ホルモン焼きの本場・大阪の西成区で食べられている「西成ホルモン」を味わえるお店「屋台 伍助(やたいごすけ)」が、最近、新潟市にオープンしたそうです。さっそくおじゃまして、代表の船山さんにお話を聞いてきました。
屋台 伍助
船山 良 Ryo Funayama
1993年東京都生まれ。父親が経営するアミューズメント会社で働いた後、独立しイベント会社を立ち上げる。新潟に来てからはバーで代表を務め、2022年8月にオープンした「屋台 伍助」でも代表として店を切り盛りしている。趣味はサーフィンとスノーボード。
——船山さんは東京のご出身なんですね。あちらではどんなことをしていたんですか?
船山さん:僕の父が経営しているアミューズメント会社で働いた後、イベント会社を自営していました。結婚式や音楽関係のイベントなどをプロデュースしていたんです。ウォーターバルーンを使ったイベントなんかもやっていましたね。
——ウォーターバルーン?
船山さん:水の上に浮かせた大きな透明のボールの中に人が入って、水上散歩を楽しむことができる遊具です。
——ああ!見たことあります。
船山さん:子どもにも大人にも人気のアトラクションでしたね。その後、縁あって新潟に来てからはバーで働いていたんですけど、結婚したのをきっかけに昼の仕事をしようと思って「屋台 伍助」をオープンしたんです。
——ホルモン焼きがウリのお店だそうですね。ただのホルモン焼きではなくて「西成ホルモン」にこだわったのはどうしてなんですか?
船山さん:大阪の西成区はホルモン焼きの本場なんですよ。朝鮮からの移住者が近くの食肉処理場から出たホルモンを調理して食べていたのがはじまりとされています。
——船山さんは西成まで足を運んだんですか?
船山さん:もちろんです。しばらく大阪に滞在して、3軒のお店でホルモン焼きについて教わりました。基本的な作り方は一緒なんだけど、お店によってカラーが違うので、それぞれのいいところをひとつにまとめて、新潟の人たちの口に合うようアレンジしました。
——例えば、どんなふうにアレンジしたんでしょうか。
船山さん:関西ではさらっとした、あっさりめのタレなんですけど、関東風にとろみをつけて、新潟の人が好むものを材料に使っているんです。
——新潟の人が好むもの……それって何ですか?
船山さん:企業秘密です(笑)
——もうひとつの看板メニュー「至極の中華そば」についても教えてください。
船山さん:ずばり、喜多方ラーメンです。
——たくさん種類のあるなかで、喜多方ラーメンを選んだのはどうしてなんですか?
船山さん:ここでお酒を飲まれる方や、どこかで飲んできてから来店されるお客様が多いので、あっさりしていて食べやすい喜多方ラーメンがベストだと思ったんです。実際スープまで飲み干してくださるお客様も多くて、とても嬉しいですね。
——たしかに飲んだ後の〆にぴったりな中華そばですね。
船山さん:ホルモン焼きで一杯飲んで、〆に中華そばを召し上がる方も多いんですよ。
——こってりしたホルモン焼きと、あっさりした中華そばのバランスがいいですよね。やっぱり夜に来られるお客さんが多いんでしょうか。
船山さん:うーん……日によって違うかな。平日や土曜は昼に来られるお客様が多いです。でも水曜と金曜は夜に来られる方が多いんですよ。
——金曜はともかく、水曜も夜のお客さんが多いんですね。
船山さん:「ノー残業デー」をすすめている会社が多いのかもしれないですね。仕事帰りのサラリーマンがお酒を飲みに来ますよ。
——ホルモンをつまみながらのビールやレモンサワーって格別でしょうね。昼の11時から夜の3時まで通し営業をしているんですね。
船山さん:そうです。スタッフも何人かいますんで。
——お店を営業するにあたって、船山さんが大切にしていることってなんですか?
船山さん:チームワークとモチベーションですかね。
——どんな方法でチームワークやモチベーションを高めているんでしょう?
船山さん:スタッフ同士でコミュニケーションを多くとるようにして、チームワークを高めています。モチベーションの高め方はスタッフそれぞれで違いますね。
——ちなみに船山さんは、どんなふうにモチベーションを上げているんですか?
船山さん:僕にとっては「店舗展開する」っていう目標が、モチベーションを高めることにつながっているような気がしますね。
——おっ、もう次の店舗展開の予定が?
船山さん:考えてはいますけど、まだオープンしたばかりなので、まずは1年間ここで頑張って営業しようと思います。
屋台 伍助
新潟市中央区東堀通9番町1400
080-9780-1227
11:00-3:00
日曜休