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養鶏場採れたての卵が買える直販店「キムラファーム」。

ピンクや青の卵って食べたことありますか?

採れたての新鮮卵を古民家を改装した直販所で販売している養鶏場が、五泉市の田んぼに囲まれた環境にあります。その名も「キムラファーム」。スーパーでよく見かける白や赤の卵はもちろん、ちょっと珍しいピンクや青い卵まで売られているんです。どの卵も殻や黄身が丈夫で濃厚な卵ばかり。今回は副代表の木村道雄さんに養鶏や直販のこだわりについてお話を聞いてきました。

 

 

キムラファーム

木村 道雄 Michio Kimura

1967年五泉市生まれ。東京農業大学を卒業後、新潟県内の農業高校で教員として農業を教え、退職後に家業のキムラファームを手伝い始める。趣味は車をいじったり乗ったりすることと、飼っているポニーの世話。

 

農業高校の先生から養鶏場の仕事へ。

——それにしても立派な古民家ですね。

木村さん:これは代表をやっている親父の趣味だね。どこかから移築して作業場兼直販所に使ってるんだよね。

 

——いやあ、この古民家すごくいい感じですよ。ところで「キムラファーム」はどなたが始めたんですか?

木村さん:うちのじいちゃんは農水省の技術指導員をやってて、趣味で鶏を飼ってたんだよね。それを親父が「キムラファーム」っていう養鶏場として家業にしたんだね。

 

——木村さんは最初から「キムラファーム」で働いてたんですか?

木村さん:いや、私は高校の先生してたの。家業の「キムラファーム」を継ぐつもりで東京農業大学に行って畜産の勉強をしたんさ。大学では競走馬の血液を調べて、速く走る体の仕組みを研究したりしてたね。大学卒業後は新潟県内にあるあちこちの農業高校で先生をやってたんだけど、15年を節目に辞めることにして「キムラファーム」の仕事を手伝い始めたんだよね。

 

烏骨鶏、名古屋コーチン、新潟地鶏の他、色とりどりの卵まで。

——直販所では何種類くらいの卵を売ってるんですか?

木村さん:白、赤、桃、烏骨鶏、名古屋コーチン、新潟地鶏、アローカナの青い卵の7種類かな。桃色の卵っていうのは白と赤の卵を産む鶏を掛け合わせたものなんさ。

 

——なかなかスーパーとかではお目にかかれないような卵が手に入るんですね。どうしてこんなに種類が豊富なんですか?

木村さん:スーパーで卵を買う人のほとんどって、卵の種類よりも値段しか気にしてないと思うんだよね。もちろん、それはそれでいいと思うんだけど、うちは卵を値段だけじゃなくて種類や味で選んでほしいと思ってるんさ。お客さんに卵を選ぶことを楽しんでほしいっていうか…。

 

 

——こちらの直販所で売っている卵の特徴はどんなことですか?

木村さん:うーん。今はスーパーで卵を買うのが当たり前の時代なのに、わざわざうちで卵を買ってもらえるのは、種類の豊富さや直販所ならではの新鮮さ、味の濃厚さが理由なんじゃないろっかねぇ。それ以上でもそれ以下でもないと思うんさ。

 

——値段よりも卵の味で選んでもらってるってことですね。どんなことにこだわって卵を売ってるんですか?

木村さん:お客さんと直接顔を合わせてコミュケーションを取りながら売ることかな。卵の説明をしたり、感想を聞いたりしながら売りたいんだよね。うちがインターネット通販をしてないのは、そういう理由があるんさ。生産者の顔を見ながら買ってもらいたいっていうかね。本当は鶏の顔も見てもらえたらいいんだろうけど(笑)。

 

いい卵を産んでもらう秘密はエサにある?

——「キムラファーム」の卵って殻や黄身が丈夫でとっても濃厚な味ですよね。養鶏場ではどんなふうに鶏を飼育しているんですか?

木村さん:一番こだわってるのはエサ。エサの中に貝化石を混ぜてるんだよね。貝化石っていうのは数千万年前の海中にいた貝とか魚とかが化石になって隆起したもので、カルシウムやミネラルをたくさん含んでるんさ。そのエサを食べることで卵の殻のカルシウム分を補強してるんだよね。

 

——栄養のあるエサを食べてるんですね。他に工夫していることってあるんですか?

木村さん:鶏をひとつのケージに2羽ずつ飼育してるんだよ。1羽ずつだと安心して自分の目の前のエサをなかなか食べないんだけど、2羽にすることで競争心が生まれてエサをよく食べるようになるんだね。人間もそうだけどある程度の競争心っていうのは大事なんだと思うよ。

 

——そうして健康な鶏になって、美味しい卵を産んでくれるんですね。鶏を飼育する上で大変なことってありますか?

木村さん:大変なことはどんな仕事にでもあるからねぇ…。大変っていうより心配なこととしては、鳥インフルエンザみたいな病気が怖いよね。最大限の防御はやっていても、実際防ぎようがないわけだし。病気になってしまったら全部の鶏を処分しなければならないでしょう? 生産力が0になるわけじゃない。立て直すには最低でも2年かかるんだけど、お客さんが戻って来てくれるという保証もないからね。大ダメージだと思うよ。

 

自分たちが店を作るんじゃなくてお客さんが店を作る。

——今後新しくやってみようと思うことってあるんですか?

木村さん:最初「キムラファーム」で働き始めたときは、ただ鶏を育てて卵を売るだけじゃダメだと思ってたんだよね。何か卵を使った製品を作って、6次産業みたいなことをやってみようかって考えたりして。これまで15年くらいやって来たけど、結果的には今のままでいいのかなって思うようになってきたね。うちに来るお客さんって新しいものを求めて来てくれるわけじゃなくて、当たり前のものを求めて来るんだと思うんだよね。自分たちが店を作ってるんじゃなくて、お客さんがこの店を作っていくんだなって気づいたんだよね。

 

 

お客さんと顔を合わせながら、責任を持って自分たちの卵を売ることにこだわる木村さん。落ち着いた雰囲気の古民家の中で色とりどりの卵を選んでいると、なんだかわくわくした気持ちになるのは私だけでしょうか? 普段はスーパーでセールの卵を買っていても、たまには贅沢をして、ちょっとリッチな卵を買ってみてはいかがでしょう。いつもとは違った濃厚な味わいを楽しめると思いますよ。

 

 

キムラファーム

〒959-1604 新潟県五泉市論瀬6363

0250-43-4036

8:00-18:00

無休

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