Things

本格的なフレンチとお酒がカジュアルに楽しめる「UNE HUIT CAFE」。

新潟市秋葉区の閑静な住宅街にある「UNE HUIT CAFE(アン・ユイット・カフェ)」。昼は本格的な食事やスイーツが楽しめるカフェ、夜はお酒を楽しめるバルというスタイルのお店です。フレンチをメインに、いろいろなジャンルの料理を経験してきたオーナーの玉木さんに、今までの料理人生や「UNE HUIT CAFE」のこだわりについてお話を聞いてきました。

 

 

UNE HUIT CAFE

玉木 和哉 Kazuya Tamaki

1977年新潟市中央区生まれ。新潟調理師専門学校卒業。家業の割烹をはじめ、居酒屋、ビストロなどで経験を積み、カジュアルレストランやフレンチレストランでは料理長を務める。2023年に独立し秋葉区で「UNE HUIT CAFE」をオープン。音楽が好きでソウルやR&Bをよく聴いている。

 

料亭からフレンチレストランまで、幅広い経験を積み独立へ。

——玉木さんは昔から料理に興味があったんでしょうか。

玉木さん:僕の実家は割烹をやっていたので、将来は跡を継ぐのかもしれないとぼんやり考えていたんです。それで新潟調理師専門学校に入学して和食を学びました。

 

——最初は和食の勉強をされていたんですね。

玉木さん:そうなんです。卒業後は実家の料亭を手伝いはじめたんですけど、親の手伝いということもあって甘えが出てしまっていました。そのうち自分の人生を見つめ直す機会もあって、家業を離れて居酒屋で働きはじめたんです。

 

 

——フランス料理の道に進んだきっかけはなんだったんですか?

玉木さん:以前の僕はお酒の味なんてわからずに「お酒なんて酔っ払えればいい」くらいに考えていたんです。ところがあるビストロで飲んだワインの味に感動してしまって、そのお店で働かせてもらおうと決心しました。

 

——そのお店ではどんなことを学んだんでしょうか。

玉木さん:そのお店が「UNE HUIT CAFE」のベースになっているといってもいいくらいに、いろいろなことを学びましたね。ワインをはじめとしたお酒の知識や魅力の他、手作りにこだわる料理の厳しさや楽しさを学ばせてもらいました。

 

——玉木さんのなかでは大きなウエイトを占める経験だったんですね。そのビストロではどのくらいの間働いていたんですか?

玉木さん:8年くらい働いていましたが、そのお店で学んだ多くのことを生かして自分の力を試してみたいと思うようになったので、新しくオープンするカフェレストランの料理長として参加させてもらいました。その後もリニューアルした洋食レストランで料理長を務め、自信がついてきたので独立を考えはじめたんです。

 

 

——いろんなお店で料理長を務めてられたんですね。その後はすぐに独立されたんでしょうか?

玉木さん:新型コロナウィルスが流行してしまったので、独立を見送って産婦人科病院の給食を作る仕事に就いたんです。そこでは和洋中すべてのジャンルの料理を作っていたので、それぞれのジャンルの料理人も働いていましたし、過去のレシピも残されていたので、和食から中華まで様々な料理を学ぶことができました。

 

——じゃあ「怪我の功名」といった感じですね。

玉木さん:コロナ禍ということもあって時間にも余裕があったので、スイーツを試作しては患者さんに食べていただいていました(笑)。おかげでスイーツの腕も上がりましたね。

 

お客様の満足のため、妥協した料理は出さない。

——この場所でお店をはじめようと思ったのはどうしてなんですか?

玉木さん:いろんな場所を見て回ったんですけど、このエリアを見たときにピンときました。新しい家が多い住宅街ですので、うちの店に来てくれそうな若い世代の家族が多いんじゃないかと思ったんです。

 

——オープンするときに苦労されたことはありますか?

玉木さん:お金がなかったものですから、できるだけ業者に頼まず、自分で準備したのが大変でしたね(笑)。テーブルや椅子なんかのインテリアは、工夫してお金をかけずに揃えました。

 

 

——店名の「UNE HUIT CAFE」には、どんな意味があるんでしょうか。

玉木さん:フランス語で「UNE」は「1」、「HUIT」は「8」を意味するので、並べると僕の名前の「かずや」になるんです。ロゴにもワインをグラスに注ぐイメージを盛り込みましたが、よく見ていただくとグラスの中に「1」と「8」の数字が隠されているんです。そんなふうにお店にもお料理にも遊び心を取り入れていきたいと思っています。

 

 

——細かいところまで凝っているんですね。お店のコンセプトは?

玉木さん:昼は本格的な食事も楽しめるカフェで、夜は気軽にお酒が楽しめるビストロやバルのようなお店にしたいです。これはビストロで修業した頃から、ブレずに思い描いてきた理想のスタイルなんですよ。

 

——「本格的な食事」というのは、具体的にはどんな料理なんですか?

玉木さん:ハンバーグやエビフライのようにカジュアルなメニューですけど、僕が今まで学んできた知識や技術を生かして作る料理なんです。特に肉料理やデザートには自信があります。

 

 

——フレンチだけではなく、いろいろな料理を経験されてきていますもんね。

玉木さん:だから和食に使われる食材を用いた洋食メニューも多いんですよ。その季節の美味しい旬をメニューに取り入れるようにしています。

 

——最後に、玉木さんが料理をする上でいちばんこだわっているのは、どんなことでしょうか?

玉木さん:お客様の満足してくださる顔を見たいので、手間を惜しまず手作りすることにこだわっています。既製品を使っても、なかなかお客様には満足していただけないんです。それから当たり前のことですけど、どんなに忙しくても妥協はしないということですね。お客様にはまた来ていただきたいし、できればいいクチコミも広がってほしいので、満足していただける料理やサービスを心掛けています。

 

 

 

UNE HUIT CAFE

新潟市秋葉区新津東町2-2-3-2

0250-28-0865

11:00-14:30/18:00-21:00

月曜休(不定休あり)

 

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
  • 部屋と人
  • She
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。


TOP