薪窯ピッツァとパスタ、スイーツが楽しめる「FOOD&FLOWER fun!」
食べる
2021.08.24
今年の4月に燕市に「FOOD&FLOWER fun!(フードアンドフラワーファン)」がオープンしました。店のまわりにはイタリアンカラーの幟旗が風にそよぎ、店内に入るとまず目につくのがオープンキッチンの大きな薪窯。この薪窯で焼き上げるピッツァが、お店のイチオシなのだとか。今回は店長の山田さんに、オープンまでの経緯やオススメのメニューなどいろいろとお話を聞いてきました。


FOOD&FLOWER fun!
山田 智文 Tomofumi Yamada
1984年燕市生まれ。地元のレストランに就職し調理師として修行した後、結婚を機に新潟市に移り住み、引越し業者などいろいろな仕事を経験する。2019年に燕市に戻って「Giardino Felice(ジャルディーノ フェリーチェ)」の店長として店を任され、2021年にリニューアルオープンした「FOOD&FLOWER fun!」でも引き続き店長を務める。アウトドア全般が趣味。
三条市の人気イタリアンレストランが移転オープン。
——「FOOD&FLOWER fun!」は今年の4月にオープンしたばかりなんですよね。オープンのいきさつを教えてください。
山田さん:もともと三条市内の公園施設「庭園の郷 保内」で、父と一緒に「Giardino Felice」というイタリアンレストランを営業していたんですけど、「庭園の郷 保内」の経営方針が変わったことを受けて移転することになったんです。昨年12月にそれが決まって、こっちの店舗工事が終わったのが4月29日のオープン10日前だったので、かなりバタバタしましたね。
——「Giardino Felice」というと、以前Thingsで紹介させてもらった「MEG CAFE 511(メグカフェゴイチイチ)」の姉妹店じゃないですか?
山田さん:そうです。そちらは弟がやっているんですよ。「FOOD&FLOWER fun!」は父と弟と私の、親子3人でやっています。父は仕込み、私はピッツァやパスタ、弟はスイーツを中心に担当しているんです。

——そうだったんですね。それにしても移転オープンだったら「Giardino Felice」という店名でいいと思うんですけど「FOOD&FLOWER fun!」としてリニューアルオープンしたのはどうしてなんですか?
山田さん:移転を機に営業の見直しをしたんです。「Giardino Felice」は道の駅や公園のある複合施設内でしたけど「FOOD&FLOWER fun!」は独立店舗になったから、お客さんの層も変わってくるんですよね。
——例えばどんなふうに見直しをしたんですか?
山田さん:「Giardino Felice」では昼と夜の営業を完全に分けていました。でも「FOOD&FLOWER fun!」では幅広い客層に合わせて、通し営業にしたんです。メニューも今までのものをベースにしながら、さらにレベルアップしています。
——ところで山田さんは「Giardino Felice」でも働いていたんですか?
山田さん:最後の1年間は店長として店を任されていました。「お客様はみんな自分に会いにきてくれている」と思って接客するよう心がけていましたね。その甲斐あって、新型ウイルス感染症拡大防止の自粛期間だったのにもかかわらず、例年以上の売り上げを達成することができたんです。

イチオシは薪窯で焼き上げるピッツァ。
——「FOOD&FLOWER fun!」のおすすめメニューを教えてください。
山田さん:やはり薪窯を使って焼き上げるピッツァですね。今までの店ではいろいろな制約もあって電気窯を使っていたんです。でも独立店舗として営業することになったので、思い切って念願だった薪窯を購入することにしたんですよ。
——薪窯で焼いたピッツァは、電気窯で焼いたものと比べてやっぱり違うんですか?
山田さん:違いますね。電気窯だと片面しか焼けないんですけど、薪窯は下からも上からも熱で焼き上げますから。あと薪の香りがつくのもいいですね。

——なるほど。でも薪窯を使うのって難しそうですね。どこかで勉強したんですか?
山田さん:独学ですね(笑)。オープンするまでの間はひたすら薪窯を使いこなす練習をしていました。今でも窯の温度管理には苦労しています。
——窯の温度って気温にも左右されると聞いたことがあります。
山田さん:そうなんですよ。夏場はわりとすぐに温度が上がるんですけど、冬場は温度が上がりにくいので、これから寒くなっていったら早めに準備しないと……。店がオープンする時間までにピッツァを焼ける温度にしておかなければなりませんので。

——やっぱり難しいんですね。
山田さん:でも薪窯を使ってピッツァを焼くのは楽しいし、やりがいも感じます。生地の状態や窯の状態で毎回焼き上がりが変わって、いろんな表情を見せてくれるんですよね。最高にいい生地ができたと思っても、窯の温度調整がうまくいかないときれいに焼けないし、その逆もあるんです。でもピッツァがいい具合に焼き上がったときは、めちゃめちゃうれしいですね。
——難しい分、やりがいもあるんですね。ピッツァの他にもおすすめってありますか?
山田さん:ペペロンチーノとか生ウニのトマトクリームパスタとかのパスタも人気がありますよ。旬の県産野菜と食用のエディブルフラワーを使って、彩り豊かなパスタになっています。
——見た目も美味しそうですね。他に料理をするときにこだわっていることを教えてください。
山田さん:野菜はできるだけ旬の県産野菜を使うようにしています。あと父が仕込みを担当している、サラミ、ベーコン、スモークサーモンなどは、できるだけ自家製にこだわるようにしているんです。

ますます充実していくお店とメニュー。
——オープンしてまだ間もないですけど、今後やってみようと思っていることってありますか?
山田さん:ライスメニューとかグリルメニューとか、ランチ用に用意してあるのにまだ提供できていないメニューもあるので、今後は体制を整えて提供していきたいと思っています。テイクアウトにも全メニュー対応できるように準備していきたいですね。
——なるほど。まだまだこれから充実していくわけですね。
山田さん:お店としても今後は飲食店としてだけじゃなく、姉妹店の「MEG CAFE 511」と同じように観葉植物の販売もおこなっていく予定です。「FOOD&FLOWER」というのは、うちのグループ共通のコンセプトですから。

——じゃあ、これからが楽しみですね。どんなお店にしていきたいですか?
山田さん:通し営業になっているので、ランチタイム、カフェタイム、ディナータイムと、各時間帯ごとにそれぞれに応じた利用ができる店になっています。だから特に目的がなくても、ふらっと立ち寄っていただけるような店になっていけたらいいなと思いますね。

「FOOD&FLOWER」という名の通り、今後はフードメニューだけではなく植物の販売もスタートし、ますます充実していきそうな「FOOD&FLOWER fun!」。山田さんが温度調節にこだわって薪窯で焼き上げたピッツァは、生地がもっちもちで美味しかったです。皆さんも緑に囲まれた「FOOD&FLOWER fun!」で焼きたてピッツァを味わってみてはいかがでしょうか。
FOOD&FLOWER fun!
新潟県燕市大曲2655-1
0256-47-0908
10:00-21:30(L.o.20:30)
不定休
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