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誰でもゆっくり過ごせる憩いの場「Book & Café Koti」。

小学生からの夢を叶えた。阿賀野市にオープンしたブックカフェ。

本を読みながらゆっくりとコーヒーを味わい、ランチプレートやベーグルも楽しめる「Book & Café Koti(ブックアンドカフェコティ)」。阿賀野市に今年新しくオープンしたブックカフェです。今回はオーナーの中澤さんに、お店をはじめたキッカケや、こだわりのベーグルについてお話を聞いてきました。

 

Book & Café Koti

中澤 瑞大 Mizuki Nakazawa

1990年阿賀野市生まれ。Food国際調理製菓専門学校を卒業後、新潟市内のイタリアンレストランで10年間修業。2020年「Book & Café Koti」をオープン。趣味は読書とベーグルの研究。次なる夢はベーグル専門店。

 

――中澤さんは、いつ頃から料理に興味を持っていたんですか?

中澤さん:両親が共働きということもあって、小学生のときから料理をしていました。それで、家庭科の授業でカレーを作って褒められたのをキッカケに、将来の夢が料理人になったんです。あまり褒められる子じゃなかったから、単純にすごく嬉しかったんでしょうね(笑)

 

――小学生から料理人になると決めていたんですね。

中澤さん:はい。だから高校3年生で進路を決めるときも、料理の専門学校へ進むことの一択でした。

 

――ちなみにどちらの専門学校へ進んだんですか?

中澤さん:新潟市にあるFood国際調理製菓専門学校へ。料理はしたかったけど、将来お店を開くなら接客も学びたいと思って、新設されたばかりのカフェ学科を選択しました。昔からコミュニケーションが好きだったから、当時の学びは接客にとても生かされています。今では、来店される方に必ず話しかけちゃうんですよね(笑)

 

 

――専門学校を卒業してからは、どこかで修業されたんですか?

中澤さん:新潟市内のイタリアンレストランなどで10年間修業しました。

 

――え、修行先はカフェじゃないんですか?

中澤さん:ゆくゆくはカフェを開きたいと決めていて、自分の構想もあって。でもそこに他のエッセンスを加えたくなかったんです。だから、もっと料理の腕を磨くことを考えてイタリアンレストランで働きはじめました。

 

趣味の読書から学んだこと。それは、ゆったりと考えること。

――お店を開こうと思ったキッカケは何だったんですか?

中澤さん:30歳までにはお店を開こうと思っていて、そのビジョンに向けて、どうしたら成功できるのかをずっと考えていたんです。とてもシリアスに考え続けていた時期に、たまたま読んでいたのが、群ようこさんの書いた「パンとスープとネコ日和」という小説。「出版社に勤めていた娘が、小料理屋を営んでいた母の他界を機に、パンとスープのお店をはじめる」というあらすじです。ゆったりとした内容で、難しく成功ばかりを考えていた自分の考えを変えてくれた1冊なんですよ。

 

――つまり、難しく考えないでチャレンジしてみようと?

中澤さん:そうですね。「ゆっくりできる場所を作りたい」という思いがはじめからあったから、この本を読んで、それなら自分もゆったりとお店をはじめてみようと思い立ったんです。

 

小説とランチとコーヒーと。そして大好きなベーグル。

――それでお店が誕生したんですね。「Book & Café Koti」はどんな場所ですか?

中澤さん:飲食店で美味しい食事が楽しめるのは当たり前だと考えています。だから、一番大切にしているのは居心地です。誰でものんびりと過ごせて、ご飯を食べたり、読書をしたり、もちろん会話だって。みんなの憩いの場が「Book & Café Koti」なんです。

 

――なるほど。ブックカフェというからには、たくさんの本が読めるんですか?

中澤さん:そうですね。趣味が読書なので、お店に並べる本には困っていません。店内には小説をメインに誰でも読める雑誌や漫画が全部で200冊以上はあります。自宅にはまだまだ蔵書があるから、定期的に入れ替えようとも考えているんです。

 

 

――メニューについても教えてください。どんなものがありますか?

中澤さん:コーヒーやジュース、ソーダにフロート。パスタやキッシュ、ミニベーグルなどがワンプレートで楽しめる10食限定のランチや、読書のように趣味が高じてメニューに加えたベーグルもオススメです。

 

――読書だけじゃなくて、趣味でベーグルを作っていたんですか?

中澤さん:そうなんですよ。スーパーで強力粉を買って作りはじめたら楽しくなって、こだわりはじめたら止まらなくなりました。全国各地から粉を取り寄せたり、水分の吸水率やグラム(水と粉)を%でグラフにしてみたり、究極のベーグルを追い求めて研究していました。

 

――趣味の領域を超えていますね(笑)。でも、どんなベーグルなのか気になります。

中澤さん:生地を発酵させる時間を、1次発酵は極端に短く、2次発酵はとにかく長くして、合計15時間発酵してモチモチ感を追求したベーグルです。次の日になると固くなってしまう弱点も克服しました。ちなみにプレーン、チョコチョコ、ブルーベリークリームチーズ、抹茶あんこの4種類があります。ちょっと食べてみてください。

 

 

――モグモグ…モチモチ…。めちゃくちゃ美味しいベーグルですね! ご馳走様でした。それでは最後に質問です。 まだオープンして1ヶ月足らずですが、これからどんなお店にしていきたいですか?

中澤さん:ベーグルに注力していきたいです(笑)。ウソです。それはゆくゆくの話として…。店名の「Koti」はフィンランド語で「家」を意味します。その言葉に込められた「家に帰って来たようにくつろげる空間」のコンセプトを目指して、とにかく居心地のいい空間を作っていきたいです。難しく考えないでゆったりと、各々の時間を過ごしてもらえる憩いの場を目指していきます。

 

「Book & Café Koti」で過ごすゆったり時間の相方たち。

 

Kotiのベーグル(プレーン) ¥150

 

チーズケーキ ¥300

 

食限定ランチプレート ¥1,200

 

Book & Café Koti

新潟県阿賀野市寺社3856-71

080-1382-9696

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