Things

スワローズのヒーロー賞にもなっている、燕駅そばの「つばめ餃子」。

燕駅すぐそばにある「つばめ餃子」。オリジナル商品である「つばめ餃子」を冷凍販売する他、焼き餃子やスープ餃子、定食メニューとしても提供している餃子専門店のお店です。今回は代表で店主の長谷川さんに、店舗オープンのきっかけなどいろいろとお話を聞いてきました。

 

つばめ餃子

長谷川 智彦 Tomohiko Hasegawa

1982年燕市生まれ。大学では文学部哲学専攻、卒業後は東京のシステムエンジニアの会社に就職。約5年勤務した後、「燕食品株式会社」を設立。サラリーマン時代はバンドのサポートなど音楽が好きで、今でもライブイベントを不定期で開催。

 

システムエンジニアから餃子屋さんへの思いきった転身

――燕食品株式会社さんはいつ頃にスタートしたんですか?

長谷川さん:2012年9月24日に設立して、今年9年目に入る感じです。それまでは新宿の近くにある会社でシステムエンジニアをしていて、大手企業のシステムのメンテナンスとか保守を5年くらいやっていました。

 

――そこからどうやって餃子屋さんに?

長谷川さん:震災があったじゃないですか、3.11の。あのときに大久保のビルで働いていて、「あ、俺ここで死ぬの嫌だな」て思って(笑)。でもまぁ、すぐに辞めるわけにもいかないから、そっから1年ちょっと努めて2012年の3月に辞めました。

 

――震災きっかけで東京から離れようと思ったんですね。

長谷川さん:そうですね。辞めた後は新潟帰ってきて、新潟のためになんかしたいなって気持ちはあったんですけど、でもじゃあ何すんだって分からなかくて。実家の農家は兄貴が継いでいるし。それで、レンタカーを借りて東北に10日間くらい旅行してみたり、とにかくぶらぶらしてたんですよね。そんなときに親父から、「餃子屋をやってる知り合いがいて、農家のつながりとかもあるし、それなら売れると思うからやってみないか」って話をされて。それなら地元の野菜とか肉を使ってやってみるのは良さそうだなって思って始めたのがきっかけです。

 

――新潟への思いと加工食品がうまくつながったわけですね。

長谷川さん:加工食品で付加価値を出して販売するってのは、面白いんじゃないかって思ったんですよね。あとはやっぱ「新潟で仕事してたほうが、東京のビルで死ぬよりいいな」って(笑)。なんとか商売になるだろうって、最初は勢いみたいなところもありましたね。

 

――そこからはじめて餃子作りを?

長谷川さん:親父のつながりで工場とかはある程度紹介してもらって。まずはそれをベースに、新潟の肉とか食材を使ってアレンジして、試作を重ねてできていった感じですね。

 

 

――最初に作って出来上がったときはどんな感想でした?

長谷川さん:もちろん美味しいとは思ったけど、でも結局商売なんで、これが売れるかどうかってのは俺には分からなかったんです(笑)。けどまぁ、とりあえずやるしかないって気持ちになってたんで。これで、やっていこうとスタートしました。

 

あまり売上のよくない1年目から、催事出店への挑戦へ。

――立ち上げた当初はどんなでしたか?

長谷川さん:最初、卸とか直売所への営業は親父も頑張ってくれて、何軒かにうちの商品を置かしてもらえたんです。それにプラス、自分はそのときまだ東京に住所があったので、東京の居酒屋さんに声かけてたり、そういう営業をしてたんですけど。でもなかなか広がらなかったですね。で、うちの親父も始める前は売り先いっぱいあるよって言ってたけど、フタを開けてみたら親父の友だちが買ってくれるくらいのもんだったんですよ(笑)

 

――おっとお父さん!話が違いますね(笑)

長谷川さん:だから1年目はそこまで売上なかったんですよ。でも要所要所で、ありがたいことにメディアが取り上げてくれたりして。立ち上げて半年後くらいに新聞に取り上げてられて、その流れでまあまあ売れたんですよね。でも、そういうのってだんだん萎んでいくじゃないですか。1年間はそんな感じでした。

 

――そこから先、どうやって乗り切ったんですか?

