Things

スタバに憧れたバリスタが開いたカフェ「GOOD LUCK COFFEE」。

ロンドンで心を掴まれたカフェの存在。なんてカッコイイんだ!

ロンドンのスタバで「カフェ」という存在に感銘を受け、バリスタに憧れたという「GOOD LUCK COFFEE(グッドラックコーヒー)」のオーナーバリスタ・青柳さん。さまざまな出会いと転機が訪れた彼の人生、「GOOD LUCK COFFEE」が誕生するまでのストーリーを聞いて来ました。

 

GOOD LUCK COFFEE

青柳 拓郎 Takuro Aoyagi

1980年長岡市生まれ。長岡工業高校卒業後、Mr.Childrenに憧れて音楽専門学校へ進学。研修先のロンドンでStarbucks Coffeeと出会いコーヒーの道へ。2014年「GOOD LUCK COFFEE」オープン。趣味はスポーツ観戦とコーヒー。

 

The Beatlesの聖地で出会ったStarbucks Coffee。

――今日はよろしくお願いします。青柳さんは、いつ頃からコーヒーを飲まれているんですか?

青柳さん:中学生の頃、部屋で父のギターを弾きながら缶コーヒーを飲んでいた記憶があります。友達が来たらインスタントコーヒーを淹れて飲んだりして。高校生になると、毎週火曜日に少年ジャンプと缶コーヒーを買って帰るのがいつものルーティンでしたね(笑)

 

――中学生から缶コーヒーって、大人ですね(笑)。カフェに興味を持ったのはいつ頃から?

青柳さん:実は…学生時代の夢はMr.Childrenに憧れてプロミュージシャンになることだったんです。それで、通っていた音楽専門学校の研修旅行でロンドンに行ったんですけど、そのときにある衝撃を受けました。カフェに興味を持ったのはそれからですね。

 

 

――ロンドンって、ビートルズの聖地ですよね。まさか衝撃のメロディに出会ったとか?(笑)

青柳さん:そんな素敵なメロディが降ってきたら、憧れのMr.Childrenと同じ舞台に立てたのに…、じゃなくて(笑)。出発前にとあるテレビ番組で「これからStarbucks Coffeeのブームが来ます」って、SMAPの中居君が言っていたんです。新潟にはまだ店舗がなくて、どんなカフェなのかなって興味を持ちました。で、いざロンドンに研修に来てみたら、なんと「Starbucks Coffee」があるじゃないですか。この出会いがあったから、僕はカフェの虜になったんです。

 

――アビイ・ロードじゃなくてスタバですか。

青柳さん:そもそもカフェという空間に触れたのがはじめてでした。日本の喫茶店みたいな薄暗いイメージとは正反対に、明るくて開放的。カッコイイ店員さんが気さくに接客している姿なんてめちゃくちゃカッコよくて。音楽を学びにロンドンへ行って、カフェに感銘を受けて帰国しました。

 

Choose your life。これからの人生、何を選ぶのか。

――研修旅行でカフェに感銘を受けて、その後はどうされたんですか?

青柳さん:「Tomorrow never knows」を聴いてMr.Children憧れて、同じレコード会社に入って一緒のステージに立つのが夢でした。でも、その夢を簡単に越していったのがカフェの存在だったんです。専門学校卒業のタイミングで、社会人として何がやりたいのかをテーブルに並べた結果、やっぱりカフェという答えになって。ということで、オーナーバリスタに夢をシフトチェンジしたんです。

 

――じゃあ、卒業後はまず「Starbucks Coffee」に?

青柳さん:もちろん、すぐにでも働きたかったので直接店舗に電話をしました。でも求人募集がなくて…。それで新規オープンのお洒落なカフェに就職しました。そこで接客や経営について学んでいた矢先、父が亡くなったんです。それで実家の造園業を継がなければいけなくなって。

 

――そうだったんですね…。いくつのときですか?

