朝、着る服に迷うあなたへ、
「ナナイロトイロ」の心地いい服。

買う

2025.11.26

text by Ayaka Honma

新潟駅前で婦人服をメインに取り扱っているブティック「a.noble」では、「ナナイロトイロ」というプライベートブランドのアイテムが販売されています。「ナナイロトイロ」のキーワードは、「日常着の制服化」。このブランドを立ち上げ、アイテムの考案や販売を担当している畠山さんに、いろいろとお話を聞いてきました。

Interview

畠山 久美子

Kumiko Hatakeyama(a.noble)

1981年新潟市出身。専門学校で会計を学んだ後、経理や販売の仕事に携わる。その後、家業である「a.noble」を手伝いはじめ、3年前にオリジナルブランド「ナナイロトイロ」を立ち上げる。「a.noble」広報担当。2児を育てるママでもある。

「ナナイロトイロ」は、
街の小さなブティックで生まれた。

――今日はよろしくお願いします。「a.noble」は、畠山さんのお母さまがはじめたお店なんですね。

畠山さん:母の実家は沼垂で洋品店を営んでいたんです。母もお店に立っていたんですけど、沼垂の人通りが少なくなってきたのもあって、新潟駅前のここに「a.noble」を立ち上げました。50代から60代のお客さまがメインで、中には「何を着たらいいかわからない」っていうおしゃれ迷子さんも多くいらっしゃいます。

 

――そういう悩みを持つ方は、実際、多いのかもしれません。

畠山さん:そんな方に向けて、母が組み合わせ方をアドバイスすることもあって。母は本当に洋服が好きなんですよ。「洋服でお客さまが元気になっていくのが幸せ」っていうくらい。沼垂のときからの常連さんも多くいらっしゃっています。

 

――畠山さんご自身は、いつからこちらのお店に立たれているんですか?

畠山さん:それが、はっきりとは覚えていなくて。専門学校を出て、経理やパソコンの販売をした後に、少し体調を崩したんです。回復した後、次の仕事が見つかるまで「a.noble」を手伝いはじめて、今も働いているっていう感じです。今は広報担当として、SNSを更新したり、お店に立ってお客さまの対応をしています。

 

――そんな「a.noble」にはたくさんのお洋服が並んでいますね。

畠山さん:お店に置いているものに共通しているのは、「上品さ」だと思っています。「いいものを、長く」をモットーに、よそいきの服としても着られるものから普段使いできるものまで、様々なテイストの上品な服を置いています。

 

――「a.noble」のオリジナルの洋服もあると聞きました。

畠山さん:これは私が3年前に立ち上げた、「ナナイロトイロ」というブランドですね。私がこのお店で働いている中で、自分のライフスタイルや着る服がすごく変化したんです。そこで「自分がほしい服をつくりたい」と思ってブランドを立ち上げることにしました。

 

畠山さんのお母さんであり「a.noble」オーナーの残間さん。この日は青を差し色に、全身「ナナイロトイロ」でコーディネートしていました。

Advertisement

「ナナイロトイロ」が提案する、
毎日着る服の「制服化」。

――ブランドを立ち上げた背景、もう少し詳しく聞かせてください。

畠山さん:洋品店を営む家で育ったので、昔から人並みに服は好きで。よそいきの服もたくさん持っていましたし、ファッションも楽しんでいたと思います。でも、結婚と出産を機に、洋服に求めるものがガラッと変わったんです。お家で簡単に洗えて、動きやすいという条件が必須になったんです。

 

――ふむふむ。

畠山さん:そうなると、安くて、汚れてもいい服が多くなるんですね。おしゃれで質のいい服を着る機会がすごく減りました。そんな中、仕事に復帰して久しぶりにお店の服を着たとき、すごく気持ちよかったんです。安い服が悪いというわけではないのですが、「いい服の良さ」みたいなのをあらためて体感して。これをお家でも感じたい、と思うようになったんです。

 

――そうして、「ナナイロトイロ」ができたんですね。

畠山さん:「ナナイロトイロ」は、「日常着の制服化」をコンセプトにしています。毎朝、忙しい時間の中で服を選ぶ時間がすごく嫌で。とはいえ、仕事用の服やよそいきの服で家事はできないし、パジャマやスウェットでゴミ出しには行けないし……。そんな悩みを解決するべく、「ナナイロトイロ」のアイテムは、朝起きたらすぐ着られて、家の中はもちろん、外へも着ていける、ユニフォームのような服を目指しました。

