こだわりのイモとソースのフライドポテト専門店「FRIT THE MATERIAL」
食べる
2020.10.16
マテリアルカフェの隣にできたフライドポテト専門店。
皆さんはフライドポテトって好きですか? よく考えてみると、外食するときフライドポテトを口にすることって多いですよね。居酒屋では「とりあえずポテト」、ファーストフード店では「セットはポテト」、みたいな。でも、ジャンクな感じに少し罪悪感。好きだけど、好きなんだけど、健康のことを考えると、なんとなくあんまり食べない方がいいような気がする……。そんな人におすすめしたいのが、ポテトやソースにめちゃくちゃこだわったフライドポテト専門店「French fries & Craft beer FRIT THE MATERIAL」のフライドポテト。今までありそうでなかった、健康を大切に考えるこだわりのフライドポテトについてお話を聞いてきました。

French fries & Craft beer FRIT THE MATERIAL
間嶋 徹 Toru Majima
1980年新潟市東区生まれ。マテリアルカフェ店長。前職で食の貿易関係の仕事に携わり、2013年に株式会社イデアルに入社。系列店舗で店舗運営や商品企画などを行なう。趣味はサーフィン。

ありそうで、なかった、フライドポテトの専門店を作った理由。
ーーさっそくですけど、このお店を立ちあげた経緯について教えてください。
間嶋さん:隣の「マテリアルカフェ」が、万代シテイバスセンターの耐震工事の関係で反対側に仮移転していた時期があったんですけど、その工事が終りそうなタイミングで、新型コロナウイルスが出始めたんですね。それで「お客さんはお店で食べない選択肢を望んでるんじゃないか」って考えて、マテリアルカフェの隣にテイクアウト専門のこのお店を作ることにしたんです。
ーーなるほど。でも、どうしてフライドポテト専門店だったんですか?
間嶋さん:スタッフ皆で話し合ったんです。ここは老若男女たくさんのお客さんがよく利用する場所だったので最初はスイーツも考えたんですけど、「大人から子供まで楽しめるものってなんだろう」って問いかけたときに、「フライドポテトってみんな好きだよね」って話しになって。それでフライドポテトを専門にしたお店にしたんです。
ーーたしかに、フライドポテトってみんな好きですよね(笑)
間嶋さん:あと、私たちが知っている限りでは新潟にフライドポテト専門店がなかったっていうことも理由の一つです。

見た目だけじゃない、こだわりのポテト。
ーーメニューを見ましたけど、ポテトの形にバリエーションがあるんですね。
間嶋さん:そうですね。今は3種類のポテトを用意しているんですけど、形に特徴があるってのもそうなんですが、フライドポテト専門店なので、ちゃんとこだわりを出していこうと。
ーーそのこだわりについて教えてください。
間嶋さん:今、「ノアゼット」「ポムソテー」「季節限定のポテト」の3種類があります。「ノアゼット」は丸くて可愛い感じのもので、「non-GMO」っていう遺伝子操作されていない厳選したイモだけをマッシュポテトにして丸く型抜いたものになります。「ポムソテー」は厚めのスライスカットで、ベルギー産のビンチェ種という、フライドポテトに一番合う品種のイモを使っています。形が平べったいのでディップしやすいのが特徴ですね。「季節限定のポテト」は完全に国産のものだけを選んで、その季節で一番のものを私たちで選んで作っています。
ーーへー、形だけじゃなく使っているイモ自体も違うんですね。
間嶋さん:フライドポテト専門店を作る、ってことは決まっていたんですけど、そこからは、いろんなポテトを研究して、スタッフのみんなで「あーでもない、こーでもない」と言い合って。それでかなり絞りこんだ感じです。
ーー実際、どのくらいの期間、開発していたんですか?
間嶋さん:3ヶ月くらいかかりましたね。


