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話題沸騰!鉄を感じる「燕三条鉄アイス」を生み出した、「ChillFull」。

ある日テレビを見ていたら、全国のご当地アイスを紹介する番組をやっていました。そこで新潟のご当地アイスとして紹介されていたのが、インパクト抜群のネーミングの「燕三条鉄アイス」。スタジオにいた有名人から「美味しい!」と絶賛されていたのです。名前の通り鉄のような見た目のこのアイス、いったいどんな商品なのかとても気になったので、開発元である「ChillFull」を訪ね、責任者の芳賀さんにお話を聞いてきました。

 

ChillFull

芳賀 聡 Satoshi Haga

1978年三条市生まれ。ちるふるラボ所長。株式会社プラスワイズ常務取締役。長岡工業高等専門学校から新潟大学農学部へ編入。燕市の食品会社の開発部門に就職し、36歳のときに株式会社プラスワイズに転職。同社の食品ブランド「ChillFull」の責任者として、食品開発、販売などを行う。

 

農家や地域に恩返しするためにスタートした「ChillFull」。

——今日はよろしくお願いします。まずは「ChillFull」について教えてください。

芳賀さん:「ChillFull」は、農業用品、建築資材、ガーデニング用品などをインターネットで販売している「株式会社プラスワイズ」の食品ブランドとして誕生しました。「ゆったりと満たされる生活をお届けできるように」という意味で「chillout」と「mindfulness」を組み合わせたブランド名にしたんです。

 

——いつ頃からスタートしたんですか?

芳賀さん:本格的に始動したのは、今年に入ってからですね。まだまだ始まったばかりで、バタバタしています。「ゆっくりと落ち着きたい」という気持ちがブランド名に現れているかもしれません(笑)

 

——そうでしたか。ところで、どうして食品サービスをはじめようと?

芳賀さん:「プラスワイズ」の商品を買ってくださる農家さんに恩返しができる新規事業を始めたいと、去年からいろいろと考えていたんです。それで、会社が培ったノウハウを生かしてWEBコンサルタントのような手段で農家さんを支えることも考えたんですが、それよりも自分たちの商品を作って、新しい価値を生み出したいという思いが強くて、食品ブランドを立ち上げることにしました。

 

——なるほど、農業用品の販売先である農家さんのために、ということだったんですね。

芳賀さん:ネット上で食品を販売することを想定していたので、まず今は何がインターネットで売れているのかリサーチしました。そしたら、ナッツが売れていることが分かったので、旧小須戸町の「内山藤三郎商店」さん(豆製品を中心に製造加工をしている創業100年以上の老舗企業)に相談して、ナッツ類を販売することから始めました。お陰さまで順調に売り上げを伸ばしていますが、もっと他に、地域が盛り上がるようなローカルな商品を生み出したいと思って……。

 

 

——ローカルな商品というと?

芳賀さん:地元や知り合いを巻き込んで、地域密着の商品を作ることができれば、燕三条がもっと盛り上がるんじゃないかと。そんなことを考えていたときに、ちょうどインターンシップ生を受け入れていて、彼らと話をするうちに学生も「地域貢献をしたい!」と思っていることが分かりました。それで、学生と一緒に「地域貢献」と「食品」を組み合わせた商品開発を始めることにしたんです。

 

燕三条エリアといえば、やっぱり金物。そこで生まれた「燕三条鉄アイス」。

——それで生まれたのが「燕三条鉄アイス」なんですね。

芳賀さん:観光客向けの食品を作りたいと思ったので、新潟県の観光に関するデータを調べてみたんです。すると、燕三条エリアはやっぱり金物のイメージを強く持たれていると。そのことが改めて分かりました。そこで、観光客が求めている「金物」と「食品」を結びつけるとしたらどんなものがあるだろうかと、学生とアイディアを出し合って生まれたのがこの「燕三条鉄アイス」です。

 

——いったいどんな味なんでしょう?

芳賀さん:ミルク味ですよ。食べてみます?

 

——え、いいんですか? と言いながら、実はそう言ってもらうのを期待していました(笑)。お言葉に甘えて、いただきます……。ん〜、優しい甘みで美味しい!

芳賀さん:新名物として地域の定番商品にするには、やっぱり美味しくないといけませんよね。見た目やネーミングのインパクトだけではなくて、味にもちゃんとこだわらないと。

 

 

——この商品を作る上で、苦労したことはありますか?

芳賀さん:鉄感を表現することが難しかったですね。色味を白から灰色に変えたり、鉄の含有量を変えたり試行錯誤しました。鉄分の摂り過ぎにならず、それでいてちゃんと鉄の感じがするバランスにたどり着くまで大変でした。

 

——「燕三条鉄アイス」はどこで買えるんですか? ネットとかでも買えたりしますか?

芳賀さん:手づくりなもので、まだ生産量が追いついていなくて……。しばらくは、三条市や燕市などの販売所で買っていただくとありがたいです。秋になったら需要が落ち着くでしょうから、ネット販売もできるかもしれませんので、もう少しお待ちいただければ。

 

——大人気ですね。どうやって広まったんでしょう?

芳賀さん:2月に三条市で開催されたイベントで初めて宣伝をして、来場者からTwitterなどで発信してもらいました。それが三条市の滝沢市長の目に留まったようなんです。別のイベントで滝沢市長にお会いしたときに「燕三条鉄アイス」の試食をお願いしたところ、快諾していただきました。そのご縁で三条市からもプレスリリースを発信してもらえて、テレビ局から続々と取材の依頼が来たんです。ローカル局で取り上げてもらってからは全国ネットで……という流れで、たくさん取材してもらえたので、とてもありがたかったですね。

 

燕三条を盛り上げる、「鉄シリーズ」が誕生?!

——当初の構想通り、地元を巻き込んで「燕三条鉄アイス」の知名度を上げることができたんですね。

芳賀さん:ゴールデンウィークまでに地元で「バズる」ことができたら理想だな、と思っていましたが、その時期にはもう全国のテレビ番組に取り上げてもらえたので、まさかの展開でした。「ChillFull」の名刺代わりになる名物商品を作ることができてよかったんですが、これからもっと話題性のある商品を作れるかどうか、正直、自信がないです……(笑)

 

 

——それほどの反響だったということですね。今後はどんな展開を考えていますか?

芳賀さん:これから「鉄シリーズ」として、いろいろな食品を作ろうと思っています。9月には「燕三条鉄饅頭」を発売するんですよ。これは、三条市の地域おこし協力隊の皆さんと一緒に作っています。それと「燕三条鉄コーヒー」も試作中です。「ChillFull」から新潟の食材を使った商品を届けることで、地域社会に貢献することが願いです。

 

 

ChillFull-ちるふる-

新潟県三条市直江町3-2604-1-2(魚市場駐車場内)

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