地域のコミュニティを目指す駄菓子や雑貨の店「マルカツ雑貨店」。
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2023.01.10
昨年、JR東新潟駅の前に「マルカツ雑貨店」という名前のお店がオープンしました。どんな雑貨が置いてあるのか気になって訪れてみると、「雑貨店」というよりは「駄菓子屋さん」のようです。お店をはじめた経緯や置いている商品について、オーナーの木口さんにお話を聞いてきました。


マルカツ雑貨店
木口 克昭 Katsuaki Kiguchi
1971年新潟市西区生まれ。関東の大学を卒業後、全国チェーンの大型レコード店や駄菓子店、中古ゲームショップで経験を積み、2022年に「マルカツ雑貨店」をオープン。趣味はギターやキーボードの演奏で、テクノやハウス系の作曲も行う。
大好きな音楽やゲームに関わる仕事を経験。
——なんだか懐かしい駄菓子や玩具がたくさん並んでいますね。こちらは駄菓子屋さんなんですか?
木口さん:駄菓子も含めた雑貨店なんですけど、資金不足で雑貨の仕入れが追いつかないので、駄菓子ばっかりになっちゃっているんですよね(笑)

——ちなみに「マルカツ雑貨店」をはじめる前は、木口さんはどんなことをされていたんですか?
木口さん:僕は音楽やゲーム、コミックなんかのサブカルチャーが好きだったので、そういうお店で働いてきました。全国チェーンの大型レコード店や中古ゲームショップで、販売に関わる仕事をしていたんです。中古ゲームショップで働いていたときは、年末年始やゴールデンウィークになるとアルバイトが休みを取りたがるので、その穴埋めに正社員が出勤しなければならないんですよ。だから、その期間はほとんど休みなく働いていました。そのおかげでかなり鍛えられたんじゃないかと思います。

——休みなく、というのはけっこう大変な職場ですね。それじゃ、あんまりいい思い出はないでしょうか?
木口さん:でも、ときどきすごい「お宝」に出会うことがあるんですよ。それまで見たこともないようなプレミア付きのゲームやコミックを間近で拝めると「この仕事をやっていてよかった」と思いましたね。
——それは役得ですね。でも、どうして「マルカツ雑貨店」をはじめることになったんですか?
木口さん:勤めていた中古ゲームショップが閉店してしまって、全国チェーンの駄菓子屋で働いているうちに「自分でも駄菓子屋をやってみたい」と思うようになったんです。そこで資金づくりのためにコンビニで13年間アルバイトをしてきました。深夜のコンビニにはいろんなお客様が来られるので、接客の対応力が鍛えられましたね(笑)

「駄菓子屋」としての喜びと、「雑貨屋」としてのこれから。
——「自分でも駄菓子屋をやってみたい」と思われるようになったのはどうしてですか?
木口さん:実家のすぐ近所に駄菓子を置いている商店があって、毎日通っていたんですよ。そのお店は地元の子どもたちをはじめ、大人も集まるコミュニティのようになっていました。僕も地元の人が気軽に立ち寄れるような、コミュニティっぽいお店を作れたらいいなと思ったんです。
——子どもの遊び場や居場所が少なくなってきている時代ですからね。オープンの準備は順調に進んだんでしょうか?
木口さん:物件探しに2年かかっちゃいました(笑)。自然に人が集まる、駐車場がある場所を探していたんですがなかなか見つからなくて、ようやくこの物件にたどり着いたんです。ここはスーパーの前でファミリーも多く訪れるので、うってつけだと思いました。
——それにしても、いろんな玩具や駄菓子がありますね。木口さんのオススメはどれなんですか?
木口さん:駄菓子だったら、鉄板焼きの味をスナックにした「どんどん焼」や、上品な味わいのカステラを食べやすく串に刺した「花串カステラ」がオススメですね。玩具だったら「くねくねつちのこ」や「ぴょこっとかえるさん」は人気があります。

——それってどんな玩具なんですか?
木口さん:「くねくねつちのこ」は「つちのこ」の先についているモールでできたテグスを引っ張ることで、生き物みたいに動かすことができる玩具です。「ぴょこっとかえるさん」はゴム製の樽を両側から押してやると、中からかえるが顔を出すシンプルな玩具です。

——どれも懐かしい感じのお菓子や玩具ですね。
木口さん:おじいちゃんやおばあちゃんが懐かしそうに商品を見て、お孫さんは珍しそうに見て、そんなふうにいろいろな世代が一緒に楽しめるのが駄菓子屋だと思いますね。
——お店をはじめてよかったと思うことはありますか?
木口さん:お母さんたちから「こんなお店を待っていた」とか「子どもたちの遊び場がほしかった」とか言ってもらえたときは、その言葉を聞けただけでもやってよかったと思いました。あと常連の子が他の駄菓子屋で買い物しようとしたけど、商品の場所や値段がわからなかったから何も買わずに帰ってきて、結局うちの店で買い物してくれたんです。それを聞いたときは、たとえ相手が子どもでも、常連さんのありがたさを感じて嬉しかったですね。
——まだオープンして間もないですけど、これからはどんなお店にしていきたいですか?
木口さん:今のままだと「雑貨店」じゃなくて「駄菓子屋」なので、今もちょっとだけ置いているビーズアクセサリーやロックバンドTシャツの他にカードゲームや昭和レトログッズも置いて、雑貨を充実させていきたいですね。そして、いろいろな人が気軽に集まれる地元のコミュニティになったら嬉しいです。

マルカツ雑貨店
新潟市東区東中島2-7-3
025-365-1871
12:00-20:00(土日祝日は10:00から)
不定休
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