僕らの工場。#33 地元の酪農を守る「有限会社ヤスダヨーグルト」。
食べる
2022.07.31
ヤスダヨーグルト工場敷地の道を挟んで向かいにある「Y&Y GARDEN」。搾りたての新鮮な牛乳で作ったヨーグルトをはじめ、アイスクリームや焼き菓子、オリジナルグッズなどヤスダヨーグルトの様々な商品が楽しめるお店です。今回は工場を見学しながら、店長の川上さんにオープンの経緯やヤスダヨーグルトの魅力などいろいろ話をお聞きしてきました。

有限会社ヤスダヨーグルト
川上 耕平 Kohei Kawakami
1988年阿賀野市生まれ。Y&Y GARDEN店長。
「牛乳を無駄にしたくない」という想いから生まれた商品。
――今日はよろしくお願いします。まずはヤスダヨーグルトの創業当時のお話を聞かせてください。
川上さん:会社は1989年の8月に設立しました。先代の社長は元々酪農家だったんですが、1975年過ぎ頃から全国的に牛乳が売れ残り余ってしまうことが問題になっていました。牛乳は消費期限も短いので、破棄しなくてはならない状況が続いていました。それを見た政府が生産調整をして補助金を出すようになったんですが、先代の社長は丹精込めて育てた乳牛からとれた牛乳を捨てるのはもったいないと感じて、地元の酪農家さんに声をかけて、9名からなる「安田牛乳加工処理組合」を設立したんです。そこで考えられた余った牛乳の活用方法が、飲むヨーグルトだったんですよ。
――へえー、じゃあ「牛乳を無駄にしたくない」という想いから生まれた商品だったんですね。
川上さん:そこから飲むヨーグルト作りがはじまって、1年くらいかけて商品の開発を行なったと聞いています。ただ、それぞれ酪農業が本業としてあるので、飲むヨーグルトの販売は細々と地元エリアだけで行っていたそうなんです。当時は食べるヨーグルトが主流で、飲むヨーグルトはもっとサラサラしたものが多かったんです。当社の飲むヨーグルトは当時から粘度が高くてドロッとした食感だったので、先代の社長が売り歩いてたときは「バリウムみたいだ」って言われたりもしたそうです(笑)。ただ飲んでみたら美味しいということで、そこから徐々に浸透していくことになるんですけどね。

口コミで一気に広がった、飲むヨーグルト。
――そこからどのようにここまで広がったんですか?
川上さん:バスガイドさんとか飛行機の客室乗務員さんなどの口コミで一気に広がりました。それが大きなきっかけとなって「安田牛乳加工処理組合」から「有限会社ヤスダヨーグルト」が設立されました。
――2016年にY&Y GARDENをオープンしたの経緯は?
川上さん:ここの隣にある小さいお店が、元々直営店としてあったんです。でも土日とかバスの団体さんが来るとすし詰め状態になってしまっていたんです。ソフトクリームにしても外の駐車場まですごい行列ができていました。そこで先代の社長が向かいの建物にもっと大きい直営店を作ろうということになり建てたような流れになります。私はこの新しい直営店ができた1ヶ月後に入社しました。
――店長として現場で働かれていますが、製造部門の方とコミュニケーションはとったりするんですか?
川上さん:私は工場見学の案内もしているんですけど、そのときに話すネタとして話を聞いたりしますね。例えば、機械が新しいものに変わったり、システムの変更があったりしたときは、どこがどういうふうに変更になったのかなどはその都度確認するようにしています。

地元の酪農業を盛り上げて地域を守っていきたい。
――ヤスダヨーグルトの魅力ってどんなところですか?
川上さん:社訓が「我が社は、地域の酪農と共に在りて食文化を創造する」なんです。なので基本的にはこのエリア(旧安田町)の牛乳を使っていますし、地域を守りたいという気持ちがこの会社にはあって、そこが魅力につながっていると思います。

――ところで、飲むヨーグルトって健康に良いんですか?
川上さん:医学的に立証されているものではないのでなんとも言えないところはあるんですけど、お客さんからよく聞くのは「お通じが良くなった」「風邪をひかなくなった」っていう声ですね。あとはガラクトオリゴ糖と乳酸菌が非常に相性が良いので、オリゴ糖を食べることで腸内に善玉菌が作りやすくなるという商品もあって人気だったりします。プレーンのヨーグルトもあるので赤ちゃんの離乳食として購入してくださる方もいらっしゃいますね。
――味についてはどうですか?
川上さん:「味が濃厚だね」ってよく言われるんですけど、それは使っている新潟県産の生乳自体が濃くて美味しいんです。トラックで地元の酪農家さんを何軒か回って持ってきた生乳を工場にすぐ入れてヨーグルトに加工しています。毎朝貯入タンクに運ばれてくるこの生乳は鮮度を保つために2日以内に加工されてヨーグルトになっています。搾りたてをすぐヨーグルトにするので鮮度も非常に良いです。

糖度にこだわって開発された、飲むヨーグルト。
――濃厚なのに飲みやすいですよね。
川上さん:さっぱりとしてキレの良い甘さがあると思うんですが、それは糖度を15度で設定しているのが大きいです。先代たちが商品開発をするにあたり、甘さにもこだわって開発を行いました。甘すぎるとすぐ飽きられるし、甘さが足りないとちょっと飲みにくいということで、ちょうど良いところを探しました。最終的に甘さをヒントにした果物があって、それが新潟県特産品でもある二十世紀梨で、二十世紀梨の糖度も15度なんです。
――なるほど。ところで今は全国的な認知度も上がってきているんじゃないですか?
川上さん:全国で販売していて、出荷の6割は関東ですね。でも知り合いが九州の小倉っていうところに住んでいるんですけど、そこでも販売しているって聞きました。じょじょに広がっていっている感じがしますね。

――最後に、何かPRなどあればお願いします。
川上さん:これからお中元シーズンになるので、キャンペーンギフトをはじめました。通常のギフトよりもよりお安く購入できるのでお得となっています。セット内容は決まっていますが、大きさも様々なものをご用意していて、レギュラーのギフトとキャンペーンギフトを含めると、全部で30種類くらいありますね。果物味のヨーグルト、食べるヨーグルト、ジャム、クリームチーズ、バターなど様々な組み合わせがあって、県外やスーパーではなかなか買えないような珍しいものも入っているのでぜひお試しください。
――直営店のみの販売ですか?
川上さん:直接お店でご注文できますし、お電話、ネットでのご注文も受け付けています。あと新潟駅のcocolo南店や長岡店でも購入可能です。これから夏休みで暑くなるので、ソフトクリームやアイスクリームもご用意していますし、ドライブがてら気軽に立ち寄って食べてもらいたいです。焼き菓子なんかも販売するようになったので、ぜひ食べにきてください。
有限会社ヤスダヨーグルト
Y&Y GARDEN
TEL:0250-68-5151
営業時間:9:00~17:00
ラストオーダー:16:30
定休日:年中無休(1月1日を除く)
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