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日替わり6種類のジェラートが並ぶ、白山浦の「Gelateria nicoco」。

3年前まで西堀で営業し、昨年の秋に白山浦に移転リニューアルした「Gelateria nicoco」。季節の果物を生かしたジェラートが人気で、定番からちょっと変わり種のフレーバーまで、店頭には常時6種類が並んでいます。今回は店長を務める斎藤さんに、いろいろとお話を聞いてきました。

 

Gelateria nicoco

斎藤 奈月 Natsuki Saito

1997年新潟市生まれ。製菓の学校を卒業後、スイーツ店で経験を積む。2019年に「Gelateria nicoco」で働きはじめ、現在は店長を務める。

 

西堀から白山浦へ。待望のリニューアル。

――お店は少し前まで別の場所で営業していたそうですね。

斎藤さん:2022年までは西堀にお店があって、2024年の秋に白山浦にリニューアルオープンしました。ほんとうはすぐに再オープンする予定だったんですけど、少し時間がかかっちゃいました。

 

――斎藤さんが「nicoco」さんで働きはじめたきっかけは?

斎藤さん:私、製菓学校を卒業してからスイーツを作る仕事をしていたんですけど、その頃からジェラート作りに興味があったんです。ケーキやパン作りは学校や職場で学んできたんですけど、ジェラートはまったくの未経験で。「どうやって作るんだろう」って、ずっと気になっていました。そんなとき、「nicoco」の求人を見つけたんです。

 

 

――もしかして、斎藤さんは製造もされていらっしゃるんですか?

斎藤さん:はい、接客もしますし、製造もします。スタッフは少人数なので、「なんでもみんなでやろう」っていう雰囲気なんです。

 

――他のスイーツとジェラートでは、どんなところに違いがありますか?

斎藤さん:レシピのレパートリーがとても多くて、びっくりしました。確か「200種類くらいある」と聞いたことがあって。西堀の店舗にいた頃、「ぜんぶ覚えられるかな」って青ざめました(笑)

 

――そんなに多いんですか。

斎藤さん:通年販売する定番フレーバーに、季節のフルーツを使ったジェラートなど、いくつも種類があるんです。それに「nicoco」に並べるジェラート以外に、他のお店に卸す専用のレシピもあります。実は、新店舗に移ってしばらくの間、他店舗さんに卸す分の製造だけはしていたんです。お客さまの中には「『nicoco』が白山浦に移ったみたいだけど、なかなかオープンしないな」と不思議に思われていた方もいらっしゃったみたい。

 

行くたびに変わる、6種類のフレーバー。

――久しぶりの店舗営業は、どうでしたか?

斎藤さん:オープン初日、ものすごく緊張しちゃって。「ちゃんとお客さまの前でジェラートを盛れるかな」って心配ばかりしていました。それくらいお店に立つということは、心構えがぜんぜん違うんですよね。心臓はバクバクでしたが、直接皆さんの声を聞くことができて、とても嬉しかったです。

 

――実店舗の醍醐味ですね。

斎藤さん:営業が再開してからは、「どんな味を並べようかな」って考える時間が増えました。材料の産地にしばられず、そのときに美味しい素材を生かすのが「nicoco」の味だと思っています。

 

 

――店舗には、たくさんのレパートリーの中から6種類が並んでいるんですよね。

斎藤さん:数ある中で、どれにするかを決める楽しさと難しさがあります。どの世代の方にも喜んでいただきたいので、大人向けのフレーバーだけにならないように、バランスを気にしながら6種類を選んでいます。残量が少なくなったら「次はどの味を作ろうかな」「この間作ったばかりの味じゃない方がいいな」って、ひとりでブツブツ言っています(笑)

 

――この記事は9月上旬に掲載予定なんですが、その頃のおすすめはなんでしょう?

斎藤さん:9月って、いちばん難しい時期なんですよね。少しずつ秋めいてきてはいるけど、まだまだ暑くて。希望としては、秋らしくイチジクのジェラートを作りたいと思っていますけど、どうでしょうかね。農家さんの生産具合にもよりますし。涼しくなっていくでしょうから、そうなると欲しくなる濃厚な味のジェラートを増やしたいですね。

 

今日のおすすめは、ぜひ店長へ聞いてみて。

――「nicoco」さんのジェラートの特徴は?

斎藤さん:お客さまからは「もうひとつおかわりできちゃいそう」と言っていただくことあります。それくらい、くどさが残らないジェラートだと思います。保存料などの使用は最低限にとどめて、できるだけ素材の味を引き出すようにしています。ダイレクトに果物の味を楽しめるように、皮と種以外はなるべく使うようにしていますし、ものによっては皮ごと使う場合もあるんですよ。

 

 

――材料ごとに作るコツがあるんでしょうね。

斎藤さん:イタリアのスイーツ「カッサータ」のジェラートはちょっと手間がかかるから、みんな一度は「大変だ」と感じたと思います。あとはスイカも種がある分、他の果物よりもちょっと時間がかかるかな。冬場が旬のルレクチェは、変色する前に手早く作業するようにしています。

 

――特におすすめのフレーバーはありますか?

斎藤さん:う~ん、日によって並ぶジェラートが違うので、なんて答えたらいいんだろう……。そうだ、「今日は何がいいかな」って、ぜひスタッフに声をかけていただきたいです。久しぶりに登場したもの、最近人気の味など、その日のメニューの中でおすすめをお伝えしますので。

 

 

Gelateria nicoco

新潟市中央区白山浦1-236-9 大幸ビル1F

営業時間 11:00~17:30(L.O.17:00)

定休日 火曜・水曜

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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