リニューアルして、店内でくつろげるようになった西蒲区「bump coffee」。
カフェ
2022.06.04
西蒲区役所のすぐ近くにお店を構える「bump coffee」は、今年の4月にリニューアルオープンをしたコーヒーショップ。40歳を目前にコーヒーに魅了されてこの世界に入ったご主人が、ハンドドリップで丁寧にコーヒーを淹れてくれます。今回はオーナーの海藤さんにお店をはじめた頃のエピソードやコーヒーのことなど、いろいろとお話を聞いてきました。

bump coffee
海藤 由輔 Yusuke Kaido
1980年新潟市(旧巻町)生まれ。東京都内の服飾専門学校を卒業後、新潟に戻りアパレル販売やサービス職を経験。40歳を目前に会社を退職。2020年の夏、「bump coffee」をオープン。2022年4月に現在の場所へ移転。

40歳目前で新たな道へ。出会いに導かれて誕生した「bump coffee」。
——海藤さんは、「bump coffee」をはじめるまでは会社員をされていたんですよね?
海藤さん:そうなんです。でも「ずっと会社員でいるのもどうなんだろう……」と思っていて、40歳の節目を迎えるとき脱サラしたんですよ。今店舗がある場所は、数年前まで父親が「きなれ屋」という大衆割烹を営んでいたところです。敷地はあったので、「この場所で何かやりたいな」と漠然と思っていました。
——それは飲食店をイメージしていたんですか?
海藤さん:そのときは、軽めのランチをメインにしたカフェみたいなお店を考えていました。コーヒーはサブ的なもので、メインメニューとしては想定していなかったです。ひとまず、夫婦でのんびりとお店をやっていけたらいいな、と思っていました。

——それが今ではコーヒーショップを営んでいるわけですね。いったいどんないきさつが?
海藤さん:店舗の立ち上げ準備をしていたのがコロナ禍の2020年だったんです。それはまぁ大変なご時世になってしまいまして……。周りの人からも「これから飲食業は厳しくなるだろうから、起業するタイミングを見極めた方がいい」と言われていました。どうしようかな……と途方に暮れていたところに、「鯛車焼き一成」のオーナーから「カフェブースがあるから、コーヒーショップをやってみない?」と声をかけてもらったんです。それで、「一成」のスペースを間借りするかたちで2020年の夏に「bump coffee」をはじめました。
——いいタイミングとご縁ですね。
海藤さん:「一成」さんは僕の救世主ですよ(笑)。でも、もともと現在店舗にしている場所ありきで計画していたので、いずれ移転するつもりでいました。移転するなら、「暖かくなる4月がいいな」と思っていたんですけど、去年の春は「bump coffee」をはじめてまだ半年ほどだったので、さすがに新たなスタートを切るには早過ぎると思って、今年の4月に店舗を移したんです。

コーヒーをツールに、人と人の輪が広がる場所を作りたい。
——なるほど。リニューアルオープン後の反響はいかがですか?
海藤さん:想像以上にたくさんのお客さまに来ていただいて、大変助かっています。ドーナツを目当てにいらっしゃる方も多いんですよね。僕としてはコーヒーがメインのお店だと思っているので、ドーナツが好評なことは嬉しい誤算でした(笑)
——ドーナツ、とても美味しそうですよ。
海藤さん:ありがとうございます。5種類のドーナツは、妻の手作りなんです。「一成」でコーヒーを提供していたときって、ほとんどのお客さまがテイクアウトのオーダーだったんですよね。でも移転後はテーブル席もカウンターもあるし、お客さまに店内でゆっくり過ごしていただきたいと思ったので、フードメニューも用意したかったんです。いろいろ考えて、コーヒーにはドーナツがいいな、と思いました。

——コーヒーと甘いものは合いますもんね。
海藤さん:本当はフードメニューをもっといろいろ揃えたいと思ってはいるんですけど、今のところはドーナツを用意することで手いっぱいです。「あそこは食べるものはドーナツしかない」って思われたらどうしよう……って不安でしたけど、ひとまずドーナツが大評判で嬉しいですね。
——お店にいらっしゃるお客さんは、本を読んだり、おしゃべりをしたり、とっても素敵な時間を過ごしているように見えますね。
海藤さん:そう言ってもらえると嬉しいです。会社を辞めたとき、「この場所をどう使うか」をいちばんに考えました。このお店で常連さん同士が仲良くなったり、趣味が合う人同士が友達になったりして、「bump coffee」から人の輪が広がる。そんな場所を作りたいと思ったんです。そのためのツールがコーヒーなんですよね。

一生付き合っていく相棒、「コーヒー」を仕事にする幸福感。
——「bump coffee」では、どんなふうにコーヒーを淹れているんですか?
海藤さん:コーヒーって豆によっていろんな特色があるんです。なので「この豆は甘さを引き出した方がいいな」とか「これは酸質を楽しんでもらった方がいいな」とか、豆の特色を生かせるように淹れ方を変えています。
——淹れ方で味が変わるなんて、コーヒーって不思議な飲み物ですね。
海藤さん:コーヒーってとても奥深いから、もう「沼」ですよね(笑)。僕はハンドドリップでコーヒーを淹れるんですけど、今でもドリップの仕方を試行錯誤しています。美味しいコーヒーの淹れ方ってこだわりだしたらきりがないし、正解もないんですよ。だから、どうしても「自分はこれが美味しいと思う」っていう主観が入るものなのかもしれませんね。

——海堂さんはこの仕事をする前からコーヒーが好きだったんですか?
海藤さん:そこまでコーヒーに関心を持ってはいなかったですね。でも、コーヒーショップをはじめることになって、勉強がてらコーヒー屋さんを巡るようになったら、もう夢中になりました。人との出会いにも恵まれたんですよね。コーヒー屋さんって、優しい人がすごく多いんですよ。分からないことを聞くと丁寧に教えてくれますし、アドバイスもたくさんもらいました。
——へえ〜。同業なのに、そんなふうに接してくれるなんて嬉しいですね。
海藤さん:たぶん僕、「一成」さんが声をかけてくれなければコーヒーショップをやっていなかったと思うんです。でも右も左も分からない状態で、いろいろなコーヒー屋さんに出会って、横のつながりを作ってもらえたり、いろいろなことを教えてもらったりしてコーヒーを仕事にすることができました。もし別のことをしていたら、今はもう続けていなかったかもしれません。それだけコーヒーは奥深くて面白いです。
——海藤さんにとってコーヒーってなんでしょう?
海藤さん:もうどっぷりコーヒーの沼にハマっちゃったので、一生付き合っていく相棒みたいなものですね。

bump coffee
新潟市西蒲区巻甲2707-2
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