油そばをメインに勝負!「三代目麺屋小松家」の挑戦。
食べる
2021.05.11
「油そば」について、皆さんはどのくらい知っていますか? 聞いたことはあるけれど食べたことはないっていう人も多いのではないでしょうか。今年2月、新潟市中央区にオープンした「三代目麺屋小松家」は、「油そば」をメインにした新潟市ではちょっと珍しいお店なんです。どうして「油そば」をメインにしているのか、それはどんな「油そば」なのか、店長のタケさんにお話を聞いてきました。


三代目麺屋小松家
タケさん Takesan
1979年宮城県生まれ。建設業やトラック運転手などを経験後、東京在住時に3軒のラーメン店で働き、ラーメン作りの技術を身につける。その後もいろいろな職種を経験し、今年2月にオープンした「三代目麺屋小松家」に立ち上げより参加。店長として店を任される。愛車のハーレーでツーリングに出かけることが趣味。
新潟市にはない、油そばメインの店に挑戦する。
——タケさんは宮城のご出身なんですね。どういういきさつで新潟で「三代目麺屋小松家」の店長になったんでしょうか?
タケさん:自分はバイクに乗るのが好きなんですけど、この店のオーナーもバイクが好きなので、以前からバイク仲間の先輩後輩として一緒にツーリングしていたんです。その先輩から「今度新しく店を始めることになったから手伝ってくれない?」って誘ってもらいまして、新潟に来て「三代目麺屋小松家」の立ち上げから一緒にやらせてもらったんです。
——ほうほう、ちなみに、タケさんはその前にラーメン作りの経験はあったんですか?
タケさん:東京に住んでいた頃、3軒のラーメン店で働いていたので、そのときにラーメン作りの基本を覚えました。それまで料理の経験がほとんどなくて、包丁を持ったこともなかったので、最初はいろいろ覚えるのが大変でしたね。

——経験があったから「三代目麺屋小松家」に誘われたんですね。
タケさん:そうかもしれないですね。「三代目麺屋小松家」の「油そば」や「中華そば」はオーナーから作り方を伝授されました。
——そもそも、どうして油そばをメインにしたお店を始めることになったんでしょうか?
タケさん:オーナーは他にも飲食店を経営しているんですけど、何か昼営業の飲食店もやってみたいと思っていたんです。たまたま知り合いにラーメン店の社長がいたので、その方から2年間かけてラーメン作りを教わったんですよ。そのスープやタレを使って何かできないかと考えて、新潟市には「油そば」をメインにした店がないことに気がついて、挑戦してみようと思ったんだそうです。
——それで「三代目麺屋小松家」をオープン。ところで、この店名にはどんな由来があるんですか?
タケさん:オーナーの家はもともと商人で、その三代目なんですよ。「小松家」というのは代々続いてきた屋号です。

お客さんそれぞれが、自分好みの味を「作る」油そば。
——「三代目麺屋小松家」のおすすめメニューを教えてください。
タケさん:といっても「極煮干油そば」と「中華そば」しかないんですよね(笑)。「極煮干油そば」にはセットと単品メニューがあって、単品メニューは中玉、大玉、特玉の中からお好みのボリュームを選ぶことができます。

——その「極煮干油そば」はどんなメニューなんですか?
タケさん:「中華そば」とは違ってスープがなくて、タレと麺、トッピングを混ぜ合わせて召し上がっていただくものです。そこにさらに調味料を混ぜることで、いろんな味を楽しむことができます。
——もちろん煮干を使っているんですよね?
タケさん:はい。タレは厳選したたまり醤油をブレンドしたところに、煮干油を加えたものを使っています。味変にお使いいただける調味料にも、煮干を使った「煮干酢」を2種類ご用意しているんです。ひとつは煮干を酢に入れ低温でじっくり煮出した「煮干酢」。もうひとつは燻製した煮干を使って風味をつけた「燻製煮干酢」です。

——「煮干酢」って言葉は初めて聞きました。すごく気になります。どんなふうに使うんですか?
タケさん:調味料としてご自由にお使いいただけたらと思います。おすすめの食べ方としては、まず「油そば」をよくかき混ぜてからお召し上がりいただきます。このとき味玉は割らないようにしてください。半分くらい食べたところで「煮干酢」を入れ、味玉を崩して召し上がってください。お好みで七味、ニンニク、カレーパウダーを入れていただいても美味しく召し上がれます。3分の2まで召し上がったところで「かえし飯」を入れて、さらに「燻製煮干酢」を加えていただくと一層美味しくなります。

——なんか、自分で作って食べるような感覚ですね。
タケさん:そうなんですよ。お客様の味覚や好みってそれぞれ違いますよね。だから自分に合った味や食べ方を見つけていただいて、美味しく召し上がっていただくのが一番だと思うんです。そのために調味料もいろいろご用意しているんですが、いろいろ混ぜても味が壊れないように工夫してあるんです。「煮干酢」は酸味が強め、「燻製煮干酢」は甘めというように、調味料にもそれぞれ特徴があります。「燻製煮干酢」はオーナーのキャンプ経験から発想したもので、燻製の風味で食欲が増すから、終盤に入れると飽きずに食べられるわけです。ぜひお客様それぞれで、自分に合った組み合わせを見つけていただきたいですね。
——よく見ると麺の太さや形がなんとなく違うような……。
タケさん:やっぱりわかります? 混ぜ合わせることを考えて、国産小麦麺と卵麺の2種類を使っているんです。材料だけじゃなくて麺の太さや形が違うんです。
——おおー、いろんなところにこだわっているんですね。
タケさん:お客様が「食べなきゃよかった」って思わないような「後悔しない油そば」をコンセプトにしているんです。無添加、無化調で、スープやタレに動物性の食材を使わないことで、ほとんど胃もたれしない、食べやすい油そばを作っています。

新しく始まった朝営業や新メニュー「元祖ひたし中華」。
——今後は「三代目麺屋小松家」でどんな展開をしていこうと思っていますか?
タケさん:新型ウィルス感染症の影響で夜営業が厳しくなってきそうなので、先月から朝営業を始めました。11時からの昼営業の前に、7時から10時まで朝メニューを提供しています。3種類のマグロを使った「マグロ丼」は朝営業限定メニューです。新メニューとしては「元祖ひたし中華」を始めました。
——え、ひたし中華……「冷やし中華」の間違いじゃないんですか?
タケさん:いいえ「ひたし中華」です。冷たくなく温かくもないメニューなんです。煮干が強めに効いているどろっとした濃厚スープになっていて、ハマる人はハマると思います。たぶんうちが初めて作ったメニューなので「元祖」とつけさせてもらっています。ぜひ試してもらいたい一品ですね。

それまで新潟市にはなかった「油そば」メインのラーメン店に挑戦する「三代目麺屋小松家」。いろんな調味料を加え混ぜ合わせて食べてもらうことにこだわり、自分好みの味をカスタムしたり、味変を楽しむ提案が特徴です。気になったら、皆さんもぜひ「三代目麺屋小松家」の「油そば」を試してみてください。いつも違った味に出会える、そんな楽しみもありますよ。
三代目麺屋小松家
新潟県新潟市中央区三和町6-11
070-4800-3625
7:00-10:00/11:00-15:00/18:00-20:00
不定休
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