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アレルギーや食事制限の相談に乗ってくれるお惣菜屋さん「あり潟家」。

アレルギーや糖尿病、透析治療といった健康上の理由で、食べられないものがある人って多いんじゃないでしょうか。今回紹介するのは、そんな方々の心強い味方になってくれるお惣菜と米粉スイーツのお店「あり潟家」です。茨城から新潟にやってきた店主の大内さんは、赤十字病院で様々な患者さんの食事を作ってきた経験の持ち主。風が心地いいイートインテラスで色々なお話を聞きました。

 

 

あり潟家

大内 寿明 Toshiaki Ouchi

1967年茨城県生まれ。地元の大学で経営学を学び、金融業を5年経験。その後、水戸赤十字病院栄養課に25年間勤務。2020年に新潟へ移住し、2021年7月より「あり潟家」をオープン。新潟市アグリパークで「食品加工講座」の講師も務めている。

 

店主は特別治療食やアレルギー食の専門家。

——大内さんは茨城から移住して来られたそうですけど、新潟に来る前は病院に勤めていたんですよね。

大内さん:はい。茨城にいたときは「水戸赤十字病院」の栄養課で特別治療食やアレルギー食を担当していました。

 

——具体的に言うと、それってどんな食事のことなんでしょうか。

大内さん:胃の手術を受けられた患者さんのための術後食とか、糖尿病の患者さんのためにカロリー計算をした食事とか、食物アレルギーをお持ちの患者さんのための食事とかを作っていました。

 

 

——それぞれの患者さんの身体のことをいろいろ考えなければならないんですよね。めっちゃ難しそう。

大内さん:制限のあるなかで作る料理は難しかったんですけど、やり甲斐もありましたね。おかげで、今、お店に来られるお客様の相談にちゃんと対応することができるんです。

 

——そういう相談ができるお店ってなかなかないですよね。例えばどんな相談に対応できるんですか?

大内さん:例えば、大豆アレルギーの方には醤油が使えませんので代わりに塩で代用します。乳製品アレルギーの方には牛乳の代わりに豆乳を使ったりします。また大腸炎の方には砂糖の代わりに甜菜糖やきび糖を使ったり、透析を受けている方はカリウムが摂れませんので、生ではなくて缶詰のフルーツで我慢してもらったりしますね。

 

——それって、知識がないとできないことですよね。「あり潟家」さんの料理やお菓子にも、そうした知識は生かされているんでしょうか。

大内さん:もちろんです。地域の皆さんが健康的な生活を送れるよう、お手伝いをしたいと思っています。

 

移住した新潟で、惣菜とスイーツのお店をオープン。

——大内さんが、新潟でお店をはじめることになったのはどうしてなんですか?

大内さん:長男が競輪選手を目指していまして、「日本競輪選手養成所」の試験のために練習環境の整った「弥彦競輪場」でトレーニングしているんですよ。私も「いつかは飲食店を経営してみたい」という夢を持っていたので、それなら家族で新潟に移住して飲食店をはじめてみようと思いました。息子の夢に付き合うかたちで、自分の夢も追いはじめたってわけです(笑)

 

 

——お〜、親子で夢を。素敵ですね。新潟に来てみて、茨城との違いは感じましたか?

大内さん:やはり農業王国だなということは感じました。農業に携わっている人が多いし、農産物の上に人々の暮らしが成り立っているような印象を受けましたね。あと魚介類の種類が違うんですよ。あっちは太平洋側なので冬でもマグロやカツオを食べるんですけど、こっちではブリ、タラ、サケなんですよね。

 

——食文化ってやっぱり違うんですね。ところで、「あり潟家」さんのおすすめメニューがあったら教えてもらえますか。

大内さん:イチ押しは「豚バラ軟骨煮」です。こっちに来たばかりの頃、お店をはじめるためにスーパーを回って食材のリサーチをしたんです。そのなかで見つけたのが「越後もち豚」の豚バラ軟骨でした。「越後もち豚」は他の豚肉と違って、下処理の段階でもまったく臭みがなかったんですよ。「これだ!」と思いましたね。早速、器材の揃っている「新潟市アグリパーク」の食品支援センターをお借りして、半年ほど試行錯誤を重ねて完成したんです。プルプルした柔らかさを大切にしたいんですけど、あまり柔らかくなり過ぎないよう食感には気をつけています。ちょっとした加減だったり、煮込む時間が2分違うだけで、食感が変わってしまうんです。

 

 

——「軟骨」と聞いてコリコリしているものを想像したんですけど、柔らかくてコラーゲンたっぷりなんですね(笑)。他にはどんなおすすめが?

大内さん:米粉100パーセントの「米粉ケーキ」です。食物アレルギーのなかでも、小麦アレルギーの比率って特に高いんですよ。だから小麦粉は一切使わず、ついでに牛乳や生クリームも使わずに、米粉と卵だけでケーキを作ったんです。

 

 

——米粉のケーキってパサパサしているイメージがあるんですけど……。

大内さん:うちの「米粉ケーキ」は温かいうちに食べてもらうと、ふわふわした食感を楽しめるんです。ある野菜を入れることで冷めてからも電子レンジで温めてもらえれば、パサパサしない作りたてのふわふわ感が復活します。よかったら、冷めたものと温めたものを食べ比べてみてください。

 

——いただきます。あ、本当だ。まったく食感が違うじゃないですか。それにしても、米粉と卵だけで作るケーキって、作るのが難しいんじゃないですか?

大内さん:今までの経験がすべて役に立っているんだと思います。私は苦境に立たされれば立たされるほど燃える性格なんです。だからお客様には「どんどんわがままを言ってください」って言っています。売られた注文は買いますよ(笑)

 

 

——どっちが売るのかよくわかりませんね(笑)。今後はどんなふうにお店をやっていきたいですか?

大内さん:できるだけ多くの人に「あり潟家」のメニューを食べてもらいたいので、うちの商品を置いていただける小売店を増やしていきたいんです。そのためにも「全国惣菜大会」に挑戦して実績を作りたいと思っています。今はプレハブで店舗営業していますけど、天気に左右されないテナントでの営業も考えています。

 

——いろいろな販売方法を考えているんですね。

大内さん:はい。なかなか店舗に足を運べない遠方のお客様にも食べていただきたいので、ネット通販にも力を入れています。とにかく自信を持っておすすめできるメニューなので、ぜひ一度食べてみてほしいですね。その上で気に入っていただけたら嬉しいです。

 

 

 

あり潟家

新潟市西蒲区大原3035

050-1184-8854

10:00-18:00(土日曜祝日は17:00まで)

月曜休(祝日の場合は翌日)他不定休あり

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。

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