とことん寄り添うがモットー「あさい動物病院」。

獣医になろうと思ったきっかけ。自身が考える獣医としてのあり方。

生態販売を自粛するペットショップが現れる昨今、ペットとの付き合い方に焦点が当てられたニュースを目にする機会が多くなりました。今回は「アニマルメディカルプラザ関屋 あさい動物病院」の院長である浅井先生に、獣医を目指したきっかけ、ペットと飼い主にとってどのような存在でありたいかなどをお聞きしました。

 

アニマルメディカルプラザ関屋 あさい動物病院

浅井厚 Atsushi Asai

1966年生まれ。日本獣医畜産大学付属医療センターでの研修医を経て開業。動物と人に関する再生医療を研究中。休日はクラシック音楽を聴きながらの読書が趣味。

1.5次診療という「あさい動物病院」ならではの診療。

――「あさい動物病院」では、どのような動物の診療が主ですか?

浅井先生:基本は犬、猫の診療を行っています。診療以外にも「他院で診断がつかない」「よくならない」「今のままでよいのだろうか」など、他の獣医師の意見が聞いてみたい初診の方を対象とした無料相談も予約制ですが受け付けています。

 

――そんな相談まで受けてくださるのですね。診療はどのようなことに力を入れていますか?

浅井先生:「あさい動物病院」では、1.5次診療という独自の立ち位置で診療を行っています。1次診療とは予防接種などを行うこと。2次診療は、手術や検査など高度な診療まで行うことなのですが、我々はその中間の診療を行っているので、ちょっとした怪我や予防接種から、病気の手術まで対応しています。なので、これといって特別に力をいれていることはありませんが、幅広く、どんな方(ペット)でも安心して来院できるような動物病院だと思っています。

 

――どうしたらいいかな?って時に安心ですね。ところで動物病院には、耳鼻科とか眼科とか、そういった専門分野はあるのですか?

浅井先生:得意とする分野のある動物病院もあります。耳鼻科が得意とか、眼科が得意とか。基本的には人間でいう小児科じゃないですけど、動物病院はほとんどの診療を行うことができますよ。

 

365日、いつでも診てくれる。その理由とは?

――外の看板に「365日、診療しています」といった言葉がありましたが、休診日はないのですか?

浅井先生:休診日は、毎週火曜日です。でも、困っているなら助けたいじゃないですか?なので、連絡をもらえればいつでも対応しています。

 

――いつでもですか?すごいですね…大変じゃないですか?

浅井先生:大変か、大変じゃないかよりも、本当に困った時に助けられる存在でありたいんですよね。折角、縁があって当院に通ってくれているわけですから。

 

――なんか昔ながらのお医者さんって感じですよね。

浅井先生:そんな感じかもしれないですね。今でこそ、「動物夜間急患センター 新潟」という動物専門の急患センターが新潟にもできましたが、以前は夜間や休日に診てもらえる施設はなかったんですよ。なので、通院されている方には緊急連絡先として携帯番号を渡していましたね。

 

 

――そうなんですね。ちなみにそこまでされる理由って、あるのですか?

浅井先生:理由というか、そうしたい、そうなりたいと思ったきっかけはあります。子どもの頃、アトピーや喘息(ぜんそく)で苦しんでいたんですよ。当時通っていた小児科の先生がとても親切で、どんなときでも診てくれて、幾度となく助けられたんです。その先生を今でも尊敬していて、獣医になって26年が経ちましたが、未だに背中を追いかけています。

 

――その経験が今のお仕事の取り組み方につながっているのですね。

浅井先生:あとは、「究極のかかりつけ医」でありたいんですよ。自分が助けてもらって、安心させてもたったように、いつでも診てもらえる存在ってとても大きいと思います。ペットは飼い主にとっては家族なんですよ。その家族が苦しんでいたら、心配でどうしようもないですよね。だから、本当に困っている時に助けられる存在を目指しています。

 

ブラックジャックにハマっていた幼少期。獣医を目指したきっかけ。

――浅井先生はどうして獣医になろうと思ったのですか?

浅井先生:小学生の頃にビーグルを飼っていたんです。そのビーグルが具合が悪くなり、手術をしなければ助からない状態にまでなりまして。ただ、手術をするにしても体力的に麻酔に耐えられるかギリギリの線だったんですよ。

 

――手術はできないってことですか?

浅井先生:父の友人に獣医の先生がいたんですよ。その先生が、最高の麻酔科の先生をはじめとしたチームを組んでくれて手術は無事、成功しました。当時、ブラックジャックにハマっていた私は、どうしても手術の生で見てみたいと思い、先生にお願いしたんです。

 

――え?手術をですか?なかなかチャレンジャーですね(笑)。

浅井先生:今では無理でしょうけど、特別に内緒だよといって手術室の端っこで見せてくれたんです。大人5人で手術をしていたのですが、感銘を受けましたね。

 

――漫画の世界が目の前に広がったわけですね。

浅井先生:手術後に主治医の先生が話してくれたんですけど、「手術は誰でもできる。手術をするためには麻酔が必須で、それは麻酔医にかかっている」と。またまた感銘を受けました。獣医になろうと思い、15年後にこの手術の麻酔医である先生のもとに、研修医として戻ってきました。

 

浅井先生が考える獣医としての在り方は絆。

――365日、いつでも診療されていますが、さすがに診療できない状況もありますよね?

浅井先生:学会で県外に行っていたりすると診療できない場合もありますね。そんなときは症状を聞いて、緊急を要するようでしたらその分野が得意な先生に連絡を取って診てもらっています。その逆もありますし。

 

――紹介してくださるのですね。いつ連絡しても大丈夫なスタイルは、飼い主にとってはとても安心だと思います。浅井先生は休まるときがないんじゃないですか?

浅井先生:昔、ある方が飼っていた犬が急変したんです。そのとき、私は学会で県外にいて、その方も私が病院にいないことは知っていました。日曜日ということもあって、どこの動物病院とも連絡が取れず、犬は死んでしまいました。そのことがとてもショックで。それ以来、いつでも連絡が取れる体制、いつでも診療するスタイルを貫いています。たとえ治らない病気でも、苦しみを少しでも軽減してあげたいと思っているので。

 

――それが浅井先生の考える獣医のあり方なんですね。

浅井先生:やっぱりペットって、大切な家族なんですよ。15年とか20年とか、ひとつの命を預かってもいますし。法律的にはモノですが、愛情も感情もあります。そんなペットと飼い主の絆を大切にしたいと常に考えています。絆を守ることが、私が考える獣医の姿です。

 

 

「究極のかかりつけ医」を目指す浅井先生。昔ながらの、困ったときに診てくれるスタイルは、多くの患者(ペット)に、健康だけでなく安心も与えてくれています。家族の一員として迎えられているペットは、飼い主次第で幸せにも不幸にもなりえます。その間を取り持ち、予防接種から入院、手術まで幅広く対応してくれる「あさい動物病院」は、ペットと飼い主の絆を守り、大切にしています。壁に貼られた「自由にお書きください」のボードは、“ありがとう”の感謝であふれていました。

 

 

アニマルメディカルプラザ関屋 あさい動物病院

新潟県新潟市中央区関屋金鉢山町85-4

025-232-1112


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