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誰でも気軽に入れるイタリアンレストラン「Osteria la vita」。

新潟市秋葉区荻川の住宅街に「Osteria la vita(オステリア ラ ヴィータ)」という、カジュアルな雰囲気のイタリアンレストランがあります。「誰でも気軽に入れるお店を心掛けている」というオーナーシェフの市川さんに、修業時代のこと、お店のこだわり、メニューについてなど、いろいろとお話を聞いてきました。

 

 

Osteria la vita

市川 洋司 Yoji Ichikawa

1979年新潟市秋葉区生まれ。新潟調理師専門学校で洋食を学び、東京のイタリアンレストランで修業を積む。新潟に戻ってからは独立を視野に入れてさらに経験を重ね、2017年4月に新潟市秋葉区で「Osteria la vita」をオープン。趣味は磯釣りでお寿司が好物。

 

子どもの頃からの料理好きで、中学時代に料理人を目指す。

——市川さんはいつから料理人を目指してきたんですか?

市川さん:中学生のときには料理人になりたいと思っていました。

 

——中学生! 早いですね! それじゃあ、子どもの頃から料理が好きだったとか?

市川さん:そうですね。子どもの頃から家族の食事を作ったりしていました。それでまず農業高校に進んで、野菜について勉強しました。料理に使う素材のことを詳しく知っておきたかったんです。苗の見分け方、鮮度の善し悪しの見分け方、どんな環境で育った野菜が美味しいのかを学ぶことができて、そのときの知識は今も役に立っています。

 

 

——高校生のときから将来を見据えて勉強していたんですね。それじゃあ、卒業後は調理師の専門学校へ?

市川さん:はい。新潟調理師専門学校で洋食を勉強しました。実際に学んでみて、食材の味を引き出して作るイタリアンが、フレンチよりも自分に合っていると思ったんですよね。だから専門学校に通いながらイタリアンレストランでアルバイトをして、現場で修業をしていました。

 

——作りたい料理の方向はそこで決まったんですね。

市川さん:そうですね。それからは東京に出て3軒のイタリアンレストランで修業をしてきました。最初に修業した店はちょっと高級なレストランで、まずはホールで接客の仕事からはじめたんです。そのときにホール担当のチーフから「来店したお客様を笑顔にして、楽しかったという気持ちで帰ってもらうことが我々の仕事」と教わりました。今でも大事にしている言葉です。その後は調理場で修業をはじめたんですけど、1年も経たないうちにお店が閉まっちゃって……。

 

 

——あらら……それは残念でしたね。次もイタリアンのお店で働いたんですか?

市川さん:はい。次に働いた店は、厳しいシェフとふたりきりの調理場でした。シェフが使う食材や道具は、僕があらかじめ全部準備しておくんです。シェフが料理する肉もカットして、下処理まで終わらせておくんですよ。自分の仕事をやりながらこなすので、仕事のスピードが身につきましたね。

 

——シェフはどんなふうに厳しかったんですか?

市川さん:今の時代では考えられませんが、当時は手が出るのは当たり前でしたからね。まして、ふたりきりだから叱られるのは僕しかいないんです(笑)。でも慣れてくると蹴られる前に察知して、避けられるようになってくるんですよ。でも避けたことでまた怒られたりするんですけどね(笑)。さすがに長く働きたくないと思ったので、早々に辞めました。

 

——それは大変でしたね……。最後はどんなお店で修業したんですか?

市川さん:最初に修業していた店のシェフを頼って、麻布にあるイタリアンレストランで働きました。そこのオーナーが漁師をやっていることもあって、魚介料理をメインにしたお店でした。席数の多い人気店だったので、とにかく使う魚介の量がハンパなくって、ランチタイムはひたすら魚を卸していたんですよ。多い日は毛ガニを200杯以上剥きました。

 

堅苦しくない、ぷらっと立ち寄れる店。

——新潟に戻ってからも、イタリアンレストランで働いたんですか?

市川さん:なかなか働きたいと思う店が見つからなかったので、いっそのことまったく畑違いの仕事をしてみようと思って工場で働きました。でも、やっぱり料理への情熱が捨てきれなかったので、ふたたびイタリアンレストランで働きはじめたんです。その頃から本格的に「自分の店を持ちたい」と思うようになっていたので、もう1軒、イタリアンレストランで勉強しながら、オープンに向けての準備をしていました。

 

——おっ、いよいよオープンに向けて動き出したんですね。

市川さん:ここの物件も空き家になっているのを知って、ずっと目を付けていたんです。そうしたら、妻の知り合いを通して紹介してもらえることになって、そのご縁でこの場所でお店をはじめることになったんですよ。後でわかったことなんですけど、前にお店をやっていたのが僕の中学時代の先輩だったので、何か強い縁を感じましたね(笑)

 

 

——店名にはどんな意味が込められているんですか?

市川さん:「la vita」っていう言葉には「生活」とか「人生」とかの意味があるんです。このお店がお客様の生活や人生の一部になってくれたらいいなと思って名付けました。

 

——お店がお客さんの生活の一部になるために、心掛けていることってあるんですか?

市川さん:誰でも気軽に入れるお店を心掛けています。テーブルクロスがかかっているような堅苦しい高級店じゃなくて、ぷらっと立ち寄れるようなお店を目指してやってきました。最初は黒板にメニューを書いて出していたんですけど、もっと注文しやすいように簡単明瞭な固定メニューに変えたんです。その代わり食べたい料理がある方は、リクエストしていただければ、できる範囲で対応させていただいています。

 

 

——確かに誰にでも内容がわかりやすいメニューだと思います。しかも、それでは物足りない方へも対応しているわけですね。

市川さん:常連さんのなかには電話予約の際に、ざっくりしたニュアンスだけでリクエストする方もいらっしゃいます(笑)。コース料理はおまかせメニューになっていて、僕が市場へ仕入れに行って食材を見てから、その日にお出しする料理を決めているんです。料理を僕におまかせしていただけると、お客様から信頼されていると感じられて俄然やる気が出ます。

 

 

——なるほど。他にも嬉しいときってありますか?

市川さん:月並みですけど、帰り際に「ごちそうさまでした」とか「美味しかった」とか声を掛けていただいたときです。その言葉を聞くと、料理人ってほっとするんですよ。逆に無言で帰られるお客様には「お口に合わなかったんだろうか」と心配になってしまうんで(笑)。これからも、お客様から「美味しかった」という言葉がたくさん聞けるよう、努力していきたいですね。

 

 

Osteria la vita

新潟市秋葉区車場4-11-52 ピープル荻川102

0250-47-3502

11:30-14:00/17:30-22:00(火曜はランチのみ、土日祝日のランチは14:30まで)

不定休

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