Things

物語から選ぶ。新スタイルのオンラインショップ「旅するコーヒー」。

インターネットで何でも買える今の時代、これまでは専門店に行かないと手に入らなかったものでも、ポチッとするだけで自宅に届く、とっても便利な世の中になりました。今回ご紹介する「旅するコーヒー」は、新潟県内のロースターから集まったコーヒー豆を専門としたオンラインショップです。そう、カフェや喫茶店に行かなくてもコーヒー豆を届けてくれる便利なサイト。でも、今までの通販サイトとはちょっと違う、コーヒー豆の新しい選び方ができます。ディレクターの堀さんに、オンラインショップのことをたっぷり聞いてきました。

 

旅するコーヒー

堀 学 Manabu Hori

1991年新潟市生まれ。新潟会計ビジネス専門学校を卒業後、家電量販店で9年間勤務。2020年にSUZUKI COFFEと関連会社SUPER FUTUREのディレクターとして就任。趣味はサッカーとアニメ、ゲーム。最近はキャンプにも興味がある。

 

「旅するコーヒー」が提案する、コーヒー豆の新しい選び方。

――オンラインショップのオープンおめでとうございます。さっそくですが、「旅するコーヒー」の特徴を教えてください。

堀さん:「旅するコーヒー」は、新潟県内のロースターさんが手掛けたコーヒー豆を販売しているオンラインショップです。ただ、オンラインショップといっても、商品がたくさん並んでいてレビューや商品説明から選ぶ一般的な買い方ではなくて、「それぞれのロースターさんの想いやこだわりを読んでもらう」という新しいスタイルの買い方の提案をしています。

 

――なるほど、記事を読んで「こうやって焙煎しているんだ」「こんなコーヒー豆があるんだ」といった発見をして、飲みたいコーヒー豆を選ぶんですね。

堀さん:そうなんです。それに、「状態の良いコーヒー豆を届けたい」という思いもあるので、すべてのコーヒー豆は各ロースターさんから直接発送されて自宅のポストに届くという特徴もあります。

 

 

――「旅するコーヒー」の倉庫からまとめて発送されるんじゃなくて、注文したロースターさんから直に届くんですね。それは嬉しい。

堀さん:記事を読んで、共感したり、興味を持ったりして注文するじゃないですか。そうしたらそのコーヒー豆がロースターさんから直接届いて、彼らの想いを感じながらコーヒーを淹れて、もう一度記事を読み返しながら飲む。そんな時間を楽しんでもらえると考えているんです。

 

――それはいつものコーヒータイムがさらに素敵な時間になりそうですね。 ちなみに、どんなロースターさんのコーヒー豆を買うことができるんですか?

堀さん:現在は老舗の「自家焙煎珈琲の店 シャモニー」をはじめ、「山浦珈琲」「ROAST CAFÉ」「LUXUOSO」「Days Coffee Roaster」「椎谷Coffee」、そしてオンラインショップを運営している私たち「SUZUKI COFFEE」のコーヒー豆を取り扱っています。これからどんどん増えていくので、期待して待っていてくださいね!

 

HAPPYなシーンを創造していく。それが使命。

――「旅するコーヒー」は、どんなきっかけでスタートしたんですか?

堀さん:私たち「SUZUKI COFFEE」は、コーヒー豆の卸業とカフェの運営をしているんですけど……、不作や円安でコーヒー豆が高騰したり、コロナ禍で来店数が減ってしまったり、近年、さまざまなダメージを受けました。

 

――コロナ禍で居酒屋に行きにくくなったように、カフェでゆっくりする機会も減った気がします……。

堀さん:ですよね……。だから一度、原点に立ち戻って、コーヒーとは何かを考え、何を提供していくべきかを見出すことにしたんです。

 

 

――その答えは?

堀さん:コーヒーは喉を潤すものじゃなくて、心を潤すものであって、暮らしを豊かにしてくれるもの。つまりハッピーな存在なんです。だからコーヒーを通してハッピーなシーンを創造していくことが、私たちの使命だと考えました。

 

――なるほど。言われてみればヤケ酒はあるけどヤケコーヒーはないし、コーヒーを飲んでいるシーンってホッとしたり、にこやかだったり、とにかく幸せな空間ですね。

堀さん:ですよね。だから、もっとコーヒーでハッピーを創造する文化を広めていきたいと考えて「旅するコーヒー」を立ち上げたんです。

 

ライバルからチームに。手と手を取り合って文化を創造する。

――「旅するコーヒー」を立ち上げるときに、ロースターさんとの壁みたいなものはなかったんですか? 同業者だからライバルなんじゃないかと……。

堀さん:同じ地域で、同じものを提供しているから、ライバルのような存在ではあるけれど、「一緒にやりましょう!」「新潟のコーヒー文化を活性化させましょう!」とみなさん快諾してくれました。私たちの力だけでは難しい部分が多いので、正直、歴史や経験のあるロースターさんや若手の人たちが力を貸してくれたことに、「ここから新潟のコーヒー文化を盛り上げられる」と安堵の気持ちがありますね。

 

――お互いコーヒーを生業としているからこそ、ひとつになれて良かった、と。

堀さん:たくさんの種類のコーヒー豆をお客さんに届けられるのが一番ですけど、コミュニティができて良かったというのはありますね。今までは自分たちが持っているコーヒーの知識や情報を外に出すことはなかったんです。でもコミュニティができたことによって、最新トレンドを共有したり、情報交換をしたりできるようになったので、これからいろんな意味で業界が盛り上がっていくんじゃないかと思っています。

 

 

――ライバルからチームになったことで、今までになかったコミュニケーションが生まれたんですね。これからが楽しみです。それでは最後に教えてください。「旅するコーヒー」が目指すゴールとは?

堀さん:名古屋では、出社前に喫茶店でモーニングコーヒーを飲む習慣があって、コーヒー業界は活気に溢れています。これが文化だと思うんですよ。名古屋みたいなコーヒー文化を新潟でも築き上げていって、この場所から全国へ発信する。それが「旅するコーヒー」が目指すゴールです。We Love Coffee! みなさん、新潟には美味しいコーヒーがたくさんありますよー!

 

 

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
  • 部屋と人
  • She
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。


TOP