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誰もが美味しく飲めるコーヒーを提供したい「CAFE YADORIGI」。

市場で賑わう通りの古民家風カフェにお邪魔してきました。

桃太郎トマトをはじめとしてたくさんの新鮮な地元野菜が並ぶことで有名な新潟市北区の葛塚市(くずつかいち)。その通り沿いに一軒の古民家風のカフェがあります。趣ある建物の中に入ると、柔らかい物腰のオーナー・中村さんが快く出迎えてくれました。今回は「CAFE YADORIGI(カフェヤドリギ)」の中村さんに、コーヒーへのこだわりや思いを聞いてきました。

 

 

CAFE YADORIGI

中村 涼 Ryo Nakamura

1992年田上町生まれ。東京の大学を卒業後、新潟の銀行で3年間勤める。その後、銀行員生活に終止符を打ってキッチンカーを購入し、2018年からコーヒーと軽食の移動販売を開始。その後「CAFE YADORIGI」をオープン。趣味は国内外の旅行や写真撮影だが、店の経営が忙しくなかなか好きなことに費やす時間がない。

 

銀行員がコーヒーの店をオープンした理由。

——今日はよろしくお願いします。ここは元々「絹いもや」があった場所ですよね?

中村さん:はい。最初の頃は同じ建物の中で「米希舎(まいきや)」さん、「絹いもや」さんと一緒にやっていて。うちは端っこで小さくやってたんです。でもそのうち「米希舎」さんと「絹いもや」さんが相次いで閉店したので、うちが丸ごと使わせてもらうことになりました。

 

——なんでこの場所でお店をやることになったんですか?

中村さん:大学卒業後は銀行員をやっていたんですけど、ちょうどその頃に母を亡くしまして、それをきっかけに将来のことをいろいろ考えたんです。昔から自分の店をやってみたいという思いがあったのでおもいきって始めたんです。最初は店舗を構えるお金もないのでキッチンカーを準備して、コーヒーや軽食の移動販売を始めました。いろんな道の駅やイベントに出店していた中に、ここ豊栄の「葛塚市」もあったんです。そのときにこの建物の持ち主だった「菜菓亭」の会長と出会って、「移動販売じゃなく店舗営業をしてみないか」って誘ってもらいました。移動販売はたった2ヶ月間しかやりませんでしたが、やって無駄なことは何ひとつないってことをそのとき知りました。

 

——いい出会いがあったんですね。コーヒーは前から好きだったんですか?

中村さん:私は大学生になるまでコーヒー飲めなかったんですよ。東京の大学生時代にコーヒー好きな友人から専門店に連れて行ってもらって、いろんなコーヒーを飲むうちに、世の中にはこんなに美味しいコーヒーもあるんだって思うようになったんです。それまでは缶コーヒーとかインスタントコーヒーしか飲んだことなかったんですよね。ですから、以前の自分と同じようにコーヒーが飲めない人でも、飲めるようなコーヒーを出す店をやりたいと思ったんです。

 

——コーヒーを飲めなかったとは意外ですね。じゃあ、コーヒーのことはどこかで勉強したんですか?

中村さん:コーヒーを淹れるのに必要な器具を仕入れた業者さんから基本を教わりました。でもほとんどは自分でいろいろ試したりしてコーヒーを淹れながら覚えていきました。

 

お客様の好みに合わせたコーヒーを出す店。

——「CAFE YADORIGI」では何種類のコーヒーを用意してるんですか?

中村さん:今は4種類ご用意してます。人の好みってそれぞれ違うじゃないですか。コーヒーの好みも人によっていろいろと分かれるんですよ。だから、いろんな好みに対応できるように、様々な味のコーヒーを取り揃えるようにしています。あと、お客様の好みを聞いて、できる範囲で好みに応じたコーヒーを淹れるようにしています。店のコーヒーの味を前面に押し出すんじゃなくて、お客様の好みに合わせたコーヒーを淹れるようにしたいと思ってます。

 

——それってあまりコーヒーに詳しくない人にとってはありがたいですね。お店にはどんなコーヒーが用意されてるんですか?

中村さん:常に置いてある定番のコーヒーは、昔ながらの苦いテイストの「ブラジル」とさっぱりしていてクセがない「エクアドル」です。この2種類に加えて変り種として用意しているのが「エチオピア」と「コスタリカ」の2種類です。

 

——その2種類はどんな特徴があるんですか?

中村さん:うちで置いてるのは「エチオピア」の中でも注目されている「ゲイシャ」という品種で、ワインみたいにフルーティーなコーヒーです。とても高価なコーヒーで、1杯15,000円もすることがあるほどですが、うちの店では750円でお出ししています。このコーヒーを安く出してる店ってあんまりないんじゃないかな。

 

——1杯15,000円ってすごいですね。「コスタリカ」はどんなコーヒーなんですか?

中村さん:コーヒーチェリーを積んだ後に「ハニープロセス」っていう甘さの出る工程があって、それが何段階かに分かれているんです。うちの店ではその中でも「ゴールデンハニー」と呼ばれる段階のものを使っていて、甘みが強いわりに酸味も強くてさっぱりした味わいなんです。ただ、淹れ方が難しくて、低めの温度でじっくりと淹れなければならないのでサイフォンでの提供はできないんです。

 

地域に役立ち盛り上げていける店を目指したい。

——コーヒーのほかにフードメニューもあるんでしょうか?

中村さん:現在は「きのことたっぷりチーズのグラタン」をご用意しています。でも、暖ったかくなってきたらグラタンは出なくなると思うから、ほかのメニューに変える予定なんですよ。以前はスパイスカレーを出していて、とても好評だったんですけど、香りが強過ぎてコーヒーの香りをじゃましてしまうから中止したんです。グラタンのほかには「BLTサンド」「チーズケーキ」も好評ですね。

 

 

——今後はどんなふうに「CAFE YADORIGI」をやっていきたいですか?

中村さん:これからはフードメニューを充実していきたいですね。お店のまわりにはひとり暮らしのお年寄りがけっこう多いんです。そんな人たちがくつろいで食事できる場所になれたらいいなって思いがあります。あとは地元を盛り上げていきたいですね。葛塚って市が立ったりするわりに人があまり来ないんですよ。特に若者が少ない気がするので、若者が集まる町にしていけたらいいなって思います。

 

——地域に役立つ店を目指すわけですね。では最後に、読者の皆さんに伝えたいことってありますか?

中村さん:コーヒーにこだわっている店は入りにくいっていうイメージがあるように思うんですけど、そういうイメージをなくしていきたいんですよね。誰にでも美味しくコーヒーを飲んでいただけるような店を目指していますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。

 

 

コーヒーにこだわる店として「CAFE YADORIGI」を続けていきたいという中村さん。苦手な人にも飲めるようなコーヒーを提供して、好きになってもらいたいという思いがそこにはあるようです。そんなコーヒーを味わいに「CAFE YADORIGI」を気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。

 

CAFE YADORIGI

〒950-3321 新潟県新潟市葛塚3223

025-384-5152

10:00-17:00

金曜休

 

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