料理に合ったワイン選びを手伝ってくれる、「vin de boon」の海老名さん。
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2021.01.26
「ワインは好きだけど、自分に合ったワインがよくわからない」「料理に合わせてワインを選びたい」「ワインを贈りたいけど相手の好みがわからない」そんなワインにまつわる悩みを解決してくれるのが、「ワインフィッター®」というワインのスペシャリスト。今回は店舗を持たないワインショップ「vin de voon(ヴィン・デ・ブーン)」の海老名さんから、ワイン選びについていろいろなお話を聞いてきました。


vin de voon
海老名 みどり Midori Ebina
1981年新潟市南区生まれ。高校卒業後、すぐに結婚し出産。子育ての傍ら夫の自動車修理販売業を手伝う。30歳からワイナリーで働き始め、ぶどう栽培や醸造補助を経験。その後もフレンチレストラン、バー、百貨店のワイン売場で経験を積む。東京で開催された山田マミのセミナーに影響を受け、2019年より「ワインフィッター®」として独立し「vin de voon」を開業。
いままで関わってきたワインにまつわる仕事の数々。
——海老名さんは「ワインフィッター®」というお仕事をされているんですよね? これはどんなお仕事なんでしょうか。
海老名さん:もともとワインが大好きで、今までもいろいろなワインの仕事をしてきたんですよ。「ワインフィッター®」というのは「La coccinelle(ラ・コクシネル)」の山田マミさんが商標登録した職業の名称なんです。お客様のご希望をお聞きして、そのご希望に添ったワインを選んでお売りするのが仕事です。ご希望をお聞きしてからワインを選ぶので、店舗を持たず、決まったワインリストや在庫も持っていません。
——ワインを「選ぶ」専門の人、ということですね。ちなみにこれまでどんなワインの仕事をされてきたんですか?
海老名さん:一番最初にワインに関わったのは新潟市西蒲区にあるワイナリーでした。ワインの原料になるぶどうを栽培したり、醸造の補助をしたりしていたんです。ぶどうの息吹を感じながら仕事をさせてもらったので、今でもワインのことをぶどうと同じように、生き物みたいに扱っていますね。どっちも手をかけてあげれば、ちゃんと期待に応えてくれるんですよ。

——原料のぶどう栽培から関わっていたんですね。ぶどう栽培は大変だっていう話をけっこう聞きますが……。
海老名さん:そうですね。自然相手の仕事なので天候に左右されるし、病気になったりもしますからね。私はそこで3シーズン働いてから、フレンチレストランに転職することにしたんです。
——どうしてフレンチレストランに?
海老名さん:ワインとフレンチは切っても切れないものですから。ワインを知るために、料理のことも知っておきたかったんです。それで上古町にある「オーベルジュ古町」の調理場で調理補助のアルバイトを始めました。シェフが色々丁寧に教えてくれて、独創的なまかない料理を作ってくれるので楽しく働けましたね。
——独創的なまかない料理って、すごく気になります(笑)
海老名さん: あまったソースとスパゲッティを使ってラーメン風の料理を作ってくれたりしたんですよ(笑)。面白いだけじゃなくてとても美味しかったんです。フレンチレストランで働いた経験のおかげで、フレンチとワインのペアリングにかけては自信があります。「オーベルジュ古町」と同時に古町の「Bar町田」でも働きながら、ワインやサービスについての勉強をさせていただきました。厳しく鍛えられたおかげで、多くのことを学びましたね。
——ぶどうからワインを作って、フレンチレストランで料理を学び、バーでサービスも学び、それからはどうされたのでしょうか?
海老名さん:その後、新潟伊勢丹のワイン売り場で働いて、ワイン販売の現場を経験させていただきました。そのときに上質なワインを商品としてたくさん扱ったり、実際に味わったりする経験ができたのも、大きなスキルアップにつながっていると思います。

