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眺望もごちそうに。荒川沿いの自宅カフェ「絵里奈」で癒されるひとときを。

分かりにくい場所&宣伝なしでも常連増。人気を集める丘の上の寛ぎ空間。

県北の清流・荒川沿いを走る国道113号を少し入った小高い丘の上にある「cafe 絵里奈」は、自宅の一部を活用したアットホームなカフェです。住宅街の内側にあり、外観もほぼ一般住宅のため、最初はなかなか見つけづらい・入りづらいかもしれません。でも店内に一歩足を踏み入れると、店主の気さくな笑顔と見晴らしのよい眺望が気持ちよく出迎えてくれます。決して分かりやすい場所ではなく、2018年春の開店以来ほとんど宣伝もしていないにもかかわらず、日によっては満席となるほど口コミで評判が広がっているこちらのお店。店主の菅井さんにお話を訊いてきました。

 

 

cafe 絵里奈

菅井 悦子 Etsuko Sugai

1957年長崎市生まれ。結婚とともに夫の地元・村上市に移住。金融機関職員、専業主婦を経て、還暦を迎えた2018年、長年の密かな夢だった喫茶店「cafe 絵里奈」を自宅にオープン。趣味の旅行・食べ歩きは、自店にも成果を活かす。

 

開店のきっかけは小屋の撤去? 長年の密かな夢を実現。

――本日はよろしくお願いします。店名の「絵里奈」、店主ご自身のお名前じゃないんですね。

菅井さん:そうなんですよ、よく言われますが(笑)。店名は、私が短大時代の3年間アルバイトしていた地元・長崎市の出島にある「喫茶 絵里奈」さんからいただきました。そのお店で働いていた時間が本当に楽しくて、私がいつか自分も喫茶店をやりたいと思うようになったきっかけのお店でもあります。以来お店のママとも現在までずっと交流があって、私がこのお店を始めるにあたって相談したところ、「のれん分け」してくれることになったんです。ママも「2号店ができた」って喜んでくれています(笑)。ちなみにママの本名も絵里奈ではなく、別のお店から持ってきたみたいです。

 

――そうなんですね(笑)。開店までの具体的な経緯は?

菅井さん:いま言った通り、いつか喫茶店をやりたいとはずっと思っていたんですけど、日々の生活に追われているうちに、だんだんとその気持ちを忘れかけていました。40代のころ1回だけ、一念発起して具体的に動き出したこともあったんですが、なかなか良い物件に出合えなかったこともあって、結局その時は開店せずに終わりました。還暦が近づく中、気持ちに再び火を点けてくれたのが自宅のリフォームでした。

 

――というと?

菅井さん:最初は自宅の外壁をリフォームするだけのつもりだったんですけど、その時ついでに庭にあった古い小屋を撤去したら、一気に見晴らしが良くなったんです。家は小高い丘の上にあるので、田んぼから国道、荒川の河川敷、山々まで広々と見通せて。この光景を目の当たりにした時に、「せっかくのロケーション、ここでお店ができたらきっと素敵だろうな」って思っちゃったんですね。それで急きょ、外壁が終わった後さらに居間をお店として使えるように追加でリフォームしたんです。

 

季節感を大切に。旬の食材でお客に嬉しい驚きを。

――そういういきさつだったんですか。とはいえ、自宅にお店を開くのはそれなりに勇気がいることだったと思いますが。

菅井さん:確かに「こんなところにお店があっても、果たして来てくれる人がいるだろうか」という不安はありました。オープンにあたっては、友人の後押しもありましたが、最終的には長女の一言が決め手になったかもしれません。長女は私に「ずっと昔から喫茶店やりたいって言ってたのに、今やらないと最後まで『喫茶店やりたかったなぁ』って後悔しながら一生を終えることになるよ」って(笑)。

 

――ご家族でないと言えないことかもしれませんね。実際、オープンしてみていかがですか?

菅井さん:分かりにくいところにあるにもかかわらず、あまり宣伝はしていないのですが、おかげさまでいろんなところからお客さまに足を運んでいただいて、ありがたいです。リピーターの方が口コミで新規の方を呼んでくれたり、グループで来た方が次はお一人で来てくれたり…。日々いろんな方との出会いがあって、自宅で何の張り合いもなく夫と2人でただ過ごすだけに比べたら、やってよかったと本当に思います。娘に感謝ですね。夫もエプロン巻いて手伝ってくれるし(笑)

 

――メニューにはどんなこだわりが?

菅井さん:カレーやハンバーグ、ワンプレートなど定期的に入れ替える3種類のランチからスイーツ、ドリンクまで、割と正統派のカフェメニューを提供しているつもりです。パンケーキもあります。大切にしているのは季節感ですかね。できるだけ旬のもの、いま美味しいものを採り入れるように心がけています。例えばこの時期なら、マンゴーを丸ごと1個使ったパフェとか。少し前ならサクランボ、秋になれば栗やブドウを使います。またこれからの季節は、オリジナルのかき氷も人気ですね。ランチは数量限定なので予約してもらえると確実です。

 

車社会でも、ふらっと立ち寄れるようなカフェ文化を。

――基本お一人でやっていらっしゃるとのことですけど、けっこうメニューが多いんですね。

菅井さん:メニューを提供した瞬間の、お客さまの「わぁ」っていう嬉しい驚きの表情が一番のやりがいです。自分も趣味の食べ歩きで、行く先々でそういう体験をさせてもらったので、自分のお店でもそういう喜びを提供できたらと思っています。

 

――なるほど。

菅井さん:あ、あとは長崎出身なので、期間限定で要予約ですが皿うどんやちゃんぽんも提供しています。喫茶店の定番・たまごサンドも。「絵里奈」直伝の分厚い出し巻きを挟んだスタイルです。

 

――今後の展望を教えて下さい。

菅井さん:おかげさまでお店も3年目に入り、段取りやオペレーションがこなれてきて気持ち的にも余裕が出てきました。満席になっても焦らないようになりました(笑)。ただこのあたりは車社会だし、お店もふらっと立ち寄れるような場所ではないので難しいところもあるかもしれませんが、もっとカフェタイムを充実させていきたいですね。せっかくの景色もありますし。これからもいろんな方が、それぞれ気ままに訪れ、それぞれの時間をゆったりと過ごしてもらえたらと思います。

 

――本日はありがとうございました。

 

 

 

 

Cafe 絵里奈

〒959-3102 村上市貝附1043

TEL0254-62-4086

11:00-17:00

月曜、第2,4火曜定休 冬期休業

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