僕らのソウルフード。甘じょっぱい米菓、三幸製菓の「雪の宿」。

甘じょっぱい味わいで人気。「雪の宿」の秘密に迫る。

米どころ新潟には、せんべいやあられなど色々な米菓があります。「三幸製菓」の「雪の宿」もそのひとつ。サクサク食感のサラダせんべいに、雪のように真っ白な砂糖蜜がかけられたもので、甘じょっぱい味わいが人気です。食べ始めると止まらなくなる不思議な魅力がありますよね。昭和52年の発売以来40年以上も愛され続けてきた味。今回は「三幸製菓株式会社」企画開発室の後藤さんから、「雪の宿」についてあれこれ聞いてきました。

 

三幸製菓株式会社

後藤 裕亮 Yusuke Goto

1982年京都府生まれ。「三幸製菓株式会社」企画開発室 商品企画課。大学卒業後、2008年に三幸製菓株式会社入社。趣味は食べ歩きで、つねに美味しいものを研究している。とくに寿司が好きで、お気に入りのネタは赤貝。

 

電話での聞きちがいが「雪の宿」の名前を生んだ?

――今日はよろしくお願いします。新潟のソウルフードとも呼べる「雪の宿」ですが、あらためて特徴を教えてください。

後藤さん:サラダせんべいの軽い食感と口どけのよさ、さっぱりした塩味と、北海道産生クリーム入り砂糖蜜の甘じょっぱい味わいが大きな特徴です。

 

――その甘じょっぱさが人気なんでしょうね。雪の宿にはいくつかバリエーションがあるんでしょうか?

後藤さん:通年で販売しているのは「雪の宿サラダ」と、新商品の「雪の宿黒糖みるく味」の2種類です。今年はそのほかに、冬は特濃、春は抹茶、夏はパイン、秋は安納芋、といった季節限定「雪の宿」を販売しています。

 

――結構、いろいろあるんですね。そんな「雪の宿」はどのようにして生まれたんでしょうか?

後藤さん:「雪の宿」が発売された昭和52年の頃というのは、蜜をかけたせんべいって醤油せんべいだけだったんです。塩味のサラダせんべいに蜜をかけた商品は世の中にまだなかったんですね。サラダせんべいは油分が多くて、甘い蜜をかけると分離してしまってくっつかないので、技術的に難しかったんですよ。社長命令を受けた当時の開発担当者は老舗ケーキ店で1週間ほど修行して、甘い食材の扱い方などを教わったそうです。その甲斐あって、サラダせんべいに砂糖蜜をかけることに成功したんですね。

 

――かなり苦労されたんですね。「雪の宿」を開発した際にこだわった部分というのはあるんでしょうか?

後藤さん:「雪の宿」という名前の通り、雪に見立てた砂糖蜜の白さにはこだわっています。これにはメレンゲの技術を応用しているんですよ。

 

――たしかに雪のように白いですね。「雪の宿」というネーミングはどなたが考えたんですか?

後藤さん:サラダせんべいに砂糖蜜をかけた製品が開発されてからというもの、当時の社長は商品名をずっと考え続けていました。それで出張先の宿で降り積もる雪を見ているとき、「こんなときに温泉につかりながら酒でも飲めれば雪見酒だなぁ」と思いをめぐらせて、「雪見宿」という名前を思いついたんです。早速、会社に電話して商品登録するよう社員に指示しました。ところが、連絡を受けた社員が「雪見宿」を「雪の宿」と聞き違えてそのまま登録してしまい、「雪の宿」という名前になったそうです。今となっては親しみやすい名前で、「雪の宿」でよかったような気もします。

 

米どころとしての環境を生かして米菓作りスタート。

――「三幸製菓」さんの米菓作りについてもお聞きしていいですか?

後藤さん:きれいな水や豊かな大地に恵まれた新潟の、米どころとして素晴らしい環境を生かせる事業として、米菓を作り始めたんです。地域に貢献しようという思いもあったんですね。昭和37年に創業した弊社は、新潟の米菓業界では最後発なんです。それでも米菓作りの専門家から教えを受けたりしながら、今日まで開発に励んできました。

 

――三幸製菓さんでは「雪の宿」のほかに現在どんな製品を作っていますか?

後藤さん:まず、ロングセラーの「越後樽焼しょうゆ」。粗挽きしたお米を風味豊かに焼き上げた堅焼せんべいで、丸大豆醤油でまろやかな味に仕上げたものです。それから「雪の宿」の少し前に発売された「ぱりんこ」。口溶けのいい、まろやかな食感のサラダせんで、子どものおやつにぴったりです。あと「チーズアーモンド」。うす焼きせんべいにチーズとアーモンドを乗せたもので、おやつからお酒のおつまみまで幅広くお楽しみいただけます。

 

人気キャラクター「ホワミル」の活躍で若者にもアピール。

――最近、「雪の宿」人気がさらに高くなっているように思うんですが、その原因は何だと思いますか?

後藤さん:2014年にデビューした「雪の宿」公式キャラクター「ホワミル」の活躍があると思います。Twitterで「ホワミル」のアカウントを作ってPRしたり、オリジナルグッズを景品にしたキャンペーンを月1~2回実施したりしています。おかげさまでTwitterのフォロワーがもうじき50,000人になる勢いです。また、全国各地の小売店で開催するイベントに「ホワミル」が登場してPRしたりしています。

 

――キャラクターを使ったPRの成功例になりそうですね。ほかにも何かプロモーション活動はしていますか?

後藤さん:プロモーション活動というんじゃないですけど、今年の4月にユニークな雑貨ブランド「YOU+MORE!(ユーモア)」さんと「雪の宿」のコラボ商品を作りました。ある日、ホームページのお問い合わせフォームから「雪の宿ってかわいいですよね?」っていう言葉とともに、コラボのお誘いがあったんですよ。それでパジャマをはじめ、きんちゃく、枕カバー、Tシャツを作ってもらいました。全部「雪の宿」柄なんです(笑)。とくにTシャツは、胸元にぷっくりした半立体「雪の宿」のワンポイントが入っている凝ったものになっています。私が監修をさせてもらい、「雪の宿」の焼き色や砂糖蜜の白さなどをしっかり指示しました。おかげでリアルな「雪の宿」を再現できたんじゃないでしょうか。

 

――すごいコラボですね(笑)。反響はいかがでしたか? 

後藤さん:反響は大きかったですね。「YOU+MORE!」さんは高年齢層に知名度が低く、「雪の宿」は若年層の知名度が低かったので、お互いに知名度が足りない層を補う形になったと思います。

 

幅広い年代に愛されたい。新キャラクターも登場?

――今後、「雪の宿」をどのように展開していく予定でしょうか?

後藤さん:幅広い年代の人たちに愛されるよう、バリエーションも含めて考えていきたいと思ってます。それから「ホワミル」にも引き続き活躍してほしいと思いますね。あ、今度新しく「雪の宿黒糖みるく味」の公式キャラクターとして「チャミル」も登場するんですよ(笑)。どんな活躍を見せてくれるか楽しみです。

 

 

いまでは新潟のソウルフードともいえる米菓「雪の宿」。塩味のソフトせんべいと、生クリーム入り砂糖蜜の甘さがベストマッチし、昭和52年の発売以来、長く愛されてきました。最近では公式キャラクター「ホワミル」のかわいさも受け、若い人たちからも注目を集めています。「雪の宿黒糖みるく味」も登場し、今後も盛り上がりそうな「雪の宿」から目が離せません。

 

 

三幸製菓株式会社

〒950-3195 新潟県新潟市北区新崎2-6-1

025-259-2139


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