そろそろ家づくりをはじめたいと思っている方のために、Things編集部が家づくりのプロである「セキスイハイム」のスタッフさんにお話をうかがう連載企画「住宅のプロに教わる、ゼロからはじめる家づくり」。
「家を建てるときってどうしたらいいの?」「展示場ってどういうポイントをチェックしたらいいの?」「家ってどのくらいの期間で建つの?」などなど、夢のマイホームを建てるための、大事なポイントからちょっとした疑問まで、いろんなことを超初心者目線でお聞きしてきます。第7回は「やっぱり気になる耐震構造。地震に強い家って?」と題して、セキスイハイムならではの耐震について、いろいろご紹介します!
セキスイハイム信越株式会社 新潟支店
石澤 辰次 Tatsuji Ishizawa
家づくりのしっかりとした知識を持ちながら、コミュニケーションを大切に、ヒトとヒトの信頼関係に重点を置いた入社4年目の営業マンは、自宅では洗濯当番らしい。そんなギャップも魅力のひとつ。
――今日は耐震構造について、いろいろとお話を聞かせてください。地震に強い家って、どんな家ですか?
石澤さん:簡単に言えば、「どの程度の大きな揺れに耐えられるか」が一番のポイントになってくると思います。「ガル」という単位を知っていますか? 地震に関する分野でよく用いられる単位で、揺れの速さを表します。「どの程度のガルに耐えられるのか」というのは、地震に強い家を考える上でひとつの基準となります。
――ガル…聞き慣れない単位です。具体的にどんな数字で表現されるのか、例を教えてください。
石澤さん:近年で最も大きな揺れだった東日本大震災は2,933ガル、2007年に発生した新潟県中越沖地震は1,019ガルです(出典:気象庁ホームページ 強揺観測データ)。ここでクイズを出してもいいですか? 地震に耐えると言われる「建築基準法」「長期優良住宅」「品確法の最高等級」、それぞれをクリアするためには何ガルに耐えられないといけないと思いますか?
――ん~まったく想像ができませんね。新潟県中越沖地震の大きさを考えると、1,500ガルくらいですか?
石澤さん:残念、ハズレです(笑)。正解は「建築基準法」400ガル、「長期優良住宅」500ガル、「品確法の最高等級」600ガルです。
――え、そんなもんでクリアできちゃうんですか。
石澤さん:思ったよりも数値は低いですよね。「建築基準法」を例に挙げると、規定されている耐震性能は「1度は遭遇することを考慮すべき極めて稀に発生する地震動に対して倒壊・崩壊するおそれのないこと」と記載されています。つまり、1度目の地震に耐えられて、倒壊・崩壊しなければ、これらの基準をクリアしたことになるんです。ちょっと不安ですよね。
――熊本地震って震度7の揺れが2回もありましたよね? うーん、不安ですね。ちなみにセキスイハイムさんの住宅って、何ガルに耐えられるんですか?
石澤さん:セキスイハイムの住宅は、「建築基準法」「長期優良住宅」「品確法の最高等級」のそれぞれの基準をもちろんクリアしています。実験の数値で言えば、最大加振による計測結果は2,112ガルでした。ただ、この数値は、実験できる限界数値でしたので、実際はこの数値を超える強さに対応していると考えられます。
――それは頼もしいです。とても大きな揺れに耐えられるのは数値から分かりました。ところで、どうしてそんな大きな揺れに耐えられるんでしょうか。仕組みのヒミツを教えてください。
石澤さん:ポイントは、地震エネルギーを吸収する「ラーメン構造」です。この構造は柱と梁を剛接合(一体化)させた構造で、高層ビルにも採用されています。セキスイハイムでは、上下左右のユニット同士を連結し、構造体を一体化することで鉄骨、ボルトを通して衝撃を分散させているんです。1点に大きな力が加わらないから、歪みやねじれなどが発生しにくく、より大きな力に耐えられるんです。
――高層ビルに採用されているなんて、すごいですね
石澤さん:工場生産ならではの溶接にも注目してください。一般的な鉄骨軸組住宅などの人力によるボルト締めとは異なって、大きなマシーンでとても大きな力を加えて溶接します。「スポット溶接」といって、柱に溶接された金具(ジョイントピース)と梁を一体化させています。それによって建物の強度が高まるんですね。それと、実は基礎も大切なポイントなんです。
――やっぱり工場生産で大きなマシーンを使っていると違いますね。基礎も大切というのは、どういうことですか?
