家は、ただの「住む場所」ではなく、そこに暮らす人の価値観や生き方が映し出される場所。どんな家にも、住む人ならではのこだわりやストーリーが詰まっています。シリーズ『イエとヒト。』では、新潟で暮らす人々の「家」と「暮らし」にフォーカス。その空間にはどんな想いが込められているのか、どんなふうに過ごしているのかをご紹介していきます。
第2回は、新潟市秋葉区で暮らすご夫婦。2023年に家を建て、新たな生活をスタートさせました。田園風景を見渡せる大きな窓のあるこのお家で、いったいどんな暮らしをしているのでしょうか。
だいきさんファミリー
だいきさん、ちあきさん、ロイくん
バスケ好きでDIYが得意なだいきさんと、猫好きのちあきさん、1歳を迎えたペットのロイくんと暮らす。2023年に「全建」で家づくりを行い、もうすぐ家族がひとり増える予定。
企画/プロデュース・北澤凌|Ryo Kitazawa
イラスト・桐生桃子|Momoko Kiryu
――玄関に飾られていたバスケのユニフォームが印象的でした。試合観戦もよく行かれるんですか?
だいきさん:最近はあんまり行けていないんですけど、ウィンターカップとかストリートバスケの試合とかも好きで、昔はよく観戦に出かけていました。普段着るTシャツやソックスなんかも好きなバスケチームのものが多いですね。
――かなりのバスケ好きですね。学生時代もプレーされていたんですか?
だいきさん:部活はずっとバトミントンをやっていましたね(笑)。バスケはプレーをするよりも、試合を観て楽しむのが好きなんです。『スラムダンク』に出会ってからどハマりしちゃって。
――僕も大好きです!さきほど部屋に入ったときに小さなフィギュアを見かけました。
だいきさん:本当は漫画もTVの横に置いてあったんですけど、妻から片づけるよう注意を受けてしまって…。
ちあきさん:もうすぐ赤ちゃんが生まれるので少しでもスペースを作ってあげたくて(笑)
――そうだったんですね(笑)。玄関にあった靴棚だけ違う木材が使われていましたけど、なにか理由があるんでしょうか?
だいきさん:「OSB合板」という木材を使っていて、ビスを打ったり、傷ができたりしても目立ちにくいという特徴があるんです。「全建」のオープンハウスにあったシューズクロークで見かけて、「うちもこれにしてください!」って迷わずお願いをしました。
――ちなみに、「全建」さんにお願いしたいと思ったいちばんの決め手って何でしたか?
だいきさん:オープンハウスのときに見た、木のバランス感と、担当してくれた渡辺さんのセンスですね。
――具体的にはどんなところでしょうか?
だいきさん:家を建てることを決めた当初は、漠然と木材を使った家を想像していたんです。でも、「ログハウスっぽくなり過ぎるのはいやだな~」と思っていたんですね。それからいくつかのオープンハウスを回っていたとき「全建」に出会って。木目を全面に出さず、さりげなく溶け込ませている程よさがドンピシャでした。
――想像していた、ちょうどいい木の家に出会えた感覚があったんですね。こちらのお家に関しては、渡辺さんからどんな提案があったんでしょうか?
だいきさん:家の前が一面田んぼになっているんですけど、その景色を一望できるように「2階に大きな窓をつけませんか?」と提案をしてもらいました。田植えの時期は水が張っていてすごく綺麗なんですよね。
ちあきさん:あとは、生活のしやすさを考えて、玄関からバスルーム、キッチンまでをスムーズにつなぐ間取りを提案してもらいました。どのアイディアも私たちにすごく合っていて、ほとんど迷わず取り入れたと思います。
――ウッドデッキもあるみたいですが、そちらも渡辺さんから?
だいきさん:それは私からです。もともとキャンプが好きなので、もし家でもできるようなスペースがあったらカッコいいだろうなと思って。
――使い心地はいかがですか?
だいきさん:かなりいいです。あと、DIYでいろいろつくるのも好きなので、作業できる場所ができて助かっています。
ちあきさん:実際に暮らしてみて実感したんですけど、ウッドデッキがあると空間に奥行きが出て、リビングも広く見えるんですよね。
――ちなみに、だいきさんはDIYでどんなものを作るんですか?