ワインに合わせるのが一番難しい料理って何?
——多角的にワインを勉強されたんですね。そんな海老名さんが独立して「vin de boon」を開業したきっかけってなんだったんですか?
海老名さん:万代にある「Quatre-Vingts(キャトル・ヴァン)」というフレンチレストランでソムリエをやって、そのとき東京で開催された山田マミさんの「ワインフィッター®」がテーマのセミナーを受けることができたんです。以前から受けたいと思っていたんですが、毎回すぐに満員になってしまう人気セミナーだったんですよ。このときはたまたま1名分だけキャンセルが出たので、すぐに申し込みして新幹線に飛び乗りました。「これは運命だ!」って思いましたね(笑)
——それが「ワインフィッター®」との出会いだったんですね。
海老名さん:そうなんです。「ワインフィッター®」についてのお話を聞いて「これは挑戦してみる価値がある」って思いました。すぐに酒類販売免許を取得して2019年の3月から「vin de boon」を始めたんです。

——「ワインフィッター®」を始めてみていかがですか?
海老名さん:店舗を持たずに営業できるので、開業資金や準備の手間は少なくて済みました。でも店舗がないぶん、お客様を作っていくのは大変ですね。「vin de boon」を知ってもらうためにいろいろなイベントを開催しています。
——どんなイベントなんですか?
海老名さん: 飲食店とコラボして料理とワインを楽しむ会を開催しています。SNSを使って10人くらい参加者を募集していますが、お店によっては告知後30分で定員に達してしまうんです。イベントの中でたくさんワインの申し込みをいただけると、成功したっていう手応えを感じますね。
——イベントごとにワインを選んでいるんですか?
海老名さん:はい。メニューに合わせたワインをペアリングしています。最近要望が多いのは日本食やお寿司との組み合わせですが、これが結構難しいんです。特に生もののお寿司やお刺身は難しいんですよ。一歩間違うと生臭みを引き立ててしまうことになっちゃうんです。そもそもワインって、お寿司やお刺身を食べない国のものですからね。でも、それだけに挑戦しがいもあるんです。いつもお客様が期待する以上のものを提供していきたいですね。
——ちなみに、やってみたら美味しかった、ワインと料理の意外な組み合わせってありますか?
海老名さん:ありますよ。〆サバ、カラスミ、イカの塩辛のセットに、イタリア産のオレンジワインを合わせたときは美味しかったですね。あん肝に「ジュランソン」甘口のワインを合わせたときも美味しかったです。マグロに赤ワインもよく合いますね。

奇跡の一杯、「神の雫」を追い求めて。
——イベントではソムリエサービスもされるんですよね。ソムリエのお仕事についても教えてください。
海老名さん:お客様の好みにあったワインをお勧めするだけじゃなくて、美味しくワインを楽しんでいただくのが仕事です。グラス選びから始まって、ワインの温度管理も仕事のうちですね。

——あの、ところで悪酔いしないワインの飲み方があったら教えてほしいんですが……。
海老名さん:状態のいいワインをほどほどに飲めば悪酔いはしないと思います。醸造方法がいい加減なワインだったり、熱劣化しているようなワインだったりすると、悪酔いするし体にも悪いです。私は農薬ができるだけ使われていないワインを選ぶようにしています。
——最後に、海老名さんが思うワインの魅力ってどんなところですか?
海老名さん:ワインって産地や年代をはじめ、いろんな要素で違ってくるんです。そんな中で、ときどき「このワインってどうやって作ったの?」って思うような奇跡の一杯に出会うことがあるんですよ。私も東京の試飲会で人生最高の一杯に出会ったことがあるんです。ワインに魅了されている人はみんなそういう一杯を探しているのかもしれませんね。

とてもわかりやすくワインのお話をしてくれた海老名さん。ちなみにその話し方は新潟伊勢丹で販売員をしていたときに身についたものだとか。ワイナリーはもちろん、フレンチレストラン、バーなどすべての経験が「ワインフィッター®」の仕事に役立っているようです。これからも美味しい組み合わせでみんなを驚かせてくださいね。
vin de voon
080-9991-3005
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