石澤さん:基礎は大きく分けて、建物を線で支える「布基礎」と、面で支える「ベタ基礎」の2種類があって、セキスイハイムでは「ベタ基礎」を標準採用しています。面で支えることで重量や衝撃が分散されて建物をしっかりと支えることができる上、さらに不同沈下や液状化を起こしやすい土地でも被害を軽減する効果が期待できるんです。
――なるほど、基礎も大切なんですね。セキスイハイムさんならではの耐震について、もっと知りたい!ってときばどうしたらいいですか?
石澤さん:「どうやって構造体が作られているの?」「本当に衝撃に耐えられるの?」と思われた方は、随時開催している工場見学会にいらしてください。家づくりの大半を工場で生産するセキスイハイムの「生産ライン見学」はもちろん、高さ5mからユニットを落下させる実験など、セキスイハイムの強さをしっかりと実感していただけます。また、「セキスイハイム燕三条展示場」に隣接された「ハイムギャラリーパーク新潟(※見学無料、要予約)」では、構造体をはじめとした家づくりを楽しむ学ぶことができますよ。VR体験で工場の内部も見れちゃいますので、ぜひお越しください。
4月にオープンした「セキスイハイム燕三条展示場」では、10月20日(日)に、「ワクワクするような本が読みたい」「笑顔になれる本が読みたい」といった、希望を叶えてくれる古本屋さん「古本詩人ゆよん堂」さんが来展。先着50名様に、オススメの1冊をプレゼント。読書の秋だからこそ、お気に入りの1冊と出会うチャンスです。ぜひ、ご来場ください。
開催時間|2019年10月20日(日) 10:00~17:00
開催場所|セキスイハイム燕三条展示場
お問い合わせ:0256-61-1300(燕三条展示場)
風格に満ちた存在感とモダンで個性あふれるシルエットの「パルフェN」。
商品カテゴリー/鉄骨系積雪地向け住宅
商品名/パルフェN
設備・仕様/太陽光発電、蓄電池、スマートハイムナビ、快適エアリー、タイル外壁
住所/〒950-0017 新潟県新潟市東区新松崎1-3-33(UXハウジングステーション)
時代に左右されないスタイルと、歳月を経ても変わらない住み心地「グランツーユーV」。
商品カテゴリー/積雪地向け住宅
商品名/グランツーユーV
設備・仕様/太陽光発電、スマートハイムナビ、空気工房、タイル外壁、ボウウィンドウ
住所/〒950-1101 新潟県新潟市西区山田89(TeNY住まいるプラザ)
2×6ユニット工法、セキスイハイムの木の家「グランツーユー」。
商品カテゴリー/木質系積雪地向け住宅
商品名/グランツーユー
設備・仕様/太陽光発電、空気工房、タイル外壁(1F)、ボウウィンドウ
住所/〒950-0923 新潟県新潟市中央区姥ヶ山字大日南田115(日報+BSN住まいの広場新潟南)
モダンで個性あふれるシルエット、最新のスマートハイム仕様の「パルフェN」。
商品カテゴリー/鉄骨系積雪地向け住宅
商品名/パルフェN
設備・仕様/太陽光発電、蓄電池、スマートハイムナビ、快適エアリー、タイル外壁
住所/〒940-2108 新潟県長岡市千秋1-103(日報+BSN住まいの広場長岡)
白を基調とした外観やインテリアが、明るくモダンな住空間を実現する「パルフェN」。
商品カテゴリー/鉄骨系積雪地向け住宅
商品名/パルフェN
設備・仕様/太陽光発電、スマートハイムナビ、快適エアリー、タイル外壁
住所/〒942-0052 新潟県上越市大字上源入大城153-20(日報+BSN住まいの広場上越)
セキスイハイム信越株式会社 新潟支店
新潟県新潟市中央区上所中2-2-10
025-281-8169