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青山海岸にあるフォトジェニックなカフェ「Jeli café」

オーナー自らがデザイン・施工を行ったカフェ。その空間はもはや異国。

国道402号の海岸線を車で走って、新潟市西区青山海岸にさしかかると突如現れるオシャレなカフェ。外観からして雰囲気が独特。店内に一歩足を踏み入れると、そこにはフォトジェニックな異国の空間が広がっていました。こちらのカフェ「Jeli café」のデザインから施工まで行ったのは、なんとオーナーである古内さんご自身。その感性とカフェの可能性、新たな試みについて、お話しをうかがいました。

 

Jeli café

古内義明 Yoshiaki Furuuchi

ブルックリンやソーホーのアトリエのような世界観を得意とする住宅、店舗施工のプロフェッショナル。その反面、自らがデザイン・施工をしたカフェ「Jeli café」のオーナーでもある。職人気質な父。

 

新たなフォトスポットとして人気。そのカフェとは?

2017年5月にオープンした「Jeli café(ジェリカフェ)」は、新潟市西区の青山海岸沿いにあります。立地的には目と鼻の先に海が見える、最高のロケーション。しかし、このお店の魅力はロケーションだけではありません。ドアを開いた瞬間に感じる異国の空気感。「ここって新潟だよね?」と疑いたくなるような素敵な内装。シャンデリアの下にドンと構えられた高級感のあるレザーソファ席をはじめ、明るい光が射し込むカウンター席は海外のオシャレなワークスペースのよう。店内の壁面全体には味のあるモルタル塗装を施しています。ちなみにあたたかい日などは、外のテラス席も利用可能です。フォトジェニックな空間をSNSにアップしたいと、県内外から多くのファンが集まっています。

 

 

素敵空間を作った古内さん。その理由を聞いた。

――まずお聞きしたいのは、カフェをはじめたきっかけです。

古内さん:以前からカフェ(飲食店)をやりたかったわけではなくて。美容師をしている妻がいて、彼女の趣味が皿集めなんだよ。そのお皿を何かに使いたい、役立てたいねと話しているなかで「カフェ」という案が挙がったのがきっかけかな。

 

――お皿からのスタートなんですね。

古内さん:そうなんだよ。「じゃあやろうか!」みたいな感じでスタートした感じかな。

 

 

――普通、店舗造りは業者さんにお願いすると思いますが、なぜご自身でやられたのですか?

古内さん:「interior design FURUUCHI」という住宅や店舗に関わる内外装の仕事をしているの。新築住宅、住宅リノベーション、店舗デザイン、施工とかね。だから水道、ガス工事以外は全て自分でやれちゃうんだよ。

 

――そうなんですね。独特な世界観だと思いますが、どのようにして作り上げていくのですか?

古内さん:まずは頭の中でイメージ。その後に絵を描いてみるんだよね。それが設計図。ここの寸法が○○㎝で、ここの高さは○○㎝とか、細かい設計図は書けないから子どもが描くような絵になっちゃうんだけどね(笑)。

 

――絵ですか?しかも子どもが描くような?

古内さん:あんまり想像できないでしょ。誰にも見せたことないけど、見せてあげるよ。

 

古内さん:本当に絵でしょ?感覚が大切だと思っていて、設計図通りにプラモデルみたいな作業ってあまりしたくないんだ。だから全体のイメージを作って、各所から見える景色をさらに描いていくわけ。実際に作る作業は頭の中の想像と現実のフィックス。どうしても想像だから、日差しの入り方とか違ってくるから、どうしたら灯りがきれいに入るかなとか実際に目で見てどんどん変えていくんだよね。まぁ大まかな全体像は一緒だけどね。

 

――そうなんですね。参考にする資料とかもないんですか?

古内さん:ん~ないかな。この「Jeli café」は古城とか海賊の住処をイメージして考えた。唯一参考にしたといえば、映画の「ニュー・シネマ・パラダイス」かな。中年男が映画に魅せられた少年時代と青春時代の青春を思い出す物語なんだけど、その舞台はイタリア。サントラを聞きながらイタリア・シチリア地方をイメージしながらあの絵は描き上げた。って、アーティストみたいで恥ずかしいな(笑)。

 

――めちゃくちゃカッコイイじゃないですか!恥ずかしがらないでくださいよ(笑)。

 

美しい空間にぴったりの、素敵なメニューたち。

フォトジェニックな空間として「Jeli café」を紹介してきましたが、魅力ポイントは内装だけではありません。提供されているメニューも美しいものばかり。しかも、美味しくて良心価格。さらにこだわりが詰まっています。人気メニューをちょっとだけご紹介。

 

 

フォトジェニックに映り込む「フルーツサンド」

しっとりとしたパンに、甘さ控えめなクリームと、季節のフルーツが5~6種類もたっぷりとサンドされた人気の「フルーツサンド」。キラキラと色鮮やかに光るフルーツサンドに古城をイメージした店内を背景に映せば、フォトジェニックな条件は完璧。すぐさまSNSにアップしたくなること間違いなし。

 

フルーツサンド|1切350円(税込)、2切600円(税込)

 

 

 

あら不思議。甘辛いたっぷりチーズの「ハニーチーズトースト」

はみ出すほどにたっぷりと盛られたチーズ、ハチミツ、ブラックペッパー。人気ベーカリー「African Bakery café Namitete(アフリカンベーカリーカフェナミテテ)」のパンを使用。オーナー夫妻が惚れ込んだパンを、オリジナル商品として改良した人気メニュー。ハチミツの甘さと濃厚なチーズを、ブラックペッパーの刺激がまとめてくれる。

 

ハニーチーズトースト|単品300円(税込)、ドリンクセット650円(税込)

 

 

これからの展開について聞いてみた。

――ところで、2店舗目がオープンしたとうかがいましたが?

古内さん:お店の裏手に新しい建物を建てて。新しい取り組みをスタートしようかなと。

 

――え?建てたんですか?

古内さん:そうそう。ゼロから建てたよ。

 

―さすがです(笑)。そこでは何をするのですか?

古内さん:今のところ決まっているのは、「醗酵食」を使った料理、スパイス料理、ヘルシー料理といったさまざまなジャンルの料理の先生たちが開く料理教室「Cooking School Daisy(クッキングスクールデイジー)」。それから、ヨガ、ベビーマッサージ、写真教室などを開催する予定のレンタルスペース「Rental Space Daisy(レンタルスペースデイジー)」。あとは花屋さんとか、ショップが入る予定。この新しい建物も非日常な空間だから、特別な時間を楽しんでもらえると思うよ。

 

 

Jeli café

新潟県新潟市西区松海が丘4-5-3

025-311-7681

Google Map

 

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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