いつでも温かく迎えてくれる、居場所になるカフェ「SEIKŌUKI」。
カフェ
2023.07.28
県内各地でのイベント出店を中心に活動を続けてきたカフェ「SEIKŌUKI(セイコウウキ)」が、今年5月、三条市の複合施設「SHOO」内に実店舗をオープンしました。壁一面の本棚を眺めながら、ラテアートが描かれたカフェラテや、ぽってりとしたかわいらしい見た目のチーズバターサンドが楽しめます。今回は店主の長坂さんに、カフェをはじめようと思ったきっかけや、お店のコンセプトについてお話を聞いてきました。


SEIKŌUKI
長坂 菜摘 Natsumi Nagasaka
1994年長岡市生まれ。公務員の専門学校で講師として勤めた後、働いていたカフェでラテアートと出会い、カフェのオープンを目指す。2店舗のカフェで経験を積んだ後、2022年7月に「SEIKŌUKI」としてイベント出店や間借り営業などの活動をはじめる。2023年5月に三条市の複合施設「SHOO」内で実店舗をオープン。フットサルが趣味。
カフェをはじめるきっかけになった、ラテアートとの出会い。
——「SEIKŌUKI」さんって、以前はイベント出店をメインに活動されていましたよね。
長坂さん:「SEIKŌUKI」としての活動をはじめたのは去年の7月からで、イベント出店を中心に活動していました。この場所で実店舗をオープンしたのは今年の5月です。
——長坂さんはずっと飲食のお仕事をされてきたんですか?
長坂さん:もともと専門学校の先生をしていました。というとよく「製菓の?」と聞かれるんですけど、公務員になるための専門学校だったので、まったく別の分野です(笑)。それでそこから転職のとき、副業としてカフェで働きはじめました。そのときにラテアートにハマってしまって。カフェに勤めながら、週4くらいのペースで「PRIMAL COFFEE.」さんにラテアートを習いに行っていました。
——ラテアートに惹かれた理由って何だったんでしょうか。
長坂さん:ラテアートは、味覚や嗅覚に加えて、視覚で楽しむこともできるんですよね。楽しめるものがひとつ増えることで、飲む人にさらに幸せになってもらえるところがいいなと思ったんです。

訪れた人が、自分のやりたいことを見つけられるカフェを作りたい。
——ラテアートを勉強しはじめた頃から「いつかは自分のお店を持ちたい」と考えていたんですか?
長坂さん:そうですね。ラテアートにぞっこんになったときから「何かしら自分でやりたい」という考えになっていて。私がやりたい仕事をやっているその場をお客様と共有することで、お客様もやりたいことを見つけられたり、一歩を踏み出せたりするようなカフェを作りたいと思いました。
——そう思うようになったのには、何かきっかけが?
長坂さん:私も自分のやりたいことを見つけられたのが、社会人になってから何年か経った頃だったので、時間はかかったけど、その道を見つけられたからこそ今があると思っているんです。だからお客様にも、何年かかってでも自分のやりたいことを見つけてほしいんですよね。

——「SEIKŌUKI」という店名には、どんな思いが込められているんですか?
長坂さん:「SEIKŌUKI」というのは「晴好雨奇」と書く四字熟語で、「晴れの日も雨の日も、どちらも素晴らしい」という意味なんです。そういうふうに「この場所はどんなときでもお客様をお迎えします」というコンセプトです。自分の中では「人生を見つける旅」というサブタイトルもつけています。
——素敵な意味が込められているんですね。今のお店にも「お客さんに自分のやりたいことを見つけて欲しい」という思いは反映されているんでしょうか。
長坂さん:今は「本棚貸し」といって、希望する方に店内にある本棚の一棚をお貸しして、自分を表現するための場として使ってもらっています。昔から壁一面を使ってインプット、アウトプットの場にしたいと考えていたんです。だから初めてこの場所を見たとき、既に壁一面に本棚があったので、自分のやりたいこととマッチするなって。今後は本棚貸しをもっと広めていきたいのと、棚を見たお客様がメッセージを書けるようにして、本棚のオーナーがまたここに来たときにそのメッセージを見られるようにできたらいいなって思っています。

