東区の「アジアン雑貨Syanty」は、店主である増田さんご夫婦が現地の卸市場で買い付けたカラフルでキュートな雑貨がたくさん並ぶお店です。店内で焚かれているお香に異国の雰囲気を感じながら、いろいろなお話を伺ってきました。
アジアン雑貨Syanty
増田 優 Yuu Masuda
1984年新発田市生まれ。ご主人と一緒に2004年に新発田市で「アジアン雑貨Syanty」をはじめる。2011年に東区にお店を移転。旅行が趣味。
——まずは「アジアン雑貨Syanty」がどんなお店なのか教えてください。
増田さん:タイやインド、バリ、ネパールなどのインテリア雑貨やお洋服、食器、アクセサリー類を扱っているお店です。主人と一緒に現地で買い付けしているので、他のお店では見かけないような珍しいものもあるんですよ。
——へえ。ご自身で買い付けを。
増田さん:大きい家具みたいなものは業者さんを通していますけど、それ以外は現地の卸市場に行って自分たちで商品を選びます。毎回カートいっぱいに仕入れるので、汗だくになりながら歩き回るんです(笑)
——でも楽しそうですね。増田さんはどうしてアジアン雑貨のお店をはじめようと思ったんですか?
増田さん:主人と私、ふたりともアジアンテイストの雑貨が大好きなんです。結婚前から「アジアン雑貨のお店をしたいね」って話していて。その頃は免許を取ったばかりで、ドライブがてらいろいろなお店に遊びに行くことが多かったんですけど、あるとき仙台のお気に入りの雑貨屋さんで「お店をやるにはどうしたらいいですか」って聞いてみたんです。そしたら、お店の人が仕入先や相場なんかを丁寧に教えてくれたんですよ。
——親切なお店ですね。
増田さん:思いもよらない展開ですよね(笑)。その頃って、インターネットで仕入先のことを調べようとしてもほとんど情報がなかったし、どこでどうやって買い付けをすればいいか分かりませんでした。でも仙台のお店でいろいろ教えてもらって、「私たちでもできるかも」と思ったんです。
——そういうときに流れに乗るのって大事ですもんね。
増田さん:お店をはじめたときは20歳でしたから、「若さと勢い」ではじめたようなものですよね。今考えると「ものすごい賭けだったなぁ」って思います(笑)。でも、あれから20年近くお店を続けてこられましたし、「結果オーライ」でした。
——ずっと東区でお店をやっていらしたんですか?
増田さん:最初は新発田に小さいお店を建ててスタートしたんです。東区に移ったのは2011年だったかな。
——個人経営のアジアン雑貨のお店って珍しいですよね。
増田さん:私たちがお店をはじめた2000年代前半って、個人でやっているお店もけっこうあったんですよ。県内にも数軒はありましたし。でもだんだんと減ってきて、今は割と珍しいかもしれませんね。
——お店の人気商品についても教えてください。
増田さん:バリ島の工房から仕入れている「ガムランボール」でしょうか。バリ島の伝統的な楽器「ガムラン」の音を再現したもので、振るととっても神秘的な音が鳴ります。ヒーリング効果があって、幸福をもたらしてくれるとされているんですよ。ガネーシャ(像の形をしたインドの神様)をモチーフにしたオリジナルのガムランボールなど、いろいろな種類をご用意しています。
——増田さんはアジアン雑貨のどんなところが好きですか?
増田さん:アジアの雑貨って価格がリーズナブルだし、小物類が豊富だから取り入れやすいところが魅力ですよね。今はネット販売が主流になりつつあって、実店舗が少なくなってきていますけど、「お店の雰囲気も楽しんでもらいたい」って思いがあります。
——確かにお店に足を運ぶ楽しさってありますよね。
増田さん:ネットショップでもどんなものかは伝わりますけど、「実際にお店で見て、手に取って」というのがいちばん楽しいじゃないですか。お店で焚いているお香なんかでも異国の雰囲気を味わってもらえると思いますし。
——さて最後に、20年近くお店を続けてこられた秘訣を教えてください。
増田さん:「どうしても続けたい」ってこだわってきたわけじゃなくて、「楽しみながらやってきたらこんなに長く続けられた」って感じなんです(笑)。いろいろなことがありましたけど、「この仕事が好き」って気持ちがいちばん大事なのかもしれませんね。できたらおばあちゃんになるまで続けていきたいと思っています。
アジアン雑貨Syanty
新潟市東区藤見町1-3-3
TEL:025-384-8770
営業時間:10:00〜16:00
定休日:日曜日、月曜日、祝日