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ラーメンに力を入れる鉄板焼店、巻駅前の「肉麺酒場えぇ伍」。

JR巻駅前に「肉麺酒場えぇ伍(ニクメンサカバ エェゴ)」という、ラーメンが評判のお店があります。夜は鉄板焼と一緒にお酒が楽しめるようです。オーナーの石高さんを訪ね、ラーメンや焼肉のこだわりについてお話を聞いてきました。

 

 

肉麺酒場えぇ伍

石高 悟 Satoru Ishidaka

1984年燕市生まれ。FM KENTOで営業やラジオパーソナリティとして13年間働いた後、焼肉店を経て2021年に「肉麺酒場えぇ伍」として独立。趣味はスノボやゴルフで、年中日焼けしている。

 

オーナーはラジオパーソナリティーも経験したDJ。

——お店に入ってまず目についたのが、ターンテーブルとミキサーのあるDJブースなんですけど……。

石高さん:今は全然いじってないんですけど、以前はDJをやっていたんですよ。

 

——へぇ〜、いつ頃からやっていたんですか?

石高さん:高校に入ってすぐくらいです。もともとスケボーをやっていて、ストリートカルチャーにのめり込んでいったんです。その流れでヒップホップをよく聴くようになって、DJをはじめたって感じですね。当時、地元ではまだ誰もDJなんてやっていなかったから、最初だったんじゃないかなぁ……。20年くらいやっていて、CDも出したんですよ(笑)

 

 

——じゃあかなりの腕前なわけですね。

石高さん:専門学校を卒業してからは新潟のコミュニティ放送局「FM KENTO」に入って、営業をはじめいろいろな仕事をしましたね。スタッフが少ないので、ひとり何役もこなさなければならないんですよ。パーソナリティとしてヒップホップの番組を担当していたこともあります。取材に同行してあちこちの飲食店に顔を出していたので、お店の方々とも仲良くなりましたね。

 

——飲食業にシフトしたことには、そういういきさつもあったんでしょうか。

石高さん:そうですね。次第に飲食業に興味を持つようになって、ある焼肉店のオーナーから誘われたのをきっかけに飲食業界に移りました。ところが新型コロナの影響で業績が振るわず、その焼肉店は閉店することになってしまったんです。そこで2021年11月に独立して「肉麺酒場えぇ伍」をオープンすることになったんですよ。

 

 

——ところで「えぇ伍」って面白い店名ですね。

石高さん:A5ランクの仙台牛を使っているっていう意味なんです。子どもを産んでいない雌牛だけを使っています。信頼している精肉店から直接仕入れているから味も品質も間違いないし、この価格で提供できる店ってなかなかないと思いますよ。

 

人気のラーメンはまさかの独学?

——鉄板焼のお店ですが、ラーメンも人気なんですよね。

石高さん:最初は背脂醤油ラーメンと塩ラーメンの2種類しかやっていなかったんです。でもコロナ禍の時短営業でランチタイム営業に力を入れることになったので、ラーメンのメニューを増やすことにしました。

 

——焼肉屋さんで修業されていたから鉄板焼はお手の物だと思いますけど、ラーメンの作り方はどこで覚えたんですか?

石高さん:ほとんど独学です。ただ、ラジオ局時代にラーメン店の取材をしながら厨房を見せてもらったり、仲良くなったオーナーや店長から教えてもらったりしたことを参考に作っています。

 

 

——独学で作っているのにも関わらず、ラーメンの人気があるってすごいですね。どのラーメンが特に人気なんでしょうか。

石高さん:「背脂醤油」と「スーパー納豆味噌」ですね。

 

——それぞれの特徴を教えてください。

石高さん:「背脂醤油」は「新潟五大ラーメン」のひとつ「燕三条系背脂ラーメン」です。巻で提供しているお店はほとんどないんじゃないでしょうか。新鮮な背脂を使っているから、臭みがなくって甘みが強いんですよ。だから食べやすくて、年配のお客様にも人気があります。

 

 

——「スーパー納豆味噌」はどんなラーメンなんですか?

石高さん:巻には味噌ラーメンの人気店が多いので「味噌ラーメン文化」が根付いているんですけど、ほとんどが赤味噌を使った濃厚味噌ラーメンなんです。そこで、うちは京都の白味噌を使った甘みのある味噌ラーメンを提供しています。そこにチャーシューやメンマを細かく刻んだものと、ひきわり納豆を合わせたものをトッピングしてあるんです。

 

——味噌と納豆は発酵商品同士で相性がよさそうですね。お客さんにはどんな人が多いんですか?

石高さん:駅前という立地もあって、いろんなお客様が来てくれます。巻高校の野球部やテニス部の子たちも学校帰りに団体で来てくれますね。地元密着型の営業をしていますので、知り合いが増えていくのが楽しいんですよ。休みの日はお客様とゴルフに行ったりして(笑)。クチコミでお店の紹介をしてくれたりもしますし、周りの方々に支えられながら営業していますね。

 

——今後はどんなふうに営業していきたいですか?

石高さん:巻で背脂ラーメンや納豆味噌ラーメンといったら「肉麺酒場えぇ伍」と言ってもらえるような店にしていきたいですね。そして、高校1年生から来てくれている子たちが大人になっても来てくれるよう、長く続けていきたいと思っています。

 

 

肉麺酒場えぇ伍

新潟市西蒲区甲2551-1

0256-73-3834

11:30-14:00/19:00-24:30

日曜他不定休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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