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にいがたのにちじょうにおはなを。「フローリストカレン」。

今回は新潟市西区青山にあるお花屋さん「フローリストカレン」さんにお邪魔してきました。実は個人的に、お花のある生活には憧れを抱きつつ、「ちょっと取扱いが難しそう」「何を選べばよいのだろう」「フラワーアレンジメントとかは敷居が高い感がある」そんなふうに思っていたのですが……。とんでもない! めっちゃ気軽で、手軽で、たった1本からでも幸せになれるものなのですね!

 

株式会社カレン

清水 崇司 Takashi Shimizu

1975年福井県敦賀市生まれ。東海大学体育学部を卒業後、大手百貨店に勤務。9年間勤務した後、独立。株式会社カレンを設立。高校、大学とラグビー部に所属。中学高校保健体育科教員免許も取得している。

 

体育系の大学、百貨店、そしてお花屋さんになるまで。

――こちらのお店は清水さんのお店なんですよね?

清水さん:そうです。会社の設立が2007年なので、今年で14年目になります。

 

――その前も清水さんはお花屋さんのお仕事をされていたのでしょうか?

清水さん:いえ、まったくの異業種です。大学を卒業して、新潟に戻ってきてから百貨店で9年働いていました。3年間紳士服を担当してその後、婦人服を6年間担当していました。最後はマネージャーとして販売員さん達のマネージメントをしていました。

 

 

――そうなんですね。なぜそこからお花屋さんに?

清水さん:僕はもともとスポーツが好きで大学は体育学部を専攻していました。だから、独立した当初は専門域のフィットネスジムの経営をしていました。お花屋さんは母親の実家が福井県でお花屋さんをしていたこともあり小さいころからお花には触れていて。母親が生け花の教授だったこともあり最初は小さなお花屋さんもやっていたんですね。

 

――ほうほう、それからはどうなったんですか?

清水さん:それからはお陰さまでどちらも順調にやらせてもらっていて。それで、フィットネスジムの方はエステをやられている会社さんから譲って欲しいというお話があって、そのタイミングでお譲りして花屋に一本化しました。

 

贈る、もらう人のことを考えたお花づくり。口コミで広まった理由。

――お花屋さんって小売以外の営業が大切ってイメージがあるんですけど。

清水さん:そうですね。だいたい、お花屋さんって代々やっている中での得意先があってとか、ゼロからのスタートだと大変というイメージがあると思うんですけど、でも、僕、基本的に自分から営業はしないんですよ(笑)

 

――えっ、どういうことですか?

清水さん:なんというか、営業をしちゃうと関係が希薄になってしまうのがあまり好きじゃなくて。人と人のつながりが大切だと思うんですよね。例えば、お花が欲しいなって思ったときに「あ、そういえばここの人って花屋だったな。今度頼んでみようかな」って思ってもらえる関係性が大切だと思っています。

 

――なるほど、人のつながりがお仕事に結びついていく感覚を大切にしているんですね。

清水さん:そうですね。だからこそ、お花を頼まれたときには、そのお店だったり、イベントの状況を考えてアレンジメントしています。例えば、お店のオープンイベントでお渡しするお花を頼まれた場合、まずはそのお店がどんなお店か聞いたり、調べてから作るようにしています。

 

――何のために作るか、という部分ですね。

清水さん:お花は、もらい手さんに喜んで飾りたいって思ってもらえることが大切だと思っていて。例えば、そのお店がシックでオシャレな外観で店舗スペースが小さめだった場合、お店のコンセプトに合わないようなお花や色合わせやスペースを大きく使ってしまうようなお花よりはお店のコンセプトに合った色合いで、置くスペースを考えてアレンジしたお花の方が喜んでもらえると思うんです。

 

 

――そこまで考えてくれると、注文するとき安心して頼めます。

清水さん:そういった、もらい手さんや送り手さんの気持ちやつながりのことを大切にしながら、お花づくりをさせてもらっています。

 

素敵なお花づくりは、個性を大切にした仕事環境も大切。

――ちなみに、フラワーアレンジメントは清水さんが担当されているんですか?

