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気軽にゆるくつながれる場所、三条市の「喫茶シンカイ」。

先日ご紹介した、三条市の「絵本の店 omamori」内にある「喫茶シンカイ」。海をイメージした青色が美しいソーダや、急須に入れられたコーヒーなど、個性的なドリンクがいくつもあるお店です。三条市の地域おこし協力隊でもあり、「喫茶シンカイ」を運営する竹山さんにいろいろとお話を聞いてきました。

 

喫茶シンカイ

竹山 キョん Kyon Takeyama

1998年北海道生まれ。高校卒業後、旭川市の学生交流施設に勤務。2021年2月から、三条市地域おこし協力隊として活動をはじめる。2022年、三条市のコミュニティスペース内のひと区画を間借りして「喫茶シンカイ」の運営をスタート。2023年4月「絵本の店 omamori」内で常設店舗としてオープン。

 

街中の情報を発信する側から、お店を営む側へ。

——竹山さんは以前にも、三条市地域おこし協力隊メンバーとして取材にご協力いただきましたね。あれから喫茶店をはじめられたのには、どんな理由があるんでしょう?

竹山さん:地元の北海道で働いていた頃、副業で飲食業にも携わっていました。その経験から「三条でも飲食の仕事をやりたい」と思って、去年から「喫茶シンカイ」をはじめたんです。しばらく間借り店舗として営業していたんですけど、今年の4月から「絵本の店 omamori」さんと一緒にグランドオープンすることができました。

 

——どうして飲食の仕事に魅力を感じたのか、詳しく知りたいです。

竹山さん: 地域おこし協力隊の活動で街中のいろいろな人たちを紹介するメディアを運営していて、そこで飲食店を取材する機会がたくさんありました。話を聞いているうちに「自分もお店をやりたい」って思ったんです。「人の話を聞いている場合じゃないぞ」って。

 

 

——取材する側じゃなくて、お店側になろうと思ったわけですね。

竹山さん:三条市に来てから、個人で商売をやっている人にたくさん出会いました。しかも自分と同じくらいの年齢の人でも独立している人が多いんですよね。北海道で働いていた頃も20代のオーナーに雇われていたし、「そのうちお店をはじめられたらいいな」じゃなくて「今やっておいた方がいいだろう」と思って。それで、独立に向けて本腰を入れて活動しようと決めました。

 

——飲食店といってもいろいろお店がある中で、喫茶店を選んだのはどうして?

竹山さん:のんびりお話ができるといいなと思ったんです。気軽にゆるっと人とつながれるような場所を作りたいって。人と人をつなげるのも好きだし、何もしなくても誰かと誰かが勝手につながっていくことにおもしろさを感じるんですよね。

 

鉄や海をイメージしたドリンクに、急須で出てくるコーヒー。個性的なメニューが揃う。

——どんなドリンクがあるのか教えてください。

竹山さん:看板メニューは「深海ソーダ」「鉄メロンソーダ」です。「深海ソーダ」は、店名でもあり店のコンセプトでもある「深海」をイメージして、地元の食品加工会社さんと一緒に考えました。「鉄メロンソーダ」も同じ会社さんが開発したものです。こちらは学生さんのアイディアも生かされていて、三条市らしい「鉄メニュー」として誕生しました。黒々した鉄の感じがしますよね。

 

 

——他にもおすすめはありますか?

竹山さん:ハーブティーとコーヒーは、どちらもオリジナルブレンドです。ハーブティーは地元の北海道でブレンドしてもらっていて、味と色味にこだわっています。海の色やオレンジっぽいピンク、ヒスイの色と見た目も楽しんでいただけます。コーヒーは保温性を高めたくて急須に入れてお出ししています。ここに長居して欲しいので、冷めにくくするためにはどうしたらいいかと考えて、急須を使うことにしました。コーヒーそのものはどんな温度でも美味しく飲めるように燕市の「COFFEE GARAGE CONTEMPORARY」さんにお願いして、特別にブレンドしてもらっているんですよ。

 

——お酒もたくさん置いてあるようですが。

竹山さん:青いラベルと青いお酒を集めているんです。ソーダにお酒を入れてサワーにして欲しいっていう要望にお答えすることも多いですよ。僕の地元も知って欲しくて、北海道限定のビールと旭川から仕入れた日本酒もご用意しています。

 

苦労した分だけ喜びが増し、出会いの数だけ夢が膨らむ。

——ところで、久しぶりの飲食業はいかがでしたか?

竹山さん:「戻ってきた」って感じがすごくします。嬉しかったのは、通っているお店の皆さんやこれまで出会った人たちが来てくれること。「自分のお店にお金を払ってもらっている」って、達成感に近いものがありました。

 

——ちょっと大変だったなという面は?

竹山さん:今までは飲食店に「勤めていた」ので、いちから自分でやる経験がありませんでした。なので「これだ」って納得できるメニューをベースがないところから作るのが大変でした。「これが生み出す苦労なのか」って思いましたね。その分、ソーダやハーブティーを喜んでもらえるとホッとします。

 

 

——地域おこし協力隊としての活動は残り8ヶ月ほどですね。今はどんな目標を持っていますか?

竹山さん:「卒業したら終わり」とは考えていなくて、「喫茶シンカイ」をできるだけ続けたいと思っています。これまでは間借りで営業していましたし、今は「絵本の店 omamori」さんと一緒なので、いつかは自分だけの店舗で勝負してみたいですね。何年かかるか分かりませんけども。

 

——協力隊を卒業しても「終わりじゃない」と聞けてよかったです。

竹山さん:三条市はもちろん、市外にもたくさん友達ができて、ここで暮らすのが楽しくなっちゃいました(笑)。人に自慢できるほどの素敵な理由はないんですけど、地元にいた頃と変わらず過ごせているっていうか、居心地がそんなに悪くないからずっといられると思うんでしょうね。誰かとのつながりが増えるほどやりたいことも多くなって、三条を離れる気にならないんです。

 

 

 

喫茶シンカイ

三条市本町2-13-9

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