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食べる人のことを思って作る「麺食房わたなべ」のラーメン。

新潟市秋葉区の閑静な新興住宅地に「麺食房わたなべ」というラーメン屋さんがあります。ランチタイムになると、ひっきりなしにお客さんがやってくる人気店です。今回は忙しい仕込みの時間にお邪魔して、店主の渡辺さんからラーメンについてのこだわりを聞いてきました。

 

 

麺食房わたなべ

渡辺 貴幸 Takayuki Watanabe

1976年五泉市生まれ。長岡高専を卒業し、建設コンサルタント会社で土木設計に携わる。その後「さんぽう亭」に入社して10年近くラーメン修行を積み、独立支援を受けるかたちで2018年に「麺食房わたなべ」をオープン。ラーメンとドライブをこよなく愛する。

 

ラーメン好きが高じて、建設業から飲食業へ転職。

——渡辺さんはご自分でお店をはじめる前って、どちらのお店にいたんですか?

渡辺さん:三宝グループが運営している「さんぽう亭」に勤めていました。その前は、建設コンサルタントの会社で土木設計の仕事をやっていたんです。

 

——建設業界から飲食業界に転職したんですか。それはまた大きな方向転換ですね(笑)

渡辺さん:最初は食いっぱぐれがないという理由で建設業界で働いていたんだけど、もともとラーメンが大好物だったこともあって、どうしてもラーメン店をやってみたいと思うようになったんです。自分が作ったラーメンをみんなに食べてもらいたいという気持ちが、抑えられなくなってしまったんですよね。

 

 

——じゃあ「さんぽう亭」で働きはじめたときも、最初から独立を視野に入れていたわけですよね。

渡辺さん:そうです。だから面接のとき社長にも「ゆくゆくは独立したいです」って伝えてありました。

 

——「さんぽう亭」での修業はどんな感じでした?

渡辺さん:人気のあるお店だし「五目うま煮めん」みたいな調理に手間のかかるメニューも多いから、とにかく忙しかったですね。毎日テンパりながら仕事をしていました。でもおかげで効率良く仕事を進める段取りが身についたと思います。

 

 

——独立をするときはどんなかたちで?

渡辺さん:三宝グループで「独立支援制度」があったので、それを利用して独立させてもらうことができました。とても助かりましたね。

 

——その「独立支援制度」って、どういうものですか?

渡辺さん:会社が社員の独立をバックアップしてくれる制度で、商品開発を援助してくれたり、独立資金を貸してもらえたりするんですよ。実は僕がその第一号で、僕以外にその制度で独立した人はまだいないんです(笑)

 

基本的なことを丁寧にやりながら、ラーメンを作る。

——いよいよ独立することになって、まずはどんな準備をしたんですか?

渡辺さん:お店をはじめる物件を探しました。僕の地元の五泉をはじめ、いろいろと見て回った中で、とっても条件が良かったので、この場所に店を出すことにしたんです。ラッキーなことに前のラーメン店が置いていった調理器具がそっくりそのまま残っていたので、使えるものは使わせてもらうことにしました。

 

 

——それはラッキーでしたね。他にはどんな準備を?

渡辺さん:ラーメンメニューを考えました。三宝グループから経費を出していただいて、商品開発担当者と一緒に東京のトレンドのラーメン店を食べ歩いたりしましたね。そこから今「麺食房わたなべ」で提供している「鶏煮干し醤油らーめん」が生まれたんです。当時はまだ鶏を前面に出したラーメンっていうのが、まだ少なかったんですよね。

 

——「鶏煮干し醤油らーめん」って、どんなラーメンなんですか?

渡辺さん:鶏ガラと煮干しを9時間じっくり炊き込んで3種類の醤油をブレンドしたタレと合わせたダブルスープと、低温調理された豚肩ロース、味が染み込んだ豚バラのチャーシュー2種類が特徴のラーメンです。

 

 

——ふたつの味のチャーシューが楽しめるんですね。いただいてみて、全体的なバランスがとってもいいと思いました。

渡辺さん:ありがとうございます。そこは気を遣いながら作っていますね。あと、麺は茹ですぎないよう茹で時間に気をつけているし、スープはぬるいスープを出さないよう手鍋で温め直してから出すようにしているんです。僕もラーメンが大好きなので、食べる人の身になって考えて、基本的なことを丁寧にやるよう心掛けています。

 

——大盛り無料のサービスも嬉しいですね。

渡辺さん:これは、とりあえず店に来ていただいて、僕のラーメンを食べてみてほしいということからはじめたサービスなんです。ただ、今後は小麦の値上がりが心配されているので、お客様には申し訳ないんだけど、状況によっては考え直さなければならないのかもしれませんね……。

 

——他にも考えている今後のことってありますか?

渡辺さん:まだまだ先の話になると思うんだけど、経営的に余裕が出てきたらメニューを絞っていきたいんです。厳選したメニューを、より丁寧に作っていけたらいいなって思っています。

 

 

——オープンしてから4年間やってきて、目指すお店になってきましたか?

渡辺さん:自分の作るラーメンでお客様に喜んでもらいたいというのが、お店をはじめた原動力だったんです。そう思うと、最近は常連のお客様も増えたし、「美味しかった」と声をかけていただけることも多いので、やりたかったことがやれている手応えを感じています。今後もお客様に喜んでもらえるよう、丁寧にラーメンを作っていきたいですね。

 

 

 

麺食房わたなべ

新潟市秋葉区あおば通1-8-2

0250-47-3303

11:00-14:00/17:30-21:00

木曜休

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