ーー突貫工事みたいにできたのかと思いきや、けっこう時間をかけてしっかり研究していたんですね。
間嶋さん:そうですね。やっぱり専門業態なのでイモにはこだわりたかったんです。なのでまず、いろんな種類のイモを仕入れて、イモを厳選するところから始めて。どれも特徴があったり味が違ったりするので、スタッフの中でも意見がわかれたりしたんですけど、でも、今回のテーマで「大人が楽しめるフライドポテト」ってことを念頭に置きながら、クラフトビールと一緒に楽しんでもらえるようなものを選んだ感じですね。あとは、カットの仕方を何パターンも考えたり、フライドポテトって揚げ方がすごく大切なので、「外はカリカリ、中はジューシー」になるように、イモによって何回も温度やパターンを変えたりして研究しましたね。
ーーポテトを極めたって感じですね(笑)
間嶋さん:そうですね、しばらくはポテト食べたくないって感じでした(笑)

メニューには書いていないけど、ソースもこだわっています!
ーーフライドポテトも気になりましたが、ソースもこだわってそうですね。
間嶋さん:そうです。この店のコンセプトとして「素材にこだわる」ことを大切にしていますので、ソースもそこらへんはすごく大切に、こだわりをもって作りました。
ーー例えば?
間嶋さん:例えば、「ヴィーガンマヨネーズ」は、動物性のものを使用しない(※卵を使わない)、アーモンドから作ったマヨネーズです。そういったことを気にされる人や、アレルギーや健康のことを考えている人には人気です。「韓国のりコンソメ」は無添加素材で作られたコンソメを使用しています。フライドポテトってやっぱり揚げ物なので、ちょっと罪悪感というか、揚げ物食べちゃった、って気持ちになりがちですけど、こういうところでしっかりしたものを食べていただきたいと考えて、ソースもこだわるようにしました。
ーーヴィーガンマヨネーズはどんなものか名前で想像できますけど、韓国のりコンソメは「無添加」って書いてないからわからないですよね?
間嶋さん:それ書いちゃうと、収まらないっていうか(笑)。でも、食べていただければ違うというか、そういったことを実感してもらえることが大切だと思って作ってます。
ーーソースの開発も大変だったんじゃないですか?
間嶋さん:実際に30種類以上のソースを考えて、7種類まで絞りました。私たちが作ってますので、仕込みもめちゃくちゃ時間がかかるんです(笑)。それでも、本格的なもの、満足していただけるものをテイクアウトでも楽しんでほしいと思ってやっています。

価格や手間は、「食べて喜んでくれる人」のために。
ーーここまでくると、ただのテイクアウトのポテトじゃですよね。でも、高くない。
間嶋さん:そうですね。正直、この原価では他の飲食店さんはやらないと思います(笑)。でも、フライドポテトなんで、やっぱり皆さんに気軽に楽しんで欲しいと思って頑張ってます。
ーーちなみに、お客さんの反応はどんな感じですか?
間嶋さん:大人が楽しめることをコンセプトにしているんですけど、意外と小さなお子さんや学生さんも喜んで買っていかれますね。もちろん、大人の方もクラフトビールとポテトを一緒に買って、帰りがけに広場で一杯って感じで楽しんでいただいています。
ーーそれ、いいですね。
間嶋さん:初めての方は3種類のポテトが入っている「トリプル」を選ぶことが多いですけど、次に来店されるときには、お気に入りを見つけて「シングル」を選ばれる方もいます。あとは、5種類のソースに関してはプラス料金はかかりませんので、そのときのお好みで選んでもらっています。
ーー今後、ソースの種類とかポテトの種類とかも増やすんですか?
間嶋さん:そうですね~。やりたいな、とは思ってますけど。あとは、状況と体制と、自分たちの頑張り次第かなと。
ーー楽しみにしています!最後になりますが、今後の目標を教えてください。
間嶋さん:今、飲食店はどこもそうですが、いろいろと厳しい状況だと思うんです。そんな状況でも、テイクアウト専門店として、「テイクアウトでもこだわった美味しいものを食べてもらいたい!」って気持ちでやってます。私たちの会社では「Make People Happy」という企業理念があるんですけど、まずは今のこんな状況でも、お客様を美味しいもので幸せにする。そういうことを大切にして、これからも頑張りたいと思っています。

French fries & Craft beer FRIT THE MATERIAL
新潟県新潟市中央区万代1-6-1 バスセンタービル 2F
TEL 025-385-6066
11:00~19:00(L.O.)
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