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世界王者の新たな挑戦。『Ice Brave』新潟公演、7月に開演!

7月12日と13日、新潟市の「MGC三菱ガス化学アイスアリーナ」で行われるアイスショー『Ice Brave(アイスブレイブ)』。昨年現役を引退し、今はプロのスケーターとして活躍する宇野昌磨さんが、コンセプトから構成・演出、キャスティングなどすべてに関わった公演です。今回は宇野さんに公演のこと、演目のこと、いろいろ聞いてきました。

 

 

宇野 昌磨 Shoma Uno

1997年愛知県出身。5歳からスケートをはじめる。ジュニア時代から頭角を現し、世界ジュニア選手権優勝など数々のタイトルを獲得。シニア転向後は、2018年平昌五輪で銀メダル、2022年北京五輪で銅メダルを獲得。世界選手権では2022年・2023年に連覇を達成。2024年に現役を引退し、現在はプロスケーターとして活動中。2025年6月には、自身初のアイスショー「Ice Brave」を愛知、福岡、新潟で開催予定。

これまでを振り返ったからこそ見えた、自分の新たな一面をかたちに。

――宇野さんがプロデュースする、はじめての公演がいよいよスタートします。この公演を開催したいきさつを教えてください。

宇野さん:最初は、自分がアイスショーをプロデュースするとは考えていなかったんです。今までの競技人生の中でも「あれをしたい」と発言することがあまりなかったので。だからお話をいただいたときには驚きましたし、とても嬉しかったんです。それに応えられるように覚悟を持ってやろうと決めました。

 

――『Ice Brave』という公演名にはどんな思いが込められているのでしょうか。

宇野さん:「Brave」には「勇敢な」っていう意味があるんです。ずば抜けた才能があったというよりは、やると決めたものにずっと情熱を注いで続けることができることが、自分のスケート人生における武器だったなと思って。 『Ice Brave』は、そんな自分のスケート人生を表す言葉として、選びました。

 

 

――タイトルとリンクした、力強いビジュアルも印象的です。

宇野さん:華やかで、美しい衣装ってアイスショーの醍醐味のひとつでもあると思うんです。でも、いざ自分でアイスショーをつくる中で、いちばん良いものをお届けしたいと思ってつくったら、力強い要素が増えていったんです。今まで自分の中で見えてこなかった力強さが表現されたビジュアルになりましたね。

 

――競技時代には見ることができなかった、宇野さんの新しい一面が見られるようなアイスショーになりそうですね。

宇野さん:リハーサルの回数を重ねるたびに、自分の中にある思いがどんどん強くなっているんです。自分の演技はもちろん、全体もよくなるように練習していますね。もう、時間が足りないって思うくらいです(笑)。それだけやりたいことがたくさんあって、充実しているんです。

 

 

――そんな中で、宇野さんはどんなことを大事にしてリハーサルに臨んでいるのでしょうか。

宇野さん:楽しいっていう思いは大事にしています。一生懸命頑張って努力をすることも、もちろん大事だと思うんです。でも、自分のやりたいことに夢中になっているときは、努力をしているとも思わないじゃないですか。

 

――周りからは努力と見られても、本人は楽しんでいるだけ、みたいなことですね。

宇野さん:そんな楽しい瞬間を大切に、キャストのみなさんと日々リハーサルをしています。公演でもキャスト同士の仲の良さや、楽しさが伝わるといいなと思います。

 

歓声と拍手も、ひとつ演出に。新たなチャレンジも必見。

──『Ice Brave』の宇野さん的見どころを教えてください。

宇野さん:ここ!っていうところは実はないんです(笑)。というのも、自分の中で好きな部分があったとしても、それと同じになるくらい他のパートも良くなるようにしているから。でも、公演全体のライブ感は大事にしたいなと思っています。

 

――ライブ感とは、いったいどんなことなのでしょうか。

宇野さん:僕たちとお客さんが一緒に盛り上がっていけるような、演技を観ていて思わず歓声をあげたり、拍手が自然と起こったりするような、そんな雰囲気づくりをしています。

 

 

――競技のときは、演技に見入ってなかなか出ないアクションもありそうですよね。

宇野さん:そうかもしれないですね。でも『Ice Brave』では音楽と、僕たちの演技とお客さんの歓声や拍手をあわせて、ひとつの公演をつくっていきたくて。だからお客さんが楽しんでくれるのがわかるような、そんなアクションを引き起こす構成や選曲をしています。

 

――公演の曲目、18曲中16曲は現役時代に使っていたものなんですね。

宇野さん:今回の公演を通して、現役のときから応援していただいていた皆さんに感謝を伝えられるような、今までのスケート人生を総括するような演目にしたいんです。競技のときにはできなかった部分での拍手や歓声が起こるように、どう演出するかは僕の頑張りどころかもしれないですね(笑)

 

 

――その他の2曲ではどんな演技を観ることができるのでしょうか。

宇野さん:新しい2曲では、それぞれ新しいことに挑戦しています。実は引退してからはじめて、氷上ではなく陸のダンスを習いはじめたんです。2曲のうちのひとつは、そのダンスの先生に振付をお願いした演目を披露します。

 

――新しい宇野さんを見ることができる演目になっているんですね。ちなみに、もうひとつは……。

宇野さん:秘密です(笑)。これも今までの自分にとっては新しい挑戦で、不安もありますけど、とても楽しみな演目になっています。

 

 

――いよいよ開催となる新潟公演に向けて意気込みをお願いします。

宇野さん:新潟には前にもアイスショーや競技の試合で何度も来ていて、たくさんの方に暖かく応援をしていただいたのが、滑っている僕たちにも伝わってきていたんです。この公演では今までの恩返しができるように、感謝の気持ちを持ってキャスト全員で滑りきります。新潟の皆さんに少しでも楽しんでもらえるように、この夏の思い出づくりにとして、ぜひ足を運んでいただければ嬉しいです。

 

――とても楽しみです! 最後に読者にひとことお願いします!

宇野さん:現役のときも引退した後も、インタビューに対して結構自由にやらせてもらってたんですけど(笑)、そんな僕を応援してくださる方がたくさんいて、そんな皆さんにとても感謝しています。新潟でアイスショーをすることで、僕だけではなく新潟の皆さんにもプラスになるといいなと思っています。そんなWin-Winな関係がこれからも続いていくような公演にしていきたいですね。この夏のいい思い出になるよう、素晴らしいものをお届けしたいと思います。ぜひお越しください、お待ちしています。

 

 

宇野昌磨アイスショー「Ice Brave」新潟公演

宇野昌磨、本田真凜、ステファン・ランビエール、本郷理華、中野耀司、唐川常人、櫛田一樹

 

日 時 :2025年7月12日(土)〜13日(日) 全3公演

会 場 :MGC三菱ガス化学アイスアリーナ

開演時間:7月12日(土)10:30開場/11:30開演

7月12日(土)14:30開場/15:30開演

7月13日(日)10:30開場/11:30開演

 

 

Ice Brave

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