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見附のコミュニティースポットを目指す「Buena Vista CAFE」。

ちょっと謎めいたカフェのオーナーに、お店の魅力を聞きました。

1999年に公開された音楽ドキュメンタリー映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」。ハバナの街並みやアムステルダムでのコンサートなど、キューバ音楽に魅せられたビックバンドの様子がフィルムに収められています。今回はこの映画をコンセプトに、見附のコミュニティースポットを目指す「Buena Vista CAFÉ(ブエナビスタカフェ)」のオーナー・大桃さんにお話をうかがって来ました。

 

Buena Vista CAFÉ

大桃 奏通 Yasumichi Oomomo

1980年長岡市生まれ。長岡市内の病院、飲食店での経験を経て2015年「Buena Vista CAFÉ」をオープン。旅行と釣り、そしてプロレスといったアクティブな趣味を持ちながら、ゆっくり映画を観ることも大好き。最近のヒット作は「ジョーカー」。

 

劇中の雰囲気を再現した「Buena Vista CAFÉ」。

――今日はよろしくお願いします。お店の名前って、もしかして映画に由来しています?

大桃さん:そうなんです。よく分かりましたね。ほとんどの人は競走馬の「ブエナビスタ」をイメージしちゃうんですよね(笑)

 

――ああ! 確かに有名な競走馬もいますね!

大桃さん:「Buena Vista CAFÉ」は1999年に公開されたアメリカの音楽ドキュメンタリー映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」をコンセプトにしています。だから劇中に登場する老人たちが町に溶け込んでいるように、この店も日常になりたいとの思いも込めています。ただ、あまり聞き馴染みのない言葉だから覚えてもらえるか不安はありましたね。

 

――映画や競馬に詳しくないと、ピンと来ないかもしれないですね。実際にどうでしたか?

大桃さん:パンクバンドの「ハイスタンダード」を「ハイスタ」と略すように、「Buena Vista CAFÉ」も「ブエナ」って最近では呼ばれるようになってきたから、馴染んできたんだなって実感しています。

 

地域を考えたメニューは、技術をちょい足し。

――「Buena Vista CAFÉ」では、どんなメニューを提供しているんですか? やっぱりトロピカルで外国っぽいメニューが多いとか?

大桃さん:スペインで料理を学んだ経験があるから専門的なメニューも提供していたけど、それは自分が作りたいだけで、この地域の人たちが食べたい料理ではないと気がつきました。「タコのガルシア風」とか言われても、どんな料理なのか想像できないじゃないですか。だから、想像ができて日常に寄り添える料理に培ってきた技術をちょっとだけプラスしたメニューを提供しています。

 

――確かに「ガルシア…どこかの国の野菜か?」ってなりますね(笑)。具体的にはどんなメニューがありますか?

大桃さん:カレーやオムライス、ホットサンド。夜はお酒も楽しめます。ちなみにカレーはインドから仕入れたスパイスを使った薬膳カレーです。年配の方が多い地域性も考えて、馴染み深いカレーにちょっとだけアクセントを加えました。

 

料理は、人が喜んでくれるもの。すごいんだ!

――大桃さんは、どんなキッカケで料理をはじめたんですか?

大桃さん:小学生のとき、お腹が空いて味噌汁を作ったんです。確か油揚げとほうれん草の。それを食べた親が「これはうまい!」って、めちゃくちゃ喜んでくれました。これをキッカケに「料理を作ると喜んでもらえるんだ…すごいじゃん!」と思って、ちょこちょこ料理をするようになりました。

 

――じゃあ、料理人になりたいとも?

大桃さん:実家は木工機械の修理を行う自営業でした。そのせいもあって、子どもの頃から父に「男は手に職を持て。勉強なんかしても仕方ないんだ」と言われていました。だから漠然と料理人になりたいとは思っていましたね。

 

 

――職人気質な家庭だったんですね。料理の勉強はどのように?

大桃さん:高校を卒業してから1年制の料理の専門学校へ行きました。卒業後は親戚の蕎麦屋に誘われていたけど、敷かれたレールを進みたくなくて、病院食を作る仕事に就きました。というか奇跡的に受かりました(笑)

 

――え? 奇跡というと?

大桃さん:大学で栄養学を学んだ人とか、約50人くらいの人が採用試験を受けるんですよ。でも、採用枠はたった1名なんですね。ダメ元で受けたら、なんと…受かったんです。理由は最年少だったかららしいです(笑)

 

寄り添う料理を学んだからこそ、今がある。

――料理人としてのスタートが病院食って、珍しいですよね。飲食店とは違った学びはありましたか?

大桃さん:病院食の場合、大切なのは仕込みです。限られた時間の中で準備をして、段取りを組まなければいけないから、しっかりとした基礎ができました。それに「医食同源」という言葉の意味を実感できたのは大きいですね。

 

――実感できたというと?

大桃さん:それぞれの症状に適した献立を考えて作ることで、食べて栄養になっていく。飲食店と違ってお金をもらって作るんじゃなくて、生活に寄り添って料理をする。これらを目の当たりにして、食に対するイメージが変わりましたね。

 

 

――なるほど。ちなみに飲食店での勤務は?

大桃さん:もちろんあります。病院食と違ってわざわざ食べに来てくれる非日常に対して、どうやってサービスを提供するか。そんな今までと反対の学びがありました。ふたつの面を体験できてよかったと思っています。

 

――そんな今までの経験を、どのように店づくりに生かしていきたいですか?

大桃さん:「Buena Vista CAFÉ」がオープンした当初、この辺りはシャッター商店街でした。それが段々とパン屋さんや雑貨屋さんが開店して。少しずつだけど人が増えてきました。そのお陰もあって年配の方もお店を利用してくれています。地域の方たちが楽しめるメニューや場所を作ることで、見附のコミュニティースポットになれたらと思っています。

 

地域に愛されるメニューたち。

 

Buena Vista特製!薬膳カレー(単品) ¥820

 

キューバサンドプレート(単品) ¥900

 

 

Buena Vista CAFÉ

新潟県見附市本町1-1-39

0258-88-9196

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