心地よい空間で人と人がつながる店を目指す「紡ぐ珈琲と。」

グレーとイエローの配色が印象的な、お洒落なカフェ。

沼垂テラス商店街のはじっこに、グレーとイエローのコントラストが目をひくお店があります。店名は「紡ぐ珈琲と。」心地よい色合いの空間に、あたたかみのあるヴィンテージなテイストのイスが並び、落ち着いた雰囲気が印象的です。今回はこの店のオーナーバリスタで家具・雑貨のバイヤーでもある、佐渡出身の松柴さんにお話を聞いてきました。

 

 

紡ぐ珈琲と。

松柴 達也 Tatsuya Matsushiba

1984年佐渡市生まれ。高校卒業後、雑貨店の店長兼バイヤーやデザイン業務をこなす。2019年沼垂テラス商店街で「紡ぐ珈琲と。」オープン。趣味はスポーツ自転車に乗ることと写真撮影。

 

心地よい空間で人と人とがつながるお店を目指す。

——今日はよろしくお願いします。早速ですけど、どうして沼垂テラス商店街にカフェをオープンすることになったんですか?

松柴さん:もともとコーヒーショップとしてイベントによく出店していて、沼垂テラス商店街のイベントにも出店していました。この商店街のイベントで会ったお客さんって、他のイベントで出店しても来てくれるんですよ。そのうち商店街にあったカフェが閉店することになって、「商店街からカフェがなくなるのは寂しいのでやってみたら?」って勧められたんです。同じタイミングで、この場所にあった中古雑貨店も閉店することになったので、縁に導かれるように、この沼垂テラス商店街にお店を出すことに決めたんです。

 

——なるほど。それにしてもお店の外観や内装が統一されたイメージで、お洒落で落ち着きますよね。配色にはコンセプトがあるんですか?

松柴さん:ありがとうございます。お店の外観や内観に使っている配色には、それぞれイメージがあるんですよ。ベースになっているグレーは落ち着きを与えてくれる色、黄色は明るくて元気になる色、アクセントに使っている白には清潔感があります。この配色は自分の好みでもあるんですけどね。

 

——お店の中がインテリアショップみたいですね。

松柴さん:すべて北欧のヴィンテージ家具なんです。だいたい50〜60年代ころのものかな。佐渡の雑貨店でバイヤーをやっていたころから好きなんですよね。北欧の家具って曲線が多くてあたたかみのあるデザインだし、手触りもいいんですよ。

 

——ヴィンテージ感の中にもあたたかみを感じますね。

松柴さん:まあ、ネジを締め直したり、座面を張り替えたり、表面のオイルを塗り直したりと新品より手間はかかりますけどね。60〜70年前のとても古い家具なのに、今まで長い間使われ続けてきて、今でも立派に使われているっていう歴史に魅力を感じますね。

 

——よく見ると、イスもそれぞれ違うんですね。

松柴さん:はい。お客さんにはいろんな席に座ってもらって、自分好みのイスを見つけてもらえればいいなって思ってます。

 

——店内のインテリアや配色にこだわることには理由があるんでしょうか?

松柴さん:このお店で過ごす人には、心地よい空間と時間を提供したいと思ってます。その上で人と人がつながれるような場所であればいいなって思うんです。それが店名の「紡ぐ珈琲と。」に込めた意味でもあるんです。

 

飲みやすさを重視したコーヒーを提供。

——コーヒーがとっても美味しいですね。なんかバランスがいいというか。

松柴さん:ありがとうございます。コーヒーっていろいろな種類があるじゃないですか。酸味が強いもの、苦味が強いもの、ハーブの香りがするもの…。うちのコーヒーは「飲みやすさ」を重視しているんです。だから、うちの店で自分好みのコーヒーを見つけて、それでコーヒーを好きになってもらえたらうれしいです。

 

——コーヒーの入門編みたいなお店ですね。仕入れるコーヒーを選ぶ基準はあるんですか?

松柴さん:私の場合は焙煎する人に会って、コーヒーに対する考え方や姿勢、人柄なんかを見てから仕入れるかどうか決めています。

 

——コーヒー以外には、どんなメニューがあるんですか?

松柴さん:ドリンクメニューには、チャイやフルーツティーがあります。季節限定のメニューもあって、夏は冷たいスムージー、冬はあったかいココアを提供してます。あと、佐渡の「しまふうみ」というベーカリーから取り寄せている焼き菓子、クロックムッシュもオススメですね。

 

独学で勉強してバリスタの資格を取得。

——松柴さんはもともとコーヒーが好きだったんですか?

松柴さん:小学校を卒業する時に、先生や生徒、保護者が集まる卒業パーティーがあったんです。他の子達がジュースを飲んでいた中で、私ともうひとりの子だけがコーヒーを飲んでいたんですよ。まあ、最初は味もわからなくてカッコつけたかっただけなんですけどね(笑)。そのうちコーヒーが日常的な飲み物になって、いつの間にか自分で淹れて飲むようになりました。それからは独学で勉強してバリスタの資格まで取っちゃいました。

 

——コーヒーと同じく家具や雑貨も昔からお好きだったんですか。

松柴さん:そうですね。インテリアには興味があって、部屋を飾ったりするのは好きでしたね。家具はともかく、雑貨っていうのは生活する上でとくに必要のない物も多いんです。でも、あれば生活を楽しくしてくれますよね。以前、佐渡には雑貨店がまったくなかったので、自分で雑貨店を始めたんですよ。ノウハウもないので、バイヤーをやりながら一から勉強していきました。

 

——選ぶ明確な基準ってあるんでしょうか?

松柴さん:使って便利なものはもちろん、長く使い続けることができるものを選ぶようにしています。あと、誰かに勧めたくなるようなものですね。

 

小さな公園のように人が集まれる場所を作りたい。

——佐渡産のジャムとかも置いてあるんですね。

松柴さん:佐渡にある2つの農園のジャムを置かせてもらってます。ただカフェを優先する上であんまり商品がありすぎるのもどうかと思ったりして。ゆくゆくはもう少し佐渡のアイテムを増やしていけるといいなって思いますけどね。

 

——地元の佐渡に対する思いは強いんですね。どんなところが魅力なんでしょうか?

松柴さん:人と自然でしょうか。あったかい人が多くて、人と人のつながりも濃いんですよ。集落ごとに特徴があるので、佐渡各地でいろんな人と話してみてほしいですね。あと自然が豊富なのでアウトドアも楽しむことができますよね。このお店にも、佐渡に行く直前に寄ってオススメを聞いたり、行った後に寄って感想を話したりする人が多いんです。

 

——そんな佐渡のPRも含めて、今後やってみたいことってありますか?

松柴さん:佐渡の魅力を伝えられるアンテナショップのようなものをやってみたいですね。それから、カフェにはこだわらないんだけど、別な場所でも人が集まるお店をやりたいです。ランドスケープにも興味があるので、小さな公園を作ってみたいんです。公園っていろんな人が誰でも気軽に行けて、好きなことをして過ごせる場所ですよね。そんな場所を作っていきたいんです。

 

 

 

 

 

紡ぐ珈琲と。

〒950-0075 新潟県新潟市中央区沼垂東3-5-16

025-311-0511

8:00-17:00

第1第3火曜日、水曜休


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