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弥彦の食材に注目したローカルビール「弥彦ブリューイング」。

村の酒屋さんがスタートした、弥彦の小さな醸造所。

弥彦神社のすぐ近くにある「弥彦ブリューイング」は、酒屋さんがはじめた小さなローカルビール醸造所。農薬、化学肥料を減らして生産する特別栽培米「伊彌彦米」を副原料に使用した、フレッシュジュースのような味わいのローカルビールを製造しています。今回は代表を務める羽生さんに、その成り立ちや美味しさの秘密を聞いてきました。

 

弥彦ブリューイング

羽生 雅克 Masakatsu Hanyu

1976年弥彦村生まれ。東京農業大学農学部卒業後、山梨県の老舗ワイナリー「ルミエール」に就職。現在は「弥生商店」代表取締役として活躍。令和元年「弥彦ブリューイング」設立。

 

父から引き継いだ家業。新しくスタートしたローカルビール醸造所。

――今日はよろしくお願いします。どんなキッカケでローカルビールの醸造をスタートしたのか教えてください。

羽生さん:うちは弥彦神社前で「弥生商店」という地酒専門店を営んでいます。昭和37年に法人としてスタートした酒屋です。父が75歳を迎えたのを機に、代替わりをしました。それがローカルビールの醸造をスタートした一番のキッカケですね。それで、ちょっと奥まった場所にある実家兼店舗を、車通りもほとんどなくなったことだし、正直、倉庫にでもしようかと考えていたんです。でも、それはそれでもったいないとも思って。そんな矢先にひょんな出会いがありまして。

 

――どんな出会いですか?

羽生さん:日本橋に「ブリッジにいがた」という新潟県のアンテナショップがあって、そこで日本酒をバースタイルで振舞う「ミニ やよい会」というイベントが定期的に開催しています。あるとき、昔からの常連さんが急に「ビールを作りはじめた」と言ったんです。興味本位で飲んでみたら、大手メーカーのビールとはまったくの別物。紅茶やイチゴを使っていて、まるでフレッシュジュースみたいでした。

 

 

――フレッシュジュースみたいなビール、興味が湧きますね! 美味しそう!

羽生さん:味だけでも衝撃的だったのに、製造現場を見させてもらったら…またまた衝撃で。一般的には、ビールを発酵させる機材はステンレス製の容器を使いますが、でもその方はなんとチェストフリーザーという冷蔵庫にビニール袋を張ったもので発酵させていたんです。あとから調べてみたら、島根県のクラフトビール醸造所「石見麦酒」が考案した「石見方式」という製造方法だったんですけど、「冷蔵庫でビールが作れるなんて!」と、ダブルの衝撃でしたね。

 

―― 冷蔵庫でビールが? それは驚きですね。

羽生さん:やっぱり驚きますよね。この一連の衝撃を、一緒に働いている姉に話したんです。そしたら…何を思ったのかビール嫌いの姉の口から「ビールを作りたい」と。この一言をキッカケに、倉庫にでもしようかと悩んでいた実家兼店舗を醸造所として使おうと決めました。

 

ローカルビールで繋ぐ、地域の喜び。

――醸造所をはじめるにしても、ビールの製造経験はあったんですか?

羽生さん:山梨の老舗ワイナリー「ルミエール」で働いていたからワインは作ったことがあったけど、ビールは大学で醸造学科を専攻していて授業で作ったぐらいです(笑)。だから、ほとんど未経験。それで酒造免許の申請など事務的な作業は自分が行って、姉には関東を中心に全国6県の醸造所に修業に行ってもらいました。もちろん衝撃を受けた「石見方式」も学ぶために「石見麦酒」へも。

 

――二手に分かれてスタートしたんですね。「こんなローカルビールを作ろう」とか、そういうコンセプトはあったんですか?

羽生さん:「弥彦ブリューイング」は令和元年にスタートしたばかりで、まだまだ手探り状態です。だけど、この地域(弥彦村)に貢献しなければやる意味がないと思っていたから、とにかく弥彦の食材を副原料にしたローカルビールを作ろうと決めていました。

 

「弥彦ブリューイング」のローカルビールについて聞いてみた。

――それでは「弥彦ブリューイング」のローカルビールについて詳しく教えてください。メイン銘柄は何ですか?

羽生さん:メイン銘柄は「伊彌彦エール」です。大手メーカーのビールと違って苦みが少なくて、上品な甘みが感じられる果物のような味わいです。このローカルビールには農薬、化学肥料を50%以上も減らして栽培された特別栽培米「伊彌彦米」を副原料に使用しています。

 

――おお! 弥彦で栽培されたお米を使用しているんですね。他にはどんなラインナップがありますか?

羽生さん:麦をローストした黒ビールとも呼ばれている「伊彌彦スタウト」。あとは、昭和40年から弥彦村で栽培されている早出し枝豆「弥彦むすめ」を使った「伊彌彦枝豆エール」もあります。このローカルビールは発酵中はキレイなグリーンだったけど、完成したらその色合いが消えてしまいました(笑)。ほのかに枝豆の余韻が口に残る味わいです。

 

 

――枝豆を副原料に…味の想像ができません…(笑)

羽生さん:ちなみに、菊を使った「弥彦菊エール」もありますよ(笑)。ホップの量を減らして、その分、菊で苦みを加えてあります。香りは菊のおひたしみたいで、変化球ビールですね。菊文化のない東京の人たちには驚かれます。嗅いでみてください。

 

――本当だ…。菊のおひたしの香りがするけど、見事にマッチしていますね。ちなみに果物を使った商品はありますか?

羽生さん:売り切れちゃったけど、弥彦村井田地区で栽培されたブドウを使ったローカルビールがありました。それこそフレッシュジュースのような味わいで、ビールが苦手な女性にも人気のテイストでしたね。

 

――美味しそうですね! 最後に、これからチャレンジしていきたい事を教えてください。

羽生さん:「弥彦ブリューイング」はスタートしたばかりだから、まだまだチャレンジしていきたい事ばかりです。本当にローカルビールに反映できるか不安だけど、しいたけやブロッコリーなど、弥彦村で栽培されている食材をコンプリートしたいと思っています。そして、3年後を目途に麦も含めてオール弥彦産のローカルビールを作りたいです。

 

弥彦の食材が楽しめる「弥彦ブリューイング」のラインナップはコレ!

 

伊彌彦エール ¥715

 

伊彌彦スタウト ¥715

 

伊彌彦枝豆エール ¥715

 

 

弥彦ブリューイング

新潟県西蒲原郡弥彦村大字弥彦934

0256-94-2156

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