だいきさん:家を建てたときに出た廃材を使って、ベンチとか玄関に敷くすのことかをつくりました。他にはロイ(飼っている猫)のキャットタワーも自作ですね。
ちあきさん:夫は最初ペットを飼うことに乗り気じゃなかったんですけど、いまでは私よりも可愛がっていて(笑)。最近もロイのためにいろいろつくっていたみたいです。
――そもそも、おふたりがお家を建てようと思ったきっかけってなんでした?
だいきさん:アパートって、大体が2年に1度の更新じゃないですか。だから話し合って「次の更新がくる前に家を建てよう」と決めていたんです。隣の家が実家なんですけど、土地を分譲してもらって家づくりをはじめていきました。
――担当の渡辺さんとのやりとりで、なにか印象に残っているエピソードとかってありますか?
だいきさん:エピソードというわけじゃないんですが、渡辺さんはなんでも話しやすかったし、いつも打ち合わせの内容を的確にまとめてくれました。おかげで混乱することもなくて、スムーズに家づくりができました。
ちあきさん:他に相談させてもらった工務店もあったんですけど、そこは1回の打ち合わせで4時間もかかるところで…。行くたびに長いから、毎回ふたりともぐったりしちゃって、「今日なにを話したのか覚えていないよね……」みたいなこともありました。その点、渡辺さんはいつも時間を決めてくれていたので、やり取りもしやすかったです。
――お家を建ててから、なにか変化したことってありますか?
だいきさん:祖母が畑から採れた野菜を持ってよく遊びにきてくれるようになりましたね。家を建ててから、家族との時間も増えた気がします。
ちあきさん:もともとアウトドア派なので頻繁に出かけていたんですけど、いまはここが快適すぎて、家にいる時間がすごく増えました。
――もうすぐご家族が増えるとのことでしたが、これからどんなふうにこのお家で暮らしていきたいですか?
だいきさん:2階に10畳くらいの部屋があるんですけど、これから生まれてくる子供のために使ってあげたいなと思っているんです。小さいうちはみんなで川の字で寝たりして、大きくなったら少しずつ子供部屋をつくっていきたいなって。
ちあきさん:赤ちゃんが生まれて、またこの家がどう変わっていくのか、それも含めて、暮らしを楽しんでいけたらと思っています。
私たちzenkenは「好き」と「暮らし」をつなぐ住まいづくりをご提案しています。
私たちが大切にしているのは「その人らしい暮らし」。お施主さまの趣味やライフスタイル、こだわりを丁寧に聞き取り、その暮らしの楽しみ方をカタチにします。近年では、愛犬や愛猫と心地よく暮らせる家づくりにも力を入れて取り組んでいます。
「もっと自分たちらしい家にしたい」「家族とのびのび暮らしたい」そんな思いをお聞かせください。
Q. 今回の家づくりのポイントについて教えてください。
A. 隣のご実家とのつながりや、趣味を楽しむご夫婦の暮らしを考えてプランに配慮しました。ご実家から直接アクセスできる勝手口や、リビングと一体感のあるデッキ、使いやすい家事動線を設けました。景色の美しい土地を活かし、2階の階段ホールには大きなピクチャーウィンドウを設け、毎朝、四季の移ろいを感じられる場所にしました。 ご実家の畑から野菜をもらい、朝は景色を眺めながら「おはよう」の声が行き交ったり、休日にはデッキでおうちキャンプしたり。そんな日常を思い描きながら計画しています。
Q. 施主様との思い出のエピソードはありますか?
A. とっても仲良しなご夫婦で、初回のお打合せから明るく和やかな雰囲気でお話が進みました。何度も打合せを重ねながら、一緒に理想の暮らしをカタチにしていく過程は、私にとっても本当に楽しくて思い出深いです。キャンプやDIYなど多趣味なご主人とのお話や、ご夫婦での旅のエピソードなど、毎回のお話がどれも楽しくて、つい話し込んでしまうこともありました。 おふたりの仲の良さや、暮らしを楽しむ気持ちがとても伝わってきて、そんなおふたりらしさが住まいのあちこちに自然と表れているように感じています。(渡辺より)
株式会社 全建
新潟県新潟市中央区出来島1-11-20
025-285-0651