 

――確かに。シンプルだけど、くだけすぎない、そんなちょうど良さがあります。

畠山さん:見た目のきれいさはもちろん、着やすさも含めて、どのアイテムも形にはすごくこだわりました。例えば、チュニックはメイクがつかないように首元を広くしてあったり、水仕事の邪魔にならないように、袖口にリブをつけたり。使いやすさも大事にしていて、気軽にホームクリーニングができるように、素材にもこだわりました。

 

――地味すぎず、でも派手すぎないカラーバリエーションも素敵です。

畠山さん:最初は落ち着きのあるアースカラーからつくりはじめたのですが、お客さまの声も聞きながら、パキっとしたビタミンカラーも取り入れるようになりました。1枚だけだと派手に見られるかもしれないですが、今日の母のように、他の色と組み合わせて着ると、とてもいいアクセントになるんですよ。

 

――その人なりの、組み合わせ方が楽しめますね。

畠山さん:皆さんにそんなふうに着てほしいと思って、「ナナイロトイロ」っていう名前にしたんです。ひとりひとりの個性が、「ナナイロトイロ」の服を着ることでさらに輝くよう、お手伝いができたらと思っています。同じ服でもその人に合った着方をして楽しんでもらえたら嬉しいです。

 

チュニックやカーディガン、テーパードパンツなど試着させてもらいました。身体のラインを拾わずに、誰でも着こなせる形がとても良かったです。

Advertisement

新潟から県外、そして海外へ。
着る服に迷う人を救う存在に。

――あらためて、「ナナイロトイロ」をどんな人に着てほしいですか?

畠山さん:私のように、家事や仕事の中で「何を着よう」って迷う人にはぜひおすすめしたいです。朝起きて仕事に出るまでの間とか、夕方、仕事から帰ってきてお風呂に入るまでの間の服に迷う人。「ナナイロトイロ」なら、パッと選んだ組み合わせでも合うような色にしていますし、着心地がいいのでストレスにもならないと思っています。

 

――畠山さんの今後の目標を教えてください。

畠山さん:まずは新潟の方にもっと知ってもらえるように、「ナナイロトイロ」の広報をしていこうと思います。ゆくゆくは、松坂屋や髙島屋みたいな首都圏の大きな百貨店に、ポップアップを出していったり、海外の方にも買っていただけたらいいな、なんて思っています。いつになるかわからないくらい、大きなことですが(笑)

 

――これから、つくりたいと考えているアイテムを聞いてもいいですか?

畠山さん:次は、エプロンをつくりたいんです。私は普段、料理をするときエプロンを付けるんですけど、「こんな色のエプロンが欲しいな」って思うことが多くて。リトアニアでつくられる質のいいリネンで、発色の良いエプロンをつくろうかなって思っています。丈夫で、洗いやすい、つけているだけでテンションの上がるようなエプロンをつくりたいんです。

 

――新作も楽しみです。最後に読者の方にひとこと、お願いします。

畠山さん:「ナナイロトイロ」の良さは、一度着ていただけたらわかっていただけると思います。気になる方は、気軽に「a.noble」に足を運んでもらえたら嬉しいですね。オンラインでも販売していますし、返品保証もついているので、気になった方はぜひお試しいただきたいです。

 

 

ナナイロトイロ

※最新の情報や正確な位置情報等は公式のHPやSNS等からご確認ください。なお掲載から期間が空いた店舗等は移転・閉店の場合があります。また記事は諸事情により予告なく掲載を終了する場合もございます。予めご了承ください。

Advertisement

関連記事

新しい記事

ランダムピックアップ

佐渡沖で獲れる新鮮な紅ズワイガニ。「カニ直売所 弥吉丸」の寺尾さん。

この記事へ

MAGAZINE

now on sale

この街の、人、モノ、こと。
ちょっと知って、ちょっと好きになる
新潟のウェブマガジン[ シングス ]。

PR | E.scene

E.scene Oneman Live “munasawagi”が開催決定。

詳しくはこちら
レコメンド一覧

Advertisement