コーヒーと本を楽しむ、心のこもった喫茶店「Louisiana Mama」。

夫婦で営むほっこり系の喫茶店は、たくさんの本が待っている。

三条市の一角にある喫茶店「a piece of Heart Louisiana Mama(アピースオブハートルイジアナママ)」。夫婦で営むこの喫茶店は、アットホームな雰囲気の落ち着けるお店です。カレーやグラタンなどの昔懐かしい喫茶メニューやオリジナルコーヒー「ルイジアナブレンド」と一緒に楽しめる、たくさんの「本」も魅力のひとつ。今回は奥さんの津原和代さんにお店の成り立ちやこだわりを聞いて来ました。

 

a piece of Heart Louisiana Mama

津原 和代 Kazuyo Tsuhara

1967年三条市生まれ。30年前にアルバイトとして働きはじめた「Louisiana Mama」。現在は前オーナーから引き継ぎ夫婦でオーナーに。店内に並ぶ本のジャンル同様、読書の幅は広い。

 

男臭い喫茶店だった「Louisiana Mama」。

――今日はよろしくお願いします。昔懐かしい雰囲気の店内ですね。こちらのお店はいつから営業しているんですか?

津原さん:お店がオープンしたのは、今から約45年前。当時は別のオーナーがいて、バイカーが集まるような男臭い喫茶店だったんですよ。ボトルキープもしていたそうで、夜になると酒盛りなんかも(笑)

 

――え? 男臭い喫茶店だったんですか? 今はこんなにアットホームな雰囲気なのに。店名は今と同じですか?

津原さん:昔は「Louisiana Mama」で、今は「a piece of Heart Louisiana Mama」。私たち夫婦がオーナーになったタイミングで「ちょっとしたことでも心を込めよう」と決めて「a piece of Heart」の文字を店名に加えました。こっそり付けたから誰も気が付いていないかも(笑)

 

――そうなんですね。津原さんはいつから働いているんですか?

津原さん:弟がこのお店でアルバイトをしたかったけど、当時は高校生を雇っていませんでした。そこで弟が「俺はダメだったから、姉ちゃん働いてみたら?」って。軽い気持ちで面接を受けたのが今から約30年前ですね。

 

ターゲットを女性に変更。引き継いだ「Louisiana Mama」とは。

――アルバイト時代を経て、今ではオーナーなんですね。もしかして旦那さんも一緒に働いていたとか?

津原さん:そうなんです。私はコーヒーを淹れて接客をして、夫は調理場で料理を作っていました。まぁ今と同じ感じですね(笑)

 

――どんなキッカケで「Louisiana Mama」を引き継ぐことになったんですか?

津原さん:約20年前に「そろそろ年だから店を閉めようと思う」と、前オーナーから話がありました。ちょっとだけ他のお店も見てみたけど、ここがいちばんホッとするし、お客さんもお店も好きだったし。「違う場所で同じ物を揃えて喫茶店をはじめても意味がないね」ってふたりで話して、「Louisiana Mama」を引き継ぐことに決めたんです。

 

――引き継いでからは、どんなお店作りをしましたか?

津原さん:雑貨を置いたり、本を置いてみたり、男臭い喫茶店の雰囲気から徐々に女性も通いやすい雰囲気に変えていきました。バイカーの人たちからは嫌がられましたけどね(笑)

 

 

――確かにバイカーっぽくない雰囲気になりましたもんね。メニューも新しくしたんですか?

津原さん:グラタンやオムライスといった女性が好むメニューを加えて、看板メニューの甘くて辛い不思議なカレー「やっかいなハンバーグ&カレー」をベースにトッピングとかでバリエーションを増やしました。だから昔からの常連さんも変わらずに通ってくれているんですよ。

 

――「やっかいなハンバーグ&カレー」って何ですか?? とっても気になるメニューです。

津原さん:カレーやハンバーグって仕込むのが大変なんです。それを「手間暇を惜しまないで手作りしています」と表現したのがこのメニュー。昔は店内にこんなポスターが張られていました。あちらです。

 

コーヒーと本とルイジアナママ。

――店内の至る所に本がありますね。どれでも自由に読めるんですか?

津原さん:店内にある本は「買える本」と「読める本」の2種類があります。「買える本」は三条市にある古本店「古書真昼造船」からお店のイメージに合わせた本をセレクトしてもらっています。「読める本」は私が読みたい本をはじめ、「古書真昼造船」に依頼したエッセイや絵本、漫画、レシピ本などのコーヒーにまつわる20冊の本が集まった「コーヒーと本」コーナーもあります。

 

 

――読めるだけではなく、購入することもできるんですね。

津原さん:そうなんです。でも、どのコーナーの本が読めて、どれが買えるのかが分かりにくいんです。そのせいで気軽に好みの本を手に取ってもらえるはイイところだけど、お店としてはダメなところなんですよね(笑)

 

――でも喫茶店で本が買えるのは楽しいですよね。

津原さん:そういってもらえると嬉しいです。

 

――ちなみに「コーヒーと本」のコーナーでオススメの本はありますか?

津原さん:全部オススメです(笑)。コーナーにある本を題材にしたメニューを展開しているから、ドリンクと一緒に楽しんでもらいたい本もあります。

 

 

――本を題材、というと?

津原さん:アメリカ人作家のアーノルド・ローベルが書いた「ふくろうくん」という本があります。ふくろうくんの涙がコップに溜まるシーンが物語の中にあって、それをイメージして涙みたいにちょっとしょっぱいドリンク「ふくろうくんのなみだのこがしカラメルみるく」を考案しました。ドリンクと一緒に涙を溜めるための空カップも提供しています。この物語を知っている人は「あ、あのカップね」と言わんばかりにニコッとしてくれるので、その瞬間は心の中でガッツポーズしています(笑)

 

――本がたくさん集まっている喫茶店だからこそのメニューですね。それでは最後に教えてください。「Louisiana Mama」をどのように利用してもらいたいですか?

津原さん:「本とコーヒー」じゃないけど、のんびりと読書をしながらコーヒーを飲んでもらいたいですね。スマートフォンもいいけれど、たまにはゆっくり活字を読むのもリラックスできるひとときだと思うし。だから「Louisiana Mama」は、ホッと一息つける場所であり続けたいです。

 

「Louisiana Mama」に来たらコレ!

やっかいなハンバーグカレー ¥1,180

 

ミルフィーユ ¥480

 

 

a piece of Heart Louisiana Mama

新潟県三条市一ノ門2-5-32

0256-35-3038


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