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古着に夢中になる、三条市の「CRAZY ABOUT」。

  • カルチャー | 2023.11.25

古着屋さんが徐々に増えつつある三条市の一ノ木戸商店街ですが、今月10日、また新たな古着屋さんがオープンしました。その名も「CRAZY ABOUT(クレイジーアバウト)」。店主の小鷹さんが一点一点選んで仕入れた、こだわりのアイテムが並びます。今回は、店舗作りで大切にしたことや仕入れの際に意識していることを聞いてきました。

 

 

CRAZY ABOUT

小鷹 樹 Itsuki Kotaka

1998年燕市生まれ。新潟医療福祉大学を卒業後、企業に就職し営業職を経験。今年退職し、11月に三条市の一ノ木戸商店街で古着屋「CRAZY ABOUT」をオープン。音楽が好きで、ベースをはじめようか迷っているところ。

 

20歳のときから夢だった自分のお店を、25歳でオープン。

――小鷹さんはこちらをオープンする前から、古着屋さんで働いていたんですか?

小鷹さん:古着屋さんで働いたことはなくって、前職は別の仕事をしていたんですけど、休みの日には古着屋さんに服を見に行く生活をしていました。

 

――「将来は自分でお店をやりたいな」と考えるようになったのはいつからなんでしょう?

小鷹さん:高校生のときからずっと古着が好きで、20歳になった頃から「いつか古着屋がやりたいな」って考えていました。25歳から30歳の間で、自分の好きなこと、夢中になれることをやりたいと思っていて。今年の元旦に初詣に行って「やろう」って決めて、このタイミングではじめることになりました。

 

――お店の場所に三条の一ノ木戸商店街を選んだのはどうしてだったんですか?

小鷹さん:「古着屋さんを巡ろう」っていうときに新潟市に行くことはあると思うんですけど、一ノ木戸商店街にも古着屋さんはいくつかありますし、燕や三条にも少しでも人に来てもらえるようにこの場所を選びました。皆さんに楽しんでもらえるような空間と古着を提供したいなと思っています。

 

誰でも気軽に入れるような古着屋さんを目指して。

――古着屋さんのイメージが変わるような、広々として開放的な店内ですね。

小鷹さん:古着屋さんって暗くて入りにくいイメージを持っている方が多いと思うんです。でもここは気軽にお話しだけでもしに来てもらえるような、入りやすい雰囲気の店舗にしたくて、広い空間で明るい店内になるように心掛けました。

 

――コアな古着好きの方に限らず、古着に詳しくない方にも来てもらえるようなお店にしたいという思いがあるんでしょうか?

小鷹さん:そうですね。もちろん「古着が大好きで」という方向けのアイテムも準備がありますし、「これから古着をはじめてみたい」という方や「どういうふうに着たらいいか分からない」という方にもぜひ来ていただきたいと思っています。「古着を最近好きになって、どう着たらいいんですかね」という高校生のお客様がいらっしゃったりもします。

 

 

――商店街にあると、来店するお客さんの層が幅広そうですね。

小鷹さん:お子さん連れのお客様がけっこう多いんですよ。お父さんが試着するときにお母さんがお子さんを抱っこしていると大変そうだったので、試着室の前に椅子を設置しました。お子さんと一緒でもゆっくり見ていただけると思います。若いお客様が多いですけど、50代、60代くらいの方もいらっしゃいましたね。

 

 

――商品を仕入れるとき、意識していることってありますか?

小鷹さん:店内の商品はすべてハンドピックで仕入れていて、人気のアイテムとお客様がよく欲しがられるアイテム、あとは私の感性に刺さったものを入れています。買い付けの前にはインスタグラムでアンケートを取っていて、お客様はどんな商品が欲しいのかを知るようにしています。

 

――へ〜、お客さんからの要望も取り入れているんですね。

小鷹さん:オープンした日には、そのアンケートに回答してくださったお客様が来られて、提案をしたアイテムを購入してくださいました。もちろん私がこだわって置いている商品もたくさんあるんですけどね(笑)。インスタグラムを発信の拠点にしているので、見ていただいた方やアンケートにお答えいただいた方の期待に応えられるようなものを入れたいなって。

 

時間を忘れて古着に夢中になる、空間やアイテムを提供したい。

――店名の「CRAZY ABOUT」には、どういう意味が込められているんですか?

小鷹さん:「be crazy about」って「〜に夢中になる」という意味で。自分自身、生きている中でいちばん夢中になったものが古着なので、お客様にも時間を忘れて夢中になれるような空間やアイテムを提供したいという思いから、この店名にしました。

 

――小鷹さんは古着のどんなところが好きで、夢中になっているんでしょう?

小鷹さん:古着って、昔着ていた方の思いとか、ヴィンテージなら歴史が入ると思うんです。いろんなアパレルブランドがサンプリングして作り上げている、その大元に触れることができるのが、やっぱりよさですよね。いいものを長く愛して欲しいと思いますし、古着の魅力にハマってくれる人が増えたら嬉しいです。

 

 

――最後に、これから「CRAZY ABOUT」をどんなお店にしていきたいですか?

小鷹さん:オープン準備のときにボランティアを募集したら、たくさんの方が手伝いにきてくださったんです。試着室の壁を白く塗ったり、隙間を埋めたり、細々した作業を手伝ってくださって。自分ひとりでやっている店ではあるんですけど、いろいろ改善しながら、お客様と一緒によりよい空間を作っていきたいですね。

 

 

 

CRAZY ABOUT

三条市神明町6-1一ノ木戸商店街

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