広い店内でくつろぎながら楽しむ、ラテアートとチーズバターサンド。
——メニューのことも教えてください。やっぱりおすすめはラテアートを楽しめるカフェラテですか?
長坂さん:そうですね。ラテアートからはじめたお店なので、コーヒーはエスプレッソ系だけなんです。だからコーヒーはエスプレッソで出したアメリカーノ。だけどコーヒーが飲めない方もいらっしゃると思うので、そういう方には自家製シロップで作ったウメやシソのドリンクがおすすめです。だから無理にコーヒーを飲まなくても大丈夫ですし、ここに来てくれる人を大事にしたいと思っています。
——そう言ってもらえると、コーヒーが苦手な人でも安心してお店に行けますね。フードはどんなものが?
長坂さん:店舗をオープンしてから「ベーグルプレート」もはじめたんですけど、それまでは「チーズバターサンド」の一本でやってきました。最初は、コーヒーに合う、テイクアウトできる、見た目がかわいい、いろんな種類の味で作れる、という条件のものを考えていて。「チーズってみんなが惹かれるよな」っていうところから考えて、そこに私の好きなバターサンドを合わせちゃおうと思いついたんです。そうして生まれたのがチーズバターサンドです。
——長坂さんオリジナルのスイーツなわけですね。挟んでいるクリームやクッキーにもこだわりが?
長坂さん:クリームチーズの味が強すぎるものにはしたくなかったので、いろんなチーズを配合して、バタークリームとのバランスを整えながら作りました。クリームを挟むクッキーも、最近は小麦アレルギーの方が多いですし、米粉のクッキーにしています。

——チーズバターサンドの味の種類は、どんなものがあるんでしょう?
長坂さん:定番で置いているのが「プレーン」と「コーヒーレーズン」。それに加えて、季節ものとか、私が食べたいと思ったものを期間限定で置いています(笑)。今あるのは「ココナッツ&パイン」と「抹茶ホワイトチョコ」、それと「トマト&バジル」です。
——「トマト&バジル」、どんな味なのかかなり気になります……。
長坂さん:皆さんから「これはしょっぱいの?」って聞かれるんですけど、しょっぱくはないんです(笑)。チーズバターサンドの甘みに、ドライトマトとバジルが加わるので、カプレーゼが好きな方はハマる味だと思いますよ。去年のこの時期は「えだまめペッパー」を出したんですけど、お客様から「今年も作らないのか」ってリクエストをいただいたので、今準備しているところです。

——それにしても広い店内ですよね。この席数をひとりでまわすのって大変じゃないですか?
長坂さん:お客様からもよく「広いけど大丈夫?」と言われるんですけど、店内が広いぶん皆さんくつろいでいってくださるし、市外からいらっしゃる方が多い中で、席がないということもなく、ゆっくりしていっていただけることが嬉しいんです。それに大きいテーブルだと相席するお客様が多いので、お客様同士の会話が生まれるのが面白くて。そういうのがどんどん広がっていけばいいなと思います。
——この場所をきっかけに新しい出会いが増えていくのは嬉しいですね。
長坂さん:この場所はもともとシェアスペースで、昔はDJのイベントとかがよく開かれていたらしいんです。だからもっとイベントが増えていったらいいなと思いますし、私もそういう打ち出しをしていきながら、本棚はもちろん、この場所で人が交わって、インプット、アウトプットできる場になっていけばいいなと思います。

SEIKŌUKI
三条市神明町3-7 SHOO内
Advertisement
関連記事
カフェ
車屋さんがはじめた「COFFEE GARAGE CONTEMPORARY」。
2023.11.17
カフェ
上越市の「淡雪coffee」で心がほどける時間を、コーヒーとともに。
2025.07.21
カフェ, 食べる
原風景の中でティータイム。関川村の山あいにある古民家カフェ「元麹屋」。
2020.06.20
カフェ
日本最古級の映画館の隣にあるカフェ「世界ノトナリ」。
2021.10.18
カフェ
住宅街の一角の、ほっとできる場所。東区の「THE 3RD CAFE」。
2025.10.30
カフェ
スタバに憧れたバリスタが開いたカフェ「GOOD LUCK COFFEE」。
2019.12.07
新しい記事
その他
誰かに使ってもらえる和紙を作る。
栃尾にある「サトウ工房」の佐藤さん
2026.03.30
カルチャー
瞽女唄を唄いつなぐ。
「越後瞽女唄・才蔵ズ」
2026.03.29
食べる
人気インフルエンサーがはじめた
新潟を紹介する店「岩室茶寮 さとり」
2026.03.28
食べる
からだを温め、こころをほどく。
「カイロと珈琲のお店 accos」
2026.03.27
Things写真館
[Things写真館]maimaiCamera photographer松田舞 #03
PR | 2026.03.27
食べる
規格外野菜をメインに提供する
移動販売の八百屋さん「野菜バッカ」
2026.03.26


