老舗居酒屋がはじめた、ジェラートとパイの専門店「FKm」。
食べる
2022.04.20
新潟市中央区で長年愛される居酒屋「喜ぐち」の2代目店主が、2020年に「FKm(エフケーメゾン)」というジェラートとパイの専門店をオープンしました。なぜ居酒屋さんがスイーツのお店をはじめたのか、店長の木口さんにお話を聞いてきました。


FKm(エフケーメゾン)
木口 文敏 Fumitoshi Kiguchi
1964年新潟市生まれ。高校卒業後、東京、スイス、フランス、軽井沢と各地の飲食店に勤務し料理の経験を積む。新潟に戻ってからはフランス料理のお店を開く。その後、家業の居酒屋「喜ぐち」の跡を継ぎ、2020年12月に「FKm」をオープン。趣味はジェラート作りと食べ歩き。
「喜ぐち」を守るために、選んだ手段。
――本日はよろしくお願いします。木口さんは、お店の向かいにある居酒屋「喜ぐち」もやってらっしゃるんですか?
木口さん:はい、昼は「FKm」、夜は「喜ぐち」。どちらも営業しています。
――なかなかハードですね。本業にプラスしてお店をはじめようと思ったきっかけは?
木口さん:新型コロナの影響で、「喜ぐち」のお客さんが減ってしまったんです。父が続けてきたお店なので、どうしても守りたくて。そこで、以前から女性のお客さんに「甘いものはないのか」と聞かれることが多かったので、その期待に応えて何かできないかなと考えました。以前イタリア旅行に行ったときに食べたジェラートがすごく美味しかったことをふと思い出して、「ジェラート屋さんを開こう」という考えにたどり着きました。
――ジェラートはすぐに作ることができたんですか?
木口さん:フランスで料理の勉強をしていたときに作り方を学んで、実際お客さんにも提供していたので、腕には自信がありました。

――でも、居酒屋さんがいきなりジェラート屋さんって「喜ぐち」のお客さんも驚かれたんじゃないですか?
木口さん:はじめは「なんでジェラート?」って、かなり驚かれましたね(笑)
「FKm」のある場所は、かつてはフランス料理のお店だった。
――ところでなぜフランス料理を勉強されていたんですか?
木口さん:当時新潟には洋食のお店が全然なくて。東京に出たときにフランス料理をはじめて目の当たりにして「作ってみたい」と思ったんです。実は「FKm」を開く前は、ここで僕がフランス料理のお店をやっていたんです。
――あ、そうだったんですね。どういった経緯で「喜ぐち」を引き継がれたんでしょうか?
木口さん:父が病気になってしまったので、そのタイミングです。「喜ぐち」を引き継いだ後はフランス料理のお店を閉めて空いた状態になっていたので、今こうして「FKm」を開いてここの土地を活かせているのでよかったです。
季節を味わえるジェラートと、食べ飽きないパイ。
――「FKm」は、ジェラートとパイのお店なんですよね。
木口さん: ジェラートだけだと冬は寒くて食べる人が少ないので、季節関係なく楽しめるパイも販売しています。
――その……商品名の「甘塩パイ」ってもしかして“あまじょっぱい”って読むんですか?
木口さん:はい。甘いパイに村上産の塩「白いダイヤ」を振っているので甘じょっぱいんです。チーズケーキやチョコレート、スイートポテトを挟んだメニューもご用意しています。お客さんからは「食べ飽きない」と好評いただいています。

――遊び心のある名前ですね。では、ジェラートについても教えてください。
木口さん:常に8種類のジェラートが並んで、季節によって味を変えてます。基本的には新潟産のフルーツ、柑橘系は愛媛産のものを使用して作っています。あとはミルク系のジェラートも並びますね。


――ジェラート作りの難しいところは何ですか?
木口さん:ジェラートって「食材をミキサーに入れて固めるだけでしょ」って思っている方もいると思うんですけど、味のバランス、食材の組み合わせを自分で把握して調節する必要があるので難しいですね。なかなか奥が深いんですよ。
よりたくさんの人に、お店のデザートを楽しんでもらうために。
――今後挑戦してみたいことがあれば教えてください。
木口さん:自動販売機やネット販売といったように、店舗以外での販売をして、もっとたくさんの方にお店のデザートを楽しんでもらいたいです。
――最後に、この記事を読んでいる方に伝えたいことはありますか?
木口さん:最近の古町はお店がどんどん減ってしまい活気を失われてしまっていますが、「ここに美味しいものがあるよ」って、ひとりでも多くの方に伝わったら嬉しいです。
――本日はありがとうございました!

FKm(エフケーメゾン)
新潟市中央区古町通10番町1671
025-201-8280
12:00~18:00
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