五頭の自然のなかでイタリアンを楽しめる「Taverna Trifoglio」。
食べる
2022.08.19
夏真っ只中。海や山にお出かけの方も多いと思います。今回はそんな夏を満喫している方々に、五頭の自然に囲まれたイタリアンレストラン「Taverna Trifoglio(タヴェルナ・トリフォッリオ)」をご紹介します。五頭温泉郷やいこいの森に近い「ぽっぽ五頭」という施設に、今年の4月にオープンしたばかり。鳥のさえずりやセミの鳴き声が聞こえる緑のなか、オーナーシェフの西村さんを訪ねました。


Taverna Trifoglio
西村 康治 Yasuharu Nishimura
1976年五泉市生まれ。外語専門学校卒業。住宅メーカー勤務後、長野県のスキー場で調理の仕事に就く。新潟県に戻りいくつかのイタリアンレストランで経験を積み、2022年4月「ぽっぽ五頭」内で「Taverna Trifoglio」をオープンする。
どうして五頭山のなかでイタリアンレストランをはじめたのか。
——外から見ると、なかにイタリアンレストランがあるようには思えないですね。ここはどういう施設なんですか?
西村さん:ここは「ぽっぽ五頭」という建物で、ペンションだったり「五頭自然学校」という体験施設だったりするんですが、実は僕もよく把握できていないんですよ(笑)。「Taverna Trifoglio」がある場所は、何年か前までカフェだったんです。そのカフェが今も営業していると思ってやって来るお客様も多いですね。

——どうしてこの場所でお店をオープンすることになったのか、いきさつを教えてください。
西村さん:僕は専門学校を卒業してすぐに住宅メーカーで働いたんですが、元々やりたかった仕事じゃなかったせいか長続きしなかったんです。それで、学生時代から好きだった料理の仕事をやってみようと思って、長野県にあるスキー場のレストランで働きはじめたのが料理の仕事に就いたきっかけです。
——なんでまた長野のスキー場へ?
西村さん:ウインタースポーツが好きだったので、僕にしてみれば一石二鳥だったんです(笑)。ところが腰を痛めてしまって、入院のため新潟に帰ってきました。それからは、地元のいろいろなイタリアンレストランで働いてきたんです。

——イタリアンを選んだのはどうしてなんですか?
西村さん:元々パスタが好きだったからです(笑)。仕事は朝早くから夜遅くまでかかりますし、長時間立ちっぱなしなのでキツかったですけど、やっているうちにすっかり慣れましたね。今では長時間仕事をしていても苦にならなくなりました。
——いろいろな職場を経験して鍛えられたんですね。他にも大変だったことってありましたか?
西村さん:そのお店ごとにルールが決められているんですけど、自分の考えと違うことも多いんです。例えばいくつか支店があるお店では、味を統一するために出来あいのソースを使うんですけど、僕はそれがとても嫌だったんです。そのときの経験があったから、今、手作りにこだわるようになったのかもしれません。

——じゃあそういう悩みもあって、独立を考えるようになったんでしょうか。
西村さん:それもあったのかもしれません。ただ新築する資金もないですし、条件のいい物件も簡単には見つからないと思っていたので、すぐに独立を実現するのは難しいと考えていました。そんなとき、森の整備に関わっている大工さんと知り合って、その方からこの場所を紹介してもらったんです。僕はアウトドアが好きなので自然に囲まれたこの場所が気に入って、お客様にもこの雰囲気を楽しんでほしいと思いました。

地元の清水や食材を使ったイタリアンやコーヒー。
——確かにここは、自然が豊かで癒されますよね。
西村さん:そうですね。より自然を身近に感じられるテラス席もあって、そちらではペットも同伴していただけます。

——へ〜、ペット愛好家には嬉しいですね。眺めもいいし最高のロケーションじゃないですか。
西村さん:ありがとうございます。でも自然が豊かな分、大変なこともあるんですよ(笑)
——それは例えば?
西村さん:まずは虫です(笑)。最初に足を踏み入れたときは、ものすごい数のカメムシに占拠されていたんです。そこで燻煙型の殺虫剤を5〜6本使って駆除してみたら、200〜300匹ものカメムシが死んでいました。でも、それ以来カメムシを見ることはなくなりましたね。
——山の中ですから虫がいるのは仕方ないことですけど、今はあまり虫の気配を感じません。
西村さん:それならよかったです。あと店の場所がわかりにくいというのも、これからの課題だと思っているんです。奥まった場所にあるし、樹々が生い茂っていて建物がよく見えないんですよ(笑)。おまけに外灯がまったくないので、夜になるとすぐ真っ暗になってしまうんです。

——なるほど。山の中で営業する大変さもあるわけですね。
西村さん:大変ではありますけど、この自然のなかで作る料理を楽しんでいただけたら嬉しいです。
——料理のおすすめはありますか?
西村さん:メインのパスタはレギュラーメニューの他に、旬の食材を使った「季節のパスタ」もあります。あと最近はじめたばかりの「今週のパスタ」も食べてみてほしいですね。旬の食材を使ったパスタを、週替わりで提供していく予定です。

——じゃあ、来るたびに違ったパスタが食べられるかもしれないんですね。パスタの他におすすめはありますか?
西村さん:すぐ近くに「秋取の清水」という湧水があるんです。その水を使ったコーヒーはぜひ飲んでみてほしいですね。ドリンクやデザート、リゾットにもその水を使うことがあります。

——地元の自然を生かしたメニューっていいですね。
西村さん:お水以外にも、できるだけ地元の食材を使うようにしています。あと、卵や乳製品といった食物アレルギーに対応したメニューもご用意しています。
——それはアレルギー体質の方にも嬉しい配慮ですね。ところで、ピザはやっていないんですか?
西村さん:オープン当初はお客様からよく聞かれたんですよ(笑)。ピザをやりたい気持ちはあるんですが、窯を置くスペースがないので、まだ検討中なんです。いつかはピザも楽しんでいただけるお店にしたいですね。

Taverna Trifoglio
阿賀野市畑江33
0250-63-2570
11:00-17:00(土日祝日は17:00-20:00もあり)
木曜休
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