東京都の西日暮里で営業していた「ハンドメイド雑貨のお店 picot」が今年2月、新潟市西区に移転オープンしました。全国のハンドメイド作家さんの作品を扱っているセレクトショップで、ご夫婦で営んでいるのだとか。今回は奥さんの石田珠巳さんにいろいろとお話を聞いてきました。
ハンドメイド雑貨のお店 picot
石田 珠巳 Tamami Ishida
1990年東京都生まれ。東京の専門学校卒業後、アクセサリー屋さんの店員として働く。その後、東京の西日暮里で「ハンドメイド雑貨と珈琲のお店 picot」をスタート。2022年2月、新潟に「ハンドメイド雑貨のお店 picot」として移転オープン。大好きなハンドメイドに囲まれて過ごすことが生きがい。
――本日はよろしくお願いします。「ハンドメイド雑貨のお店 picot」は、以前は東京にあったお店なんですよね?
石田さん:西日暮里で店を開いていました。主人の実家が新潟だったので、移住するタイミングでお店も移転したんです。全国のハンドメイド作家さんのアクセサリーを中心に、子供服やカバン……。主にわたしが素敵だなと感じた作家さんの作品を集めたセレクトショップです。
――そうだったんですね。石田さんがお店をはじめようと思ったきっかけは?
石田さん:昔からとにかくハンドメイドが好きで、好きなものに囲まれていたかったんです。
――店内のアイテムは、じゃあ石田さんがセレクトしているんですね。
石田さん:基本的にはわたしが素敵だなと感じた作家さんの作品を置いていただいてます。たまに主人が「この作家さんの作品どう?」って提案してくるんですけど。最近こちらの作家さんの作品(下写真)が新しく仲間入りしました。
――へ~、可愛らしいですね。
石田さん:「くま洋品店」さんっていう作家さんのアクセサリーで、新作はプラバンとレジンを使用した、猫がモチーフの作品で、どのデザインもとびきり可愛い一点物です。ひとつひとつ丁寧に手書きで描かれているので、どれも世界にひとつだけの作品なんです。
――世界にひとつだけって、特別な感じがしていいですね。
石田さん:そこもハンドメイド作品の魅力のひとつですね。どの作品も、そのハンドメイド作家さんにしか作ることのできない特別なデザインです。
――お客さんはどういう目的の方が多いですか?
石田さん:自分用に買い物に来る方はもちろん、お誕生日プレゼントや結婚、出産祝いのギフトに選ばれる方なんかも多いです。作家さんそれぞれのブースにショップカードも置いていあるので、プレゼントと一緒に同封される方もいらっしゃいます。
――カードも可愛い。
石田さん:インスタグラムのQRコードや詳細が載っているので、そこから作家さんのファンになったり、いろんな作家さんのショップカードを集めてお家に帰ってじっくり作家さんのInstagramを見て癒されてる方もいたりして、みんなそれぞれいろんなお店の楽しみ方をしてくれています。
――店名の「picot」にはどういった思いが込められているんですか?
石田さん:「ピコット編み」っていう編み物の技法があって、そこからきています。作家さんとお客さんをピコットの輪でつなげたいという思いから、この名前にしました。
――ここに来れば、お気に入りの作家さんに出会えますもんね。
石田さん:お店に来てもらうのももちろんなんですけど、インスタライブも定期的に配信しているので、オンラインでも作家さんのことを知ってもらえています。ライブ中にお取り置き可能で全国発送も対応しています。全国のお客さんや作家さんとお話できるので楽しいですよ。
――そのインスタライブはどんな内容なんですか?
石田さん:毎回作家さんを4~5名ピックアップして、その作家さんの商品をどんどん紹介していくんです。お客さんが「その指輪はめてみて」とか「あの商品もうちょっと見せて」とかコメントで反応してくれるのでリクエストに応えたりして……。
――お客さんと距離が近くて楽しそうですね。
石田さん:そこでお客さんとつながれるのですごく楽しいです。それまでインスタグラム上でつながっていたお客さんが実際にお店に来てくれて、「やっと会えました」って盛り上がったりして。その瞬間も、点と点がつながったみたいですごく嬉しいんです。
――それもまさにピコットの輪のようですね。
石田さん:ありがたいことに、配信するたびに視聴してくれるお客さんが増えていて、それと同時にお客さんとのつながりができるので嬉しいです。
「ハンドメイド雑貨のお店 picot」
新潟市西区平島2-7-12 lien2号室
11:00-18:00
水曜他不定休