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オーナーがシェフにも挑戦。古町から北区へ移転した「Amber」。

豊栄駅近く、飲食店が並ぶエリアに昨年オープンした「Amber(アンバー)」。古町にあったダイニングバー「お肴バル Amber」のオーナーが、地元の北区ではじめたお店です。かつてはシェフを雇っていたそうですが、移転後はオーナーの川島さん自ら料理に挑戦し、平日は厨房とホールをひとりで切り盛りしているそう。今回は料理に夢中の川島さんにいろいろとお話を聞いてきました。

 

Amber

川島 圭太 Keita Kawashima

1987年新潟市北区生まれ。工場勤務を経て、古町と駅南のショットバーやダイニングバーで働く。30歳で独立し、古町に「お肴バル Amber」をオープン。2022年4月、北区に移転し「Amber」をはじめる。

 

ゆっくりと時間の流れる、こじんまりとしたお店にするため北区に移転。

——川島さんはずっと飲食のお仕事をされてきたんですか?

川島さん:工業系の専門学校に進学したんですけど、すぐにやめてしまいまして。その後は地元の工場に勤めて、飲食の仕事をしたかったのでそこも1年で退職しました。それから古町や駅南のショットバー、ダイニングバーなど何店舗かで働かせてもらって、30歳のときに独立したんです。

 

——このお仕事に興味を持ったきっかけはなんでしょう?

川島さん:若い頃に「高橋歩」さんの本にすごく共感しまして。友達とわきあいあいと仕事をすることに憧れていました。それで19歳で工場を辞めたんですけど、次の職のあてもなく。退職したその日に古町のバーに飛び込んで事情を話したら、お店のマスターが「やる気があるのなら勤め先を紹介してやる」と言ってくれて、その流れで古町のショットバーで働きはじめたんです。

 

 

——ずっと「やりたい」と思っていた飲食のお仕事はどうでしたか?

川島さん:友達と一緒に働くことは叶いませんでしたけど、自分がしたことに素早く、ダイレクトにリアクションがくることにやりがいを感じましたね。工場勤務の頃はリアクションらしいものというとクレームばかりでしたから、余計にそう感じたんだと思います。

 

——独立されてから最初のお店は、古町の「お肴バル Amber」でしたよね。北区に移転されたのはどうしてですか?

川島さん:古町のお店で雇っていたシェフが辞めることになって、僕ももう少しこじんまりした場所で営業したい気持ちがあったので、地元の北区に移ることにしたんです。前の店舗はエリア的に同業のお客さまが多くて、決まった時間までにお料理を出し切らないといけなかったんですけど、ここはそういったことがないので比較的のんびりやっています。

 

新店舗ではシェフにも挑戦。今ある環境で精一杯の工夫をする。

——お料理は川島さんが作っていらっしゃるんですか?

川島さん:北区に移ってからは僕が作っています。以前は家でたまにパスタを作るくらいでしたけど(笑)。2年前の10月に古町のお店を閉めて、翌月から友人とDIYで今の建物の解体と改装をして、4月に「Amber」をオープンしました。準備期間に料理の特訓をしてメニューの構成を決めていった感じですね。

 

——じゃあ料理人さんとして本格的にスタートしたばかりなんですね。それなのにこんなに美味しそうなご飯が作れるなんてうらやましい……。

川島さん:まだまだ料理の腕は磨き途中なので、そんなふうに言われると恐縮しちゃいます。でも料理をシェフに任せていたときと今とではけっこう違いを感じますね。以前は僕の思いが作り手さんに「100%伝わっている」と思えないこともありました。料理人さんだって自分のやりたいことがあるでしょうし、だから仕方がないんですけど、その「ちょっとしたズレがない」っていうのは気持ちの面で楽に感じます。

 

 

——でも毎日大変では?

川島さん:平日はワンオペですからね(笑)。でも日々面白さを感じますよ。充実した機材が揃っているわけではないので、ハンバーグは焼き色をつけてからトースターで火を通すことにしています。そんなふうに今の環境で最大限の美味しさを引き出す工夫を考えるのが楽しいです。

 

——野暮な質問ですが、経営とシェフのどちらが面白いですか?

川島さん:どっちもどっちかな。料理を作るようになって、「美味しいものと人気が出るものは違うのかもしれない」と思うようになりました。手間暇かけて仕込んだ自家製のレモンサワーよりも、市販のレモンサワーを好まれる方もいらっしゃいますし。「自己満足にならないようにどう折り合いをつけるか」が肝だと思います。

 

家族で来れる「ファミレス」を目指して、オムライス特訓中!

——どんなお店を理想としているんですか?

川島さん:「ファミレス」を作りたかったんですよね。家族で気兼ねなく来てもらえるお店です。ファミレスなら、みんなが大好きなオムライスがメニューにあったらいいなと思って、ただ今試作中です。

 

——メニューについても教えてください。

川島さん:ランチメニューはイタリアンで、前菜とサラダがセットになったパスタランチと前菜とパスタがセットになっている「Amberランチ」。夜は洋食居酒屋みたいなメニューを揃えています。たまにInstagramで「あのメニューありますか?」ってリクエストが来たりして。「ご要望があれば何でもやります」という気持ちなので、気軽にリクエストしてもらいたいですね。

 

——川島さんのいちばんのオススメメニューは?

川島さん:地元の「島見甘豚」を使ったハンバーグです。自家製のオニオンソースを添えています。食べ応えがある肉々しい一品なので、ぜひ召し上がっていただきたいです。燻製した醤油やマヨネーズなどを使っているので、「この辺りだと食べられない味」と言ってもらえることもあります。

 

——スイーツもとっても美味しそう!

川島さん:イタリアンといえばスイーツが充実していますからね。これからもっとスイーツメニューも増やしていきたいと思っています。抹茶のテリーヌショコラは人気があるんです。

 

 

——もうすぐオープン1周年ですね。

川島さん:徐々に常連さんが増えてきてくれて嬉しいですね。でもまだ皆さんがどんな味が好みなのか迷うこともあるんです。島見の実家は甘じょっぱい味が好きなので、地元の方もそういう味を好まれるんじゃないかな、って実家の味に寄せてみたりしています。

 

——お客さんにお料理の感想を聞いたりしないんですか?

川島さん:お聞きするよりも食べているペースや表情で手応えを感じるんです。美味しいとうなずいてもらえるんですよね。それを見ると「よしっ!」って思います。

 

——さて最後に、これからどんなお店にしたいか教えてください。

川島さん:家族で来てくれたお子さんが大きくなって、今度は子どもを連れて来るようになるまで続けていけたらいいなと思っています。でも僕の友達もそれほど地元に残っていないですからね。うちに来てくれるお子さんたちがずっとこの辺りにいてくれるという願望を込めて、そんな希望を持っています。

 

 

 

Amber

新潟市北区白新町2-10-33

025-250-0399

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。

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