Things

カラフルでポップな作品を生み出すアクセサリー作家「CANDY」。

冬の新潟をイメージするとき、雪と曇り空のモノトーンを思い浮かべる人は多いと思います。そんなイメージを吹き飛ばすような、明るくてカラフルなアクセサリーやオリジナルのイラストを使った雑貨をつくっているのが、イラストレーター兼ハンドメイド作家の「CANDY」さんです。どんな思いでアクセサリーをつくっているのか、いろいろとお話を聞いてみました。

 

 

CANDY

阿部 ゆりか Yurika Abe

新潟市東区生まれ。新潟デザイン専門学校卒業後、アパレルショップや古着店で働き、2020年より「CANDY」の名でアクセサリー製作をはじめる。R&Bガールズグループの「XG(エックスジー)」を応援している。

 

病気がきっかけで、アクセサリー作家に。

——「CANDY」さんの作品は、名前の通りカラフルでポップなものが多いですね。元々アクセサリーやイラストの仕事に携わっていたんでしょうか?

阿部さん:学生のとき、新潟デザイン専門学校でグラフィックデザインを学んでいたんです。その後はアパレルショップや古着屋さんでショップスタッフとして働いていました。

 

——アクセサリーをつくったり、イラストを描いたりするようになったのは?

阿部さん:病気を患ったことがきっかけなんです。闘病生活のなかで描いていたイラストをインスタグラムに投稿しているうちに、あるアクセサリー作家さんと出会って影響を受けました。それで自分もアクセサリー作家として活動してみたいと思うようになって、独学でつくりはじめたんです。病気になったことで、やりたいことを後悔のないようにやっておこうと思いました。

 

 

——アクセサリー作家としては、まずどんなふうに活動をはじめたんでしょうか?

阿部さん:最初はつくった作品をインスタグラムで発表していました。そのうちに「ほしい」と言ってくださる方が現れたので、プレゼントしていたんです。

 

——えっ、タダであげていたんですか?

阿部さん:そうなんですよ(笑)。販売するようになったのは、イベント出店をはじめてからですね。とにかく右も左もわからなくて、緊張したのを覚えています。でも、さまざまな出店者と出会うことができて、その後は一緒にイベントへ出店するようになり、自分たちでイベントを主催するようにまでなったんです。

 

 

——だんだん充実していったわけですね。

阿部さん:少し前までは仲の良い作家で「pinin Store(ピンインストア)」というアクセサリーショップもやっていたんですよ。メンバーが所有する空き店舗を使って週末のみ営業していたんですけど、いろいろな事情があって閉めることになりました。

 

——そもそも、どうしてお店をオープンすることになったんですか?

阿部さん:一緒にお店をオープンしたメンバーの作品は派手で個性的なものが多いんですけど、新潟にはそういう作風のアクセサリー作家が少ないんですよ。だから新潟でもカラフルでポップな作風を盛り上げたいと思って、アクセサリーショップをオープンしたんです。

 

新潟を、もっとカラフルな街にしたい。

——「CANDY」さんは、普段どんな作品を手掛けているんでしょうか?

阿部さん:アクセサリーやイラストステッカーです。特徴としては「派手でデカい」(笑)

 

——「派手でデカい」ことには意味があるんですか?

阿部さん:みんなにもっと目立ってもらいたいんです(笑)

 

——それが作品のこだわりなんですね。

阿部さん:私自身が日サロ通いしていたギャルだったので、カラフルな古着が好きなんですよ。そうした個性を大切にしながら、作品づくりをしていきたいと思っています。大好きなR&Bガールズグループの「XG」からインスパイアされることも多いですね。

 

 

——たぶん、ギャルだったんだろうなとは思っていました(笑)。お客さんもそういう方が多いんでしょうか?

阿部さん:そんなことないですよ。今風の若い子も多いんです(笑)。もちろん、30代後半の元ギャルさんも多いですけど……。夏は皆さんお腹出してます(笑)

 

——やっぱり(笑)。作品の評判はいかがですか?

阿部さん:「他の誰ともかぶらない、唯一無二の作風」と喜んでいただけます。作品だけじゃなく私自身を気に入っていただけて、イベントへ会いにきてくれる方もいらっしゃるんです。とてもありがたく思っています。

 

 

——それは嬉しいですね。これからはどんな活動をしていこうと考えていますか?

阿部さん:県外進出や店舗を構えることが夢ですけど、まずはできることからやっていこうと思っています(笑)。ネットショップをつくるのが苦手なので、インスタライブでリアルタイムにアクセサリーや雑貨の販売をしてみようと思っているところです。あと、1月25日に新潟市中央区にある「Artworkstudio sew in(アートワークスタジオ ソーイン)」さんで、イラストグッズの販売やワークショップのイベントを開催予定です。似顔絵、缶バッジ、ストラップづくりを楽しんでいただけますので、お気軽にお越しください。

 

——「CANDY」さんの作品は、見ていて明るく元気になれますよね。

阿部さん:新潟って、あんまりお天気が良くなくって暗い日も多いじゃないですか。だからもっとカラフルな街にしていきたいんですよね。そしてみんなの気持ちも明るく元気になってほしいと思っています。

 

 

 

CANDY

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
  • 部屋と人
  • She
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。


TOP