青柳さん:21歳。カフェについて学びはじめたばかりだったし、お洒落なカフェで働いていたから外仕事なんて考えもしなかったけど、父が残してきたお客さんや職人さんのことを考えると、続けられるのは自分だけ、っていう。決心をしてからは、めまぐるしい時間の流れでしたね。

 

 

――造園業には何年携わっていたんですか?

青柳さん:10年くらいかな。とにかく右も左もわからないまま仕事をこなすなかで、亡き父の偉大さに気が付かされながらがむしゃらに邁進してきました。でも、カフェへの夢は諦めきれずに、26歳のとき、造園業とカフェの両立を図ったんです。それで長岡の「Starbucks Coffee」で働きながら起業準備をスタートして。休みになると東京のカフェを巡ってメニューや店舗作りをリサーチしたり、店内の動線を考えてみたり。造園の仕事は疎かにしないようにコツコツと積み重ねていきました。

 

――それでオープンしたのが「GOOD LUCK COFFEE」ってことですね。

青柳さん:2014年に長岡市山田でオープンして、2018年に今の場所へ来ました。カフェだけでなく、「これから何かにチャレンジをしたいと思っている若者の希望になれたら」という気持ちを込めて、「頑張ろう」を意味する「GOOD LUCK」と名付けました。

 

「GOOD LUCK COFFEE」で楽しむカフェタイム。こんなコーヒーが待っている。

――それでは、お店のコンセプトを教えてください。

青柳さん:「Starbucks Coffee」に感銘を受けたことからはじまって、サードウェーブコーヒーなど、さまざまなコーヒーカルチャーに触れてきました。だから、たくさんのやりたいコト、カッコイイと思っているコトはあったけど、自分で考えたカフェ像から無駄を取り除いて、なるべくスマートで型にはまらないカフェにしようと考えました。コーヒーの多様性を伝えた部分もありますしね。

 

――コーヒーの多様性というと?

青柳さん:サードウェーブコーヒーやスペシャリティーコーヒー、エスプレッソ系など、コーヒーはたくさんの姿を持っています。それらを手軽に楽しめることを、1杯のコーヒーから伝えていきたいんです。

 

 

――なるほど。「GOOD LUCK COFFEE」ではどんなコーヒーが楽しめますか?

青柳さん:お店で使っているコーヒー豆は、すべてニュージーランドのロースター「ALLPRESS(オールプレス)」。どんなコーヒーがいいかなって考えていたときに展示会でロースターに出会ったんです。熱い思いで接してくれたのをキッカケに、パートナーとなりました。日本的なビターでスモーキーな苦いコーヒーじゃなくて、ゴリゴリに浅煎りのフルーティーなコーヒーでもない。すごくキレイで、丁度いい風味。背伸びをしない、そんなコーヒーです。

 

――メニューを見ると「ALLPRESS」は何種類もありますね。青柳さんはどれが好きですか?

青柳さん:僕は一択で「Allpress Espresso Brend(オールプレス エスプレッソ ブレンド)」をフィルターコーヒーで飲むスタイルですね。飲んだ後の余韻が心地よくて、身体にスッと染みわたります。適度な甘さ、ベリーを感じさせる酸味、苦みは最小限。毎日飲んでいるコーヒーです。飲んでみますか?

 

――あ…おいしい。とても丸みがあってまろやかなコーヒーですね。最後に教えてください。青柳さんにとってコーヒーとは?

青柳さん:ほっとさせてくれたり、誰かと誰かを繋いでくれたり、日常を豊かにしてくれる存在。そして、そんなコーヒーを毎日多くの方に提供できるカフェという仕事は、とても素晴らしくて、いろんな意味での温かさを伝えられる天職だと思います。これからもコーヒーで地域を繋ぎ、ヒトを繋ぎ、ハッピーになれる場所として頑張っていきます!

 

「GOOD LUCK COFFEE」ならコレ!

 


Allpress Espresso Brend (R) 470円

 


Donut 280円

 

 

GOOD LUCK COFFEE

新潟県長岡市東坂之上町2-6-8 遊和ビル1F

0258-84-7829

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
  • 部屋と人
  • She
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。


TOP