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搾りたての生乳で作る、月岡「なちゅらるじぇらーと」のジェラート。

夏休みになると家族連れなどで賑わう月岡温泉。そのはずれにある農産物直売所「わくわくファーム」の中に、牧場直営のジェラートショップがあります。「なちゅらるじぇらーと」という店名の通り、直営する「なかの牧場」で育てられた牛の搾りたて生乳で作られた、自然なジェラートを味わうことができるんです。取材も写真撮影も苦手……という「なちゅらるじぇらーと」の中野さんからなんとかご協力いただき、ジェラートについてお話を聞いてきました。

 

 

なかの牧場 なちゅらるじぇらーと

中野 美代子 Miyoko Nakano

1977年富山県生まれ。新潟大学で有機化学を学んだ後、在学中に出会ったご主人と結婚。現在はご主人の営む「なかの牧場」で搾乳された生乳を使って作るジェラートを「わくわくファーム」内「なちゅらるじぇらーと」で販売している。以前は写真撮影が趣味だったが、現在は飼っている猫と遊ぶのが何よりの楽しみ。

 

おおらかな菅谷地区で運営している、循環型農業。

——今日はよろしくお願いします。

中野さん:私、本当にお話しできるようなことは何もないんですよ。写真撮られるのも苦手だし。そんなんでもいいんですか?(笑)

 

——全然大丈夫です(笑)。中野さんは富山県氷見市のご出身なんですよね。新潟に来られたのはどうしてなんですか?

中野さん:新潟大学に入学して有機化学の勉強をしていたんですよ。大学院にも進んで1年だけ勉強しました。

 

——何か目指している仕事があって、化学の勉強をしていたんでしょうか?

中野さん:特にそういうわけでもないんですけど(笑)。昔から実験が好きだったので化学科に進んだんです。大学を出て結婚をするまでは新潟県立自然科学館で説明員の仕事をやっていました。

 

——ご結婚されてから新発田市の菅谷地区へ。暮らしてみてどんな印象でした?

中野さん:私が生まれ育った土地に比べて、おおらかで温かい人が多いと感じました。仲のいい家族ばかりで、人と人のつながりが濃い地域だと思います。そういう地域性にはとても助けられてきましたね。

 

——家業の「なかの牧場」についても少し教えてください。

中野さん:はい、特別栽培米のコシヒカリをはじめとした農業と、乳牛60頭を飼育する酪農をやっている農家なんです。乳牛から出る排泄物を有機肥料としてコシヒカリを栽培したり、その肥料で栽培した牧草やトウモロコシを牛に与えることで、循環型の農業をやっているんです。

 

ほとんど何の準備もできずにオープンした、ジェラートショップ。

——「なちゅらるじぇらーと」を始めることになったいきさつは?

中野さん:2009年に「わくわくファーム」をオープンすることになって、その話が主人に回ってきて「『なかの牧場』の生乳を使ったジェラートショップをやろう」という話になったんです。

 

——なるほど。それで中野さんが「ぜひやりたい!」と……。

中野さん:いやいや(笑)。私がその話を聞いたのはオープンする1ヵ月前でしたから(笑)。いきなり「やってくれる?」って言われて。

 

——おぉ、オープン1ヵ月前だとかなり切羽詰まった感じですね。

中野さん:オープン3日前にジェラートを作る機械メーカーの方が来て、2日間で相談しながらレシピを考えました。

 

——え? じゃあほとんど練習や試作の時間がなかったんじゃないですか?

中野さん:そうなんですよ(笑)。最初の頃はお店を営業しながら試行錯誤してました。機械に慣れていないので、柔らかさの調整ができないんですよね。まだ育児にも手がかかる頃で、店と家庭の両方でてんやわんやしていたんです。家に帰ると主人にグチってばかりの毎日でしたね(笑)

 

 

——それは大変でしたね。今はお店の仕事に慣れましたか?

中野さん:はい。今は……楽しいですねぇ(笑)。月並みですけど、「美味しい」って言ってもらえるのって最高ですよね。あとお客様とのコミュニケーションも楽しいです。毎日来てくれて、同じものを食べていく常連さんもいるんですよ。

 

——とても楽しそうで、なんだか安心しました(笑)。ジェラートも以前より進化しているんでしょうか。

中野さん:そうですね。日々改良しながら営業しているので、どんどん進化していってると思います。特にコロナ禍の自粛期間中はずっと家でジェラートの研究をしていましたからね。おかげで商品が増えましたよ(笑)。作ったまま放置していたInstagramもしっかりやるようになりました。

 

——季節ごとにおすすめのジェラートってあるんですか?

中野さん:いちごの越後姫はオールシーズン食べられるし人気がありますね。春はアスパラかなぁ。夏はスイカと「大峰かおり」っていう枝豆。秋はいちじくと「安納芋」ですね。できるだけ地元の新発田産食材を使いたいとは思っています。

 

夏場はお中元の発送やホテルからの注文で大忙し。

——夏ってやっぱり忙しいんですか?

中野さん:そうですね。ショップも忙しくなるんだけど、月岡温泉内のホテルからの注文や、お中元用のカップジェラートの発送作業で忙しいんですよね。ありがたいことです。

 

 

——すごいじゃないですか。

中野さん:でも私はあんまり忙しくやりたくないので、のんびりと続けていきたいです……。早く家に帰って猫ちゃんと遊びたい(笑)

 

 

 

 

なかの牧場 なちゅらるじぇらーと

新潟県新発田市月岡408 わくわくファーム内

0254-32-0909 (代表)

9:30-18:00

無休 (元日のみ休業)

 

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