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ドライフラワーを気軽に楽しめるフラワーショップ「an*tiara」。

「お花は綺麗だけど、長く楽しめないのが残念」と感じている方、多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、ドライフラワーの楽しみ方。今回ご紹介する「an*tiara(アンティアラ)」はドライフラワーやプリザーブドフラワーをはじめ、それらのお花を使った雑貨を販売しているお店です。新潟市江南区の住宅街にオープンしたコンテナハウスにお邪魔して、オーナーの坂井さん夫妻にお話を聞いてきました。

 

 

株式会社 Et couleur

坂井 梨恵 Rie Sakai

1978年新潟市中央区生まれ。事務職を経て、百貨店内の生花店に就職し経験を積む。2023年、新潟市江南区に夫の和幸さんと「an*tiara」をオープン。休日は子どもと一緒に船釣りを楽しんでいる。

 

株式会社 Et couleur

坂井 和幸 Kazuyuki Sakai

1978年五泉市生まれ。サラリーマン生活を経て、2023年に妻の梨恵さんと一緒に「an*tiara」をオープン。年に数回ゴルフを楽しんでいる。

 

江南区の住宅街にオープンした、コンテナハウスのお花屋さん。

——外観はコンテナハウスですけど、中に入るとそんなふうには感じませんね。内装で心がけたことや大変だったことはありますか?

梨恵さん:カウンターや棚はオーク調、壁はグレーにして、ドライフラワーに合うような、落ち着きのある色調を意識しましたね。

 

和幸さん:あと、自分たちで海で拾ってきて乾燥させた流木を使ったりもしています。これといって、特に大変だったことはなかったですね。

 

 

——「an*tiara」をオープンされたいきさつを教えてください。

梨恵さん:そもそもは、百貨店にある生花店で働いていた頃に、プリザーブドフラワーと出会ったのがきっかけなんです。

 

——「プリザーブドスラワー」って何ですか?

梨恵さん:生花を長期間楽しむことができるよう、保存加工することです。花がもっとも美しく華やかな時期に、色素を抜いてから特殊な染料を吸わせて着色することで、花そのものの瑞々しさを保ったまま、その後も生花みたいに自然な仕上がりにできるんですよ。プリザーブドスラワーは枯れることがなく、水やりの必要もないことが大きな特徴で、ギフトとして贈られることが多いですね。

 

——へぇ〜、とってもきれいですね。

梨恵さん:働いていた生花店でその技術に出会ってから自分でも作りはじめて、お店に勤めながらネットショップで販売していたんですけど、ネットショップの方が軌道に乗って忙しくなってきたので、10年前に生花店を退職したんです。それからはフリーランスとしてお花屋さんを続けてきました。

 

 

——このたび実店舗をオープンしたのはどうしてなんでしょう?

梨恵さん:お客様の評価はネットのコメントでもいただけますけど、お花をお渡したときの表情を見たり、生の声を聞いてみたりしたいと思ったんです。

 

和幸さん:「いつかお店をオープンしたい」という思いはあったんですけど、すぐにとは考えていなくて、いつかやろうと思っていたんです。それでコロナ禍が落ち着いたタイミングということもあって、若いうちにはじめようと決心しました。

 

長く楽しむことができる、ドライフラワーやプリザーブドフラワー。

——こちらではどんなお花を楽しむことができるんでしょうか。

和幸さん:ドライフラワーとプリザーブドフラワーを半々でお取り扱いしています。そうしたお花を使ったウエディングブーケやリース、髪飾り、インテリア雑貨も作っていますね。髪飾りは取り扱っているお店がまだ少ないので、こらからどんどん力を入れていきたいです。

 

梨恵さん:髪飾りは結婚式をはじめ、成人式、七五三といったお祝い事でお使いいただくことが多いですね。うちのお店ではカラーバリエーションも含めて100種類から200種類のお花をご用意していて、そこから好きなものを選んでいただいています。1本ずつ選べるお店って、他にはあまりないんじゃないでしょうか。

 

 

——まだオープンして間もないですけど、どんなお客さんが来られますか?

和幸さん:若い方から年配の方まで幅広い年代のお客様がいらっしゃいますけど、とにかくお花好きの方ばかりですね。お花好きのお客様はおだやかな方が多いので、こちらも癒されることが多いです。

 

——お花が好きな人に悪い人はいないんでしょうね。「an*tiara」をどんなお店にしていきたいですか?

梨恵さん:ドライフラワーをもっと身近に感じていただき、日常生活のなかに取り入れていただけるよう、誰でも気軽に立ち寄っていただける親しみやすいお店にしていきたいと思っています。雑貨に使うお花の色合いも、ご家庭に馴染みやすいよう気をつけていますね。

 

 

——ちなみにおふたりが考えるドライフラワーの魅力って、どんなところでしょうか。

梨恵さん:生花は1週間くらいで終わっちゃいますけど、ドライフラワーやプリザーブドフラワーは環境次第で長く楽しむことができるところですね。

 

和幸さん:季節によって咲くお花も変わりますので、ちょくちょく足を運んでいただくと毎回新鮮な楽しみがあるかもしれません。

 

——ちなみに今、オススメのお花はあります?

梨恵さん:今の時期は「デルフィニューム」ですね。鮮やかな青色が涼しげで爽やかなお花です。これから秋になっていくと、ふさふさした白い羽毛に似た花穂の「パンパスグラス」が人気です。春は黄色くて小さなお花が可愛い「ミモザ」がオススメでしょうか。

 

 

——最後に、今後やってみたいことがあれば教えてください。

梨恵さん:来月から、ドライフラワーを使ったミニブーケやフォトフレームを作るワークショップを開催しようと思っています。お店に足を運んでいただきたいという気持ちもありますが、何よりもドライフラワーの楽しみ方をたくさんの人に知ってほしいんです。ぜひ参加していただきたいですね。

 

 

 

an*tiara

新潟市江南区砂山3-3-25

10:00-18:00

不定休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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