シティにある新潟交通バスセンターに店舗を構えたんです。

 

——あのお店は常にお客さんが並んでましたよね。いつでもポッポ焼きが買えるからありがたかったですよ。

清倉さん:けっこう流行ったんですよね。新潟駅に2店舗目を出す予定もあったんです。でも、販売スタッフが長続きしなくてね。私も体調崩した時期でもあったし、少し前から始めていたポッポ焼きの真空パックも軌道に乗ってきたこともあって、バスセンターの店舗は畳むことにしたんですよ。

 

ワッフルや人形焼にアレンジされたポッポ焼きもある。

——店舗がなくなった今はどこで買えるんですか?

清倉さん:「あやめコーポレーション」の事務所横にある直売所で販売しています。毎週土日は「新潟ふるさと村」でも出店してます。そのほかにもイベントで出店することもありますね。あとは真空パックのポッポ焼きを新潟空港の売店、高速道路のサービスエリア、野菜直売所とかで売ってます。東京の「表参道・新潟館ネスパス」でも売っていただいてます。

 

——縁日だけじゃなくいろいろなところで買うことができるんですね。ひたすらポッポ焼きだけ売ってるんですか?

清倉さん:「新潟ふるさと村」ではポッポ焼きのほかに、ワッフルブームにヒントをもらって作った、ポッポ焼きの生地を使った「ぽっふる」っていうワッフルがあります。ホワイトクリーム、イチゴ、チョコ、バナナとかの味が選べます。アルビレックスのホームゲームで出してたときは1日に400食も出た人気商品です。

 

——ポッポ焼きの生地でワッフル作ったら、それは美味しそう。他にもありますか?

清倉さん:もうひとつ浅草の人形焼に対抗して作った「ふくふく」っていう商品があります。これはポッポ焼きの生地をハート型に焼いて、あんことか8種類の味をサンドしたものです。新潟ふるさと村でポッポ焼きをお土産として買っていく観光客からポッポ焼きの中身を聞かれることが多くて、「何も入ってない」って言うとがっかりされるんです。だったら中身を入れてやれって思って作ったのがこの「ふくふく」です。

 

県外発送のリクエストに応えた真空パックのポッポ焼き。

——真空パックのポッポ焼きはどうして始めることになったんですか?

清倉さん:ポッポ焼きを発送してほしいっていう要望がとても多かったんですよ。でも、そのまま包装して送るんじゃ衛生上どうかって思うじゃないですか。やっぱり食品なわけですから。送られる方もあんまり気分がいいもんじゃないと思いますし。それで真空パックして送ることになったんです。開発に試行錯誤して1年くらいかかったおかげで、真空パックの状態だったら、常温で1ヶ月間置いておいてもカビひとつ生えません。真空パックについては定期的に検査してますよ。食品を扱ってますんで、衛生にはとても気をつけてますね。

 

——なるほど。ところでお聞きしたいんですけど、ポッポ焼きの変わった食べ方ってありますか?

清倉さん:夏は冷蔵庫で冷やして食べても美味しいです。うちのポッポ焼きは黒砂糖を100%使ってるから、冷めても味は変わらないんですよ。あと、練乳や生クリームをかけて食べても美味しく食べれます。ただ、そういうアレンジもいいと思いますけど、やっぱりそのまま食べていただくのが一番美味しいんじゃないでしょうかね。

 

——アレンジよりオリジナルっていうことですね。今後やってみたいことってありますか?

清倉さん:ほんとはポッポ焼きをオートメーションで作れるようにしたかったんですよ。どんどん作って広くポッポ焼きをアピールしたいって思って。ただ、それには大きな設備やスタッフも必要だし、コストもかかるわけ。うちの規模でやろうとすると、なかなか難しいところはありますね。でも、できるだけ県外の人たちにポッポ焼きを知ってもらって、食べてもらいたいっていう気持ちは変わらずにあるんです。

 

 

新潟を代表するご当地グルメのひとつ、ポッポ焼き。これまではお祭りの縁日などでしか買うことができなかったこのソウルフードを、真空パックにして手軽なおみやげとして買えるのはありがたいですよね。県外に住む家族へ、友人へ、新潟の匂いのする「ポッポ焼き」を送ってみてはいかがでしょうか?

 

 

株式会社あやめコーポレーション

〒950-2051 新潟県新潟市西区寺尾朝日通15-34

025-201-9893

平日11:00-19:00/土日祝日10:30-18:30

不定休

 

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