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贈りものを選ぶ時間も楽しい、三条の「羽生紙文具店 pippi」。

三条市にある「羽生紙文具店 pippi」。企業への文具やオフィス用品の配達を行っている「株式会社羽生紙文具」が、一般のお客さんにも足を運んでもらえるようにとはじめた、文房具や雑貨、インテリアなどを扱うお店です。今回はお店を任されている江部さんに、商品選びのことや、接客で大切にしていることについてお話を聞いてきました。

 

 

羽生紙文具店 pippi

江部 晃子 Akiko Ebe

1980年三条市生まれ。介護の仕事に10年ほど従事した後、父親が経営する「株式会社羽生紙文具店」に入社。10数年前に会社を建て替えるタイミングで「羽生紙文具店 pippi」をはじめ、店舗の担当を任される。趣味はスキムボード、フラットスキムで休みの日は海にいる。

 

雑貨も家具も古着もある文具店。

——「株式会社羽生紙文具店」さんは、企業に文具やオフィス用品を配達する会社さんなんですよね。

江部さん:会社自体は昭和初期からあって、今も他の会社さんへ文具を配達したり、オフィス家具やコピー機の手配をしたりもしています。10年ちょっと前に震災があったじゃないですか。そのときにうちも結構揺れたので建て替えることになって、そのときに社長である父と話し合って、文房具に加えて家具とか雑貨とかを置くお店を事務所に併設することになりました。

 

——そのタイミングで今みたいに文房具以外の商品も扱うようになったわけですね。

江部さん:もともと社長は家具とかが好きで、私が生まれた頃には木のおもちゃ屋さんをやったりしていたこともあって、そういう文房具以外のものを扱いたいっていう気持ちはずっとあったようなんです。

 

——じゃあ江部さんは店舗で接客をしつつ、会社としてのお仕事もされているんですね。

江部さん:そうですね。お客様がいないときは事務所で伝票を書いたり、電話で受けたご注文を発注したり、アスクルのエージェントもしているので、その管理などのお仕事をしています。

 

 

——「羽生紙文具店」ではいつから働かれているんですか?

江部さん: ずっと介護の仕事をしていて、31歳くらいのときに入社しました。介護の仕事をはじめたのも、おじいちゃんが認知症になってしまったのがきっかけなんです。おじいちゃんのことは看取ることができなかったので、おばあちゃんが倒れて介護が必要になったときに、おばあちゃんは家族で看取ろうという話になって、それで父が運営する「羽生紙文具店」に入社しました。

 

——その頃から文房具には興味があったんでしょうか。

江部さん:もともと文房具は好きで「ステッドラー」とか「無印良品」とかは高校生の頃からよく集めていましたね。あとは雑貨も好きなので、今は文房具に加えて雑貨やインテリア、三条で作られている「96(KURO)」さんのカラトリーや「UNILLOY」さんの世界一軽い鍋とかも置いています。今一緒に働いている旦那がずっと古着屋をやっていたので、古着も置いています。

 

 

——おふたりで商品のセレクトをされているんですね。お店に置く商品を選ぶときに意識されていることってありますか?

江部さん:なるべく他のお店が置いていないものを置くようにしています。

 

——確かに、気に入っていたものでも人と被ると使いにくくなっちゃいますよね。

江部さん:以前、トップス3色を仕入れたらお客様から喜ばれて、たくさん仕入れたかったのですが、そうするとたくさんの人と洋服が被ってしまうなと思って我慢しました。

 

どれだけ忙しくても、お客さんのことをいちばんに、すぐ対応する。

——これだけいろいろな商品があると、贈りものを選びに来るお客さんも多そうですね。

江部さん:この前は、開店祝いに植物の代わりに1万円くらいでプレゼントを贈りたいという方がいたので、ステンドグラスの照明をおすすめして、取引先にすぐに注文して発送してもらいました。

 

——けっこうなスピード感で対応してもらえるんですね。

江部さん:お客さんがすぐに持っていけるように、香典袋とかも無料で代筆させていただいています。お客様のおかげで習字を頑張れます。ある会社の社長さんと出会ったときに「すごく忙しくても、優先順位を考えてどれだけ早いスピードでやるかが大切だ」とおっしゃっていたのを聞いて「かっこいい」と思って、それからその言葉を大切にしています。

 

 

——迅速に対応してもらえると、またあのお店で注文しようって思えますよね。

江部さん:「あそこの店に頼むと早いよ」って言われると嬉しいし。その上「プレゼントを受け取った人も喜んでいました」って言ってもらえたりすると最高です。それがあるからやっていけるのかもしれません。

 

人対人だからこそ、他愛のない話ができて、面白さがある。

——そういうお客さんとのやりとりで、印象に残っていることってありますか?

江部さん:この前50代の方が来て、その方の息子さんが古着が好きっていうから、身長とか体格とかいつもどんな服を着ているかとかを聞いて一緒にTシャツを選んだんですね。そしたら後日その方が「息子がすごく喜んでくれた」と言ってくれて、すっごく嬉しかったです。

 

——お客さんと一緒に選んだプレゼントを喜んでもらえるのは嬉しいですね。

江部さん:あとは鍋を購入された方が「前は料理がすごく嫌だったけど、今は目玉焼きでも作るのが楽しい」って言ってくれて。嬉しいですし、自分も料理を楽しもうって思えるんですよね。

 

——分かります。食器を新しく一枚買うだけでも、料理をするのが楽しみになりますよね。

江部さん:みんながみんな同じものを「いい」と言うわけじゃないから難しいですけど、難しいから楽しいんですかね。お客さんに「これかわいいですね」って言って買っていただけたときは嬉しいです。

 

——今はネットで何でも買えますけど、江部さんのお話を聞いていると、お店の方と一緒に商品を選ぶのもいいなって思います。

江部さん:人の顔を見なくてよければネットで買うでしょうけど、やっぱり人対人だから面白いことがあって、他愛のない話ができるのが楽しいんですよね。「昨日の夜何作りました?」「今日の夜ご飯何にしますか?」「じゃあうちも麻婆豆腐にします」(笑)。それがきっと接客のいいところです。

 

 

 

羽生紙文具店 pippi

三条市本町3-6-27

営業時間 9:00-18:30(土曜 12:00-17:00)

定休日 日・祝

TEL 0256-32-0027

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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