長谷川さん:このままじゃまずいと思って、イベント出店とかネット通販をもっと強化しようって。まぁ地元だと「三条マルシェ」とか「ツバメルシェ」に出店させてもらったりとか。通販会社主催の百貨店催事みたいなのがあって、それにも参加して。そこからちょっとずつ売上が立っていったかなっていう。

 

 

――催事出店でだんだん軌道に乗っていったんですね。

長谷川さん:催事出店を始めて1~2年はそれほど参加する回数は多くなくて、年に2~3回とかだったんです。でもそこから知り合いが増えていって、そういう人達から誘われるようになって。例えば2017年は年間20回くらい催事に出ましたね。1回の催事はだいたい1週間なんで、20回出たら年間約50週のうちの半分ですよね。そういうふうに催事出店に完全シフトしていってました。

 

地元のお客さんを大事にして、もっと地元を盛り上げていきたい。

――お店ができたのは割と最近なんですよね?

長谷川さん:催事に出るようになると売上はいいけど、今度は俺がずっと新潟にいないわけですよ。やっぱり地元のお客さんをもっと大事にしたいし、地元で盛り上げていきたいなって気持ちも出てきて。それでこの店舗を作ったのが2019年1月。新潟でもうちょっと知名度が上がっていったら、また県外にも出やすいし、とかいう思いもあったりで。でも結局、ここ始めたばかりの頃は、忙しくて県外なんて出られなくなりましたけど(笑)

 

――あちらを立てればこちらが立たず、みたいな感じですね。

長谷川さん:あとは直売所販売やインターネット販売が伸びてきて。ここにきて、やっといろいろかみ合ってきた感じですね。以前催事で知り合った人がまたリピートして買っくれたりとかもあったりで。

 

――去年は新型コロナの影響もあったので、2019年に店舗オープンしておいてよかったですね。

長谷川さん:ここをオープンしないで、催事メインを続けてたら、去年の春頃とかほんとやることなくなってたでしょうね。ここ作っておいてよかったなって思いますね。

 

 

――ちなみに、催事で試食された方の反応ってどうですか?

長谷川さん:反応はありがたいことに、いいですね。うちの餃子は新潟だと割とちっちゃい部類に入るみたいで、珍しいそうなんです。俺はあの大きさくらいが好きでやってるんですけど。味の感じもちょっと特徴的だと思うので、そのへんが逆に良いと思ってくれる方は買っていってくれます。1週間に2~3回買いに来てくれる人もいますね。あと、お土産としても人気です。

 

――お土産といえば、ヤクルトスワローズの何かの景品にもなっているんですよね?

長谷川さん:スワローズのヒーロー賞の景品になってて。ヒーロー賞っていうのは、ヤクルトがホームゲームで勝った場合に選手に渡される賞なんですよ。

 

――それはどういったつながりなんですか? スワローズが燕だから?

長谷川さん:市役所なんですよね。燕市とスワローズで交流事業みたいなのをやっていて、市が企業とかに募ってくれて。このへんのいろいろな企業さんが協賛で商品出したりしてるんです。そのかわり毎年、選手が野球の少年団に教えにきてくれたりとか。つば九郎米っていうのもこのへんで作ってて。実際、つば九郎も田植えと稲刈りに来てるんですよ。

 

――へ~、知らなかった。それは野球少年たち大喜びですね。

長谷川さん:うちが餃子を提供しているのもあんまり知られてないと思うんですけどね。どこまでPRしていいのか分からないし(笑)

 

――今後の夢とか、やりたいこととかありますか?

長谷川さん:自社工場を作るのが目標で。そのために今は売上規模をもう少し大きくしていきたいって思っています。去年からはインターネット通販に今まで以上に力を入れたりしながら。そういった取組みで、今後はもっと商品数を増やしてお客さんに喜んでもらえたらな、と思っています。

 

つばめ餃子

〒959-1253 新潟県燕市本町2丁目2-16

Tel 0256-47-0845

火~土 11:00~19:30

  • She
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード


TOP