清水さん:もちろん作りますが、お花に関しては私よりもスタッフのキャリアの方が上なんで。私が運営をして、技術的なことは現場にお願いする感じです。マネージメントの部分が大きいですね。スタッフそれぞれの得意な部分があるので、不得意な部分を押し付けるよりは得意な部分を伸ばしてあげたいなと思っています。「いらっしゃいませ」から「ありがとうございました」までの間に、お客様にどれだけ良いものと良いサービスを提供できるかを考えたときに、スタッフが何でも平均的にできるというよりは、「接客が得意」「アレンジメントが得意」というように、自分の得意なことでお客様に関わっていける環境づくりを大切にしています。

 

――働いている人にとっては、すごくいい環境ですね。

清水さん:経営者として、一緒に働いてくれる人たちが働きやすい環境を作らなければお客様に良いサービスはお届けできないと思っていて。なので、従業員さんには年間の目標を立ててもらって、その達成率を数値で分かりやすく、きちんと会社で評価してあげる仕組みや環境の整備にもチカラを入れています。

 

1本からでも喜んで。気軽に頼めるフラワーアレンジメント。

――環境がしっかりしているからこそのサービスなんですね。ちなみに、お花はどうやって選べるんですか?

清水さん:そうですね。うちは作り置きをしていないので、お客様と一緒に選んで作るってスタイルでやっています。

 

――そういえば完成したお花飾りみたいなものがないですね。

清水さん:作り置きすればディスプレイとしての見た目はいいですけど、「お客様のものができない」「要望にあったものができない」という理由であまり置いていません。大切なことはその人が求めているものになると思うんです。お花を置きたい場所、送りたい人がいればその方のイメージや雰囲気、気分なんかも大切で。お客様とお話をしながら提案させてもらったり一緒に選んで作っていくという事を大切にしています。

 

――へ~、めちゃくちゃ丁寧に作ってくれるんですね!でも、そういうのってアドバイスで別途料金が発生するとか……

清水さん:それはないですよ(笑)。うちはお花1本でもいいですし、ご予算があればお伝えいただければその範囲でお作りしています。よくフラワーアレンジメントや花束というと、金額がよく分からないとか1本で買うのは申し訳ないとか思っている方が多いんですけど。

 

清水さん:むしろ1本だけでも、お花って本当に喜んでもらえるものだと思っています。例えば、男性が奥さんに何でもない日に「ありがとう」の気持ちで一輪のお花をプレゼントするって素敵だと思いますし、もらったら女性はすごく嬉しいと思うんです。そんな感じで気軽にお花を身近に感じてもらえると嬉しいなと思っているんですよね。

 

――今日、妻に一本買って帰ろうかな……(笑)

清水さん:お花って人を笑顔にするものだなって思うんです。普段、お花を買わない人がたまたま一輪買って、それが「すごい素敵だった」とか、「気持ちが安らいだ」とか、そういう気づきの部分を提案できることが嬉しいですよね。うちでは、お花を売っているというよりは、お客様のシーンを演出するお手伝いをしているというイメージでアレンジメントや花束を作っています。

 

 

――お花がある日常ってとても魅力的です。

清水さん:やっぱりお花って人の感情に癒しや喜びを与えてくれるものですし、生きているので成長を感じられるものなんですよね。日常的にお花を感じてもらえる、そんなライフスタイルを作るのが花屋としての使命だな、と思ってやっています。

 

――最後になりますが今後の目標について教えて下さい。

清水さん:そうですね。目標はカレンのキャッチコピーでもある「にいがたのにちじょうにおはなを」です。新潟のすべての方に、日常的にお花を飾ってもらう事が目標であり夢ですね。その入口として去年の6月から、お花のサブスクリプションサービス「KeHaRe(ケハレ)」というものをやっています。他のお花屋さんのサブスクと違うところは、自分の好きなお花を選べるということと。こういった手軽にお花を楽しんでいただけるサービスで、ご自宅、会社、お店なんかで、少しづつ生活の彩りを楽しんでくれる人が増えたら嬉しいなと思っています。

 

 

フローリストカレン

新潟県新潟市西区青山1丁目1-29(駐車場あり)

025-230-5555

9:00-18:00

不定休

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