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王様気分でゆったりと自家焙煎コーヒーを味わえる「王様の珈琲」。

三条市に「王様の珈琲」という、ちょっと変わった名前の喫茶店があります。お店に足を踏み入れると、スタッフの方々が元気な明るい声で迎え入れてくれました。そのなかでも特に元気なスタッフの堀さんに、お店のこだわりやオススメのメニューを聞いてきました。

 

 

王様の珈琲

堀 阿希 Aki Hori

1994年三条市(旧下田村)生まれ。焼肉店をはじめ様々な飲食店で経験を積み、2016年に「王様の珈琲」で働きはじめる。接客から調理、コーヒー豆の焙煎まで何でもこなす。趣味はカラオケだが十八番は内緒。

 

接客から調理までこなしてきた、飲食店での仕事。

——堀さんは「王様の珈琲」の店長さんなんでしょうか?

堀さん:ただのスタッフです(笑)

 

——ただのスタッフとは思えない身のこなしですね。長く働いていらっしゃるんでしょうか。

堀さん:「王様の珈琲」ができた3年後から働きはじめたので、もう7年くらい働いていますね。今日は忙しい店長に代わって、私が取材に対応させていただきます。

 

——よろしくお願いします。ちなみに堀さん、「王様の珈琲」で働く前はどんなお仕事をしてこられたんでしょうか?

堀さん:高校生のときに地元の下田にある焼肉店でアルバイトをして以来、ずっと飲食業に携わってきました。

 

——最初に働いた焼肉店が楽しかったとか?

堀さん:そうですね。そのお店は60代のママがやっていたので、とにかくいろんなことを仕込まれました(笑)。米の研ぎ方やイカの皮むきといった調理面から、花の水やりやお茶の淹れ方まで。飲食業の面白さもそこで覚えました。今では本当に感謝しています。

 

 

——いろいろなことを学べたんですね。その後はどんなお仕事を?

堀さん:居酒屋とか餃子専門店で働きました。私は何でもやってみたいタイプなので、接客から調理までやっていたんです。餃子専門店で初めて中華鍋を振る経験をしましたけど、あれって手首を痛めるんですよね。今でも餃子は3秒で包めますよ(笑)

 

——「王様の珈琲」で働きはじめたのはどうしてなんですか?

堀さん:ずっと「カフェで働いてみたい」っていう憧れがあったんです。ハローワークで求人の募集を見て応募したら、即日決定で「明日から来ていいよ」って言われました(笑)

 

自家焙煎やメニュー開発まで、多岐にわたる仕事。

——「王様の珈琲」で働きはじめて、いかがでした?

堀さん:覚えることがいっぱいあって大変でしたね。コーヒー豆の種類や特徴、コーヒーの淹れ方、コーヒー豆の焙煎……。常連のお客様の好みを覚えて淹れ方を変えたり、マイカップが誰のものかも覚えました。

 

——お客さんの好みまで覚えるんですか?

堀さん:当時は厳しい常連のお客様がカウンター席に座っていて、コーヒーの淹れ方に厳しくダメ出しされたことで、とにかく鍛えられましたね(笑)。お客様のマイカップも写真を撮って、暇があればカップの写真を見ながら暗記していました。

 

——マイカップを持ち込むお客さんもいるんですね。コーヒー豆の焙煎もお店でやっているんですか?

堀さん:小さい焙煎機があるんですよ。ただ古い機械でタイマーなんかの便利な機能はないので、コーヒー豆の照り具合や色を見て、あげるタイミングを計ります。その感覚を掴むまでがちょっと大変でしたね。

 

 

——堀さん、コーヒー豆の焙煎もやっているんですね……。こちらのお店では、コーヒーに合うスイーツなんかも楽しめるんですよね。

堀さん:なかでも自家製プリンが人気なんです。卵と生クリームをふんだんに使った濃厚なプリンに、ほろ苦いカラメルソースがかかった大人のプリンですね。このプリンを食べに来るお客様が増えたおかげで、お店の人気にもつながりました。コーヒーに合うし、ランチ後のデザートに注文するお客様が多いですね。

 

——プリンも自家製?

堀さん:自家製にこだわったスイーツに力を入れていますね。スタッフみんなで意見を出し合って、美味しくなるよう日々ブラッシュアップに務めています。季節限定パフェも開発しているんですけど、なかなか難しいですね。美味しいスイーツが作れるような知識を身につけたいです。

 

お客様を王様のようにもてなすお店。

——「王様の珈琲」という店名の由来を教えてください。

堀さん:お客様に王様気分でゆったり過ごしていただけるお店を目指しているので、「王様の珈琲」という店名なんです。

 

——その王様気分を味わってもらうために、心掛けていることってあるんでしょうか?

堀さん:うちのお店はセルフサービスもテーブルのベルもありませんから、お客様が望むことをこちらで察して、できるだけ声を掛けられる前に動くようにしています。今は注文タブレットや配膳ロボットを導入するお店も増えていますけど、人と人のコミュニケーションがあってこそ、本当のおもてなしだと思っているんですよ。なかでも最も大切にしているのはお出迎えですね。明るく元気にお声掛けしています。

 

 

——お客さんとのコミュニケーションを大切にしているお店なんですね。

堀さん:カウンター越しに話しかけてくれるお客様も多いですし、アットホームな雰囲気のお店ですね。ご近所のお客様からは野菜をいただくこともあります(笑)。ただ、お客様との距離感はしっかり考えて接するようにしていますね。

 

——今後の展望があったらお聞きしたいです。

堀さん:いつか「王様の珈琲」2号店を出店したいという夢があります。

 

——その際はうちの近所に出店していただきたいです(笑)

 

 

 

王様の珈琲

三条市興野3-2-13

0256-31-1212

7:00-22:00

無休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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