食物アレルギーでも食べられる「ちいさなほし」の「おこめパン」。
食べる
2020.09.10
もちもち食感がたまらない。おこめパンを、さぁ食べよう。
「卵、乳製品、小麦、ナッツ不使用」を掲げ、食物アレルギーの人でも食べられる「おこめパン」を作っているお店があります。その名は「ちいさなほし」。今回は店長の高山さんに、アレルギーについてや「おこめパン」のこだわりについて、お話を聞いてきました。

ちいさなほし
高山 千恵美 Chiemi Takayama
1985年新潟市生まれ。新潟中央高校食物科を卒業後、北里大学保健衛生専門学院管理栄養科へ。社会福祉法人中蒲原福祉会でのカフェ業務、ベーグル製造業務を経て、2019年より「ちいさなほし」の店長に就任。デニッシュ系パンが好き。
「ちいさなほし」って、どんなパン屋さん?
――「ちいさなほし」は、どんなお店なんですか?
高山さん:アレルギー特定原材料7品目(卵、乳、小麦、そば、落花生、えび、かに)と28品目中のくるみ、カシューナッツ、アーモンドを使わずに、新潟県産コシヒカリの米粉、ピューレ、天然酵母などによる「おこめパン」を提供しているパン屋です。
――つまり、アレルギーの人でもおいしく食べられるパンってことですね。
高山さん:アレルギーも多種多様なので一律には難しいのですが「アレルギーがある人も、ない人も、なるべく多くの人たちに、一緒に同じパンをおいしく食べてもらいたい」

――アレルギーのお話がありますが、今は昔よりも世の中がアレルギーに敏感になっているように感じます。実際、アレルギーの状況ってどうなんですか?
高山さん:小学生を例に挙げると、学年に数人は何らかのアレルギーを持っている状況で、年々、アレルギーのある子は増えているように感じています。行政の栄養士からは、「アレルギーに対応しているお店を知らないですか?」という保育園や学校からの問い合わせが多くなっていると聞きました。
――実際に増えているんですね…。
高山さん:マルチアレルギーといって、「小麦+卵」のように複数の食物に対してアレルギーを持っている症状も増えています。あとは、今まで大丈夫だったのに大人になってから反応が出るケースもあって。ちょっとでもアレルギーに反応してしまう食物が入ってると命に関わる場合もあるから、「ちいさなほし」では、提供しているメニュー毎に原材料をすべて公開しています。原材料や製法についても可能な限りで答えられるようにしています。

もちもち食感が魅力。「おこめパン」について聞いてみた。
――アレルギー対策をしっかりされているということですが、「ちいさなほし」で提供しているパンはどんな特徴がありますか?
高山さん:メインは「おこめパン」といって、いわゆる米粉パンです。新潟県産コシヒカリの米粉とピューレ、天然酵母を使っていて、もちもちとした食感が特徴です。一般的なパン屋さんでいう小麦を使った食パンなんですけど、お米の影響で膨らみが少なくて、ちょっと小ぶりな、可愛らしいパンでもあります。食べてみませんか?
――もぐもぐ。美味しい! お餅みたいな食感で、味はお米。でもパン。クセになりますね。
高山さん:米粉パンというと、パサパサ感や、硬そうなイメージがあるけれど、この「おこめパン」はそのイメージをひっくり返してくれると思います。それに、シンプルな「おこめパン」以外に、「カラフルおこめパン」もあるんですよ。

――カラフル??
高山さん:新潟の枝豆を使ったり、乳成分を使用していないチョコレートを使ったり、トマトベーコンやニンジンオレンジ、ゴマおさつなど、いろんな食材を加えたバラエティー豊かな「おこめパン」たちです。カラフルで可愛らしいから、見ても食べても楽しめます。

――おお! 色鮮やかなパンたちですね。美味しい食べ方があったら、こっそり教えてください。
高山さん:当日は焼かないでそのまま食べるのが一番美味しいと思います。どうしても乾燥しやすいから、翌日以降はレンジで軽く温めて、カリっとトースターで焼いてみてください。カリモチな食感が楽しめます。

考え方の変化は、常に学びながら。新しい取り組みも視野に入れて。
――アレルギーを考慮したメニューをたくさん提供していますね。常々、お勉強されているんですか?
高山さん:そうですね。昔はアレルギーと判断された食物は一切食べないのが基本だったけど、今はちょっとずつ試して食べられるようにしていくというふうに、アレルギーに対する考え方が変わってきています。だから、とにかくたくさん知識を蓄えるように、勉強は続けていますね。それと小麦を米粉に代えるような、代替え食品についても学びながら、いろんなバリエーションの「おこめパン」を提供できるようにもしています。学びは尽きませんね。
――そっか、単純に、食物の種類が変われば食べられるメニューも増えるんですね。
高山さん:そうなんです。だから乳製品を豆乳に代えてみたり、豆乳がダメならライスミルクに代えてみたり、代替え食品を探して試行錯誤を繰り返しています。とても大変だけど、ちょっとでもみんなと同じ食べ物が食べれて笑顔になってくれたら嬉しいから、私たちは続けていきます。
――素晴らしいですね。それでは最後に、これからチャレンジしたいことを教えてください。
高山さん:「ちいさなほし」のパンを、より多くの人たちに食べてもらえるように、冷凍が可能な「おこめパン」の特性を生かしてオンライン販売をスタートしました。それと、自宅時間が増えている今だからこそ、家族でおやつタイムが楽しめるように米粉のパンケーキミックスも試作中です。アレルギーじゃなくても「ちいさなほし」が好きと言ってもらえるように、「みんなと同じ」を根底としたチャレンジをしていきたいです。

「ちいさなほし」で食べたいパンたち。



ちいさなほし
新潟県新潟市江南区亀田向陽1-6-18-3
